稲井誠 – Wikipedia

稲井 誠(いない まこと、1981年8月 – )は、日本の薬学者(有機合成化学・医薬化学)。学位は博士(薬学)(静岡県立大学・2009年)。静岡県立大学薬学部講師・大学院薬学研究院講師。

財団法人上原記念生命科学財団海外留学ポストドクトラルフェローシップ研究員、徳島文理大学薬学部助教、静岡県立大学薬学部助教などを歴任した。

有機合成化学や医薬化学を専攻する薬学者である[1]。生物活性のある天然物有機化合物の合成に関する研究などを手掛けた[2]。上原記念生命科学財団の海外留学ポストドクトラルフェローシップ研究員を経て[3]、徳島文理大学や静岡県立大学などで教鞭を執った[3]

生い立ち[編集]

1981年(昭和56年)8月に生まれた[4]。村崎学園が設置・運営する徳島文理大学に進学し[5]、薬学部の薬学科にて学んだ[5]。2004年(平成16年)3月、徳島文理大学を卒業した[5]。それに伴い、学士(薬学)の学位を取得した。さらに、静岡県により設置・運営される静岡県立大学の大学院に進学し[5][† 1]、薬学研究科にて学んだ[5][† 2]。2009年(平成21年)3月、静岡県立大学の大学院における博士後期課程を修了した[5]。それに伴い、博士(薬学)の学位を取得した[6]

薬学者として[編集]

2009年(平成21年)4月、財団法人である上原記念生命科学財団により海外留学ポストドクトラルフェローシップ研究員に選任された[3][† 3]。アメリカ合衆国に渡り、コロラド州立大学にてロバート・ウィリアムズの下で研究に従事した[3]。日本に帰国後、母校である徳島文理大学に採用され[3]、2010年(平成22年)4月より薬学部の博士研究員として勤務した[3]。2011年(平成23年)4月、徳島文理大学の薬学部にて助教に就任した[3]。その後、母校である静岡県立大学に採用され[3]、2011年(平成23年)9月に薬学部の助教に就任した[3]。2016年(平成28年)10月、静岡県立大学の薬学部にて講師に就任した[3]。薬学部においては、主として薬学科の講義を担当し[4]、医薬品製造化学分野を受け持った[4]。また、静岡県立大学の大学院においては、薬学研究院の講師を兼務した[4]。静岡県立大学の大学院の一部には研究院・学府制が導入されており、大学院では薬食生命科学総合学府の講義を担当し、医薬品製造化学研究室を受け持った[4]

専門は薬学であり、特に有機合成化学や医薬化学といった分野の研究に従事した[1]。具体的には、生物活性を有する天然物有機化合物の合成について研究していた[2]。また、天然物の生合成の経路について[2]、その解明を目指して機能性分子の創製を試みた[2]。そのほか、新しい合成反応の開発に取り組んだ[2]。学術団体としては、日本薬学会[7]、有機合成化学協会[7]、といった団体に所属していた[7]

註釈[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]