南万騎が原駅 – Wikipedia
南万騎が原駅(みなみまきがはらえき)は、神奈川県横浜市旭区柏町にある相模鉄道いずみ野線の駅。「みなまき」という略称[1]で呼ばれることがある。駅番号はSO31。電報略号はマキ。
- 1976年(昭和51年)4月8日 – 開業。
- 1999年(平成11年)2月27日 – 快速の運転が開始され、停車駅となる[2]。
- 2000年(平成12年)
- 3月 – エレベーターが設置される[3]。
- 8月 – 駅舎の改修工事に着手[3]。
- 2001年(平成13年)2月18日 – 新駅舎の供用開始[3]。
- 2014年(平成26年)4月27日 – ダイヤ改正により特急が運用開始。当駅は通過駅となる。
- 2015年(平成27年) – 駅前広場が再整備された。
- 2019年(令和元年)度 – 駅改良工事(トイレや窓口カウンター、店舗、事務所などの改修)を実施予定。
- 2019年(令和元年)11月30日 – JR線との相互直通運転開始に伴うダイヤ改正で新たに通勤急行の運転が開始され停車駅となる。同時に導入された通勤特急は通過駅となる。
掘割の中に相対式ホーム2面2線を有する。ホームは10両編成に対応しており、湘南台駅方は万騎が原トンネル坑口となっている。二俣川駅方では東海道新幹線が交差しているが、新幹線に駅はない。
駅舎は橋上駅舎である。この駅舎は2000年から2001年にかけて改修工事が行われ、ホームとの間にはエスカレーターとエレベーターが設置されたほか、同時に改札内には多機能トイレが設置されてバリアフリーに対応した[3]。
のりば[編集]
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プラットホーム(2009年2月)
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ホーム階段(2013年9月)
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改札外の東西通路(2013年9月)
利用状況[編集]
2020年(令和2年)度の1日平均乗降人員は9,042人である[利用客数 1]。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[* 2] |
1日平均 乗車人員[* 3] |
出典 |
---|---|---|---|
1980年(昭和55年) | 1,912 | ||
1981年(昭和56年) | 2,551 | ||
1982年(昭和57年) | 2,649 | ||
1983年(昭和58年) | 2,986 | ||
1984年(昭和59年) | 3,321 | ||
1985年(昭和60年) | 3,195 | ||
1986年(昭和61年) | 3,444 | ||
1987年(昭和62年) | 3,645 | ||
1988年(昭和63年) | 4,044 | ||
1989年(平成元年) | 4,236 | ||
1990年(平成02年) | 4,501 | ||
1991年(平成03年) | 4,691 | ||
1992年(平成04年) | 4,995 | ||
1993年(平成05年) | 5,049 | ||
1994年(平成06年) | 5,132 | ||
1995年(平成07年) | 5,191 | [* 4] | |
1996年(平成08年) | 5,159 | ||
1997年(平成09年) | 5,022 | ||
1998年(平成10年) | 5,070 | [神奈川県統計 1] | |
1999年(平成11年) | 10,031 | 5,097 | [神奈川県統計 2] |
2000年(平成12年) | 9,978 | 5,079 | [神奈川県統計 2] |
2001年(平成13年) | 10,104 | 5,161 | [神奈川県統計 3] |
2002年(平成14年) | 10,167 | 5,162 | [神奈川県統計 4] |
2003年(平成15年) | 10,339 | 5,252 | [神奈川県統計 5] |
2004年(平成16年) | 10,395 | 5,283 | [神奈川県統計 6] |
2005年(平成17年) | 10,529 | 5,364 | [神奈川県統計 7] |
2006年(平成18年) | 10,482 | 5,337 | [神奈川県統計 8] |
2007年(平成19年) | 10,520 | 5,356 | [神奈川県統計 9] |
2008年(平成20年) | 10,827 | 5,509 | [神奈川県統計 10] |
2009年(平成21年) | 11,146 | 5,671 | [神奈川県統計 11] |
2010年(平成22年) | 11,168 | 5,672 | [神奈川県統計 12] |
2011年(平成23年) | 10,845 | 5,495 | [神奈川県統計 13] |
2012年(平成24年) | 10,801 | 5,473 | [神奈川県統計 14] |
2013年(平成25年) | 10,908 | 5,537 | [神奈川県統計 15] |
2014年(平成26年) | 10,757 | 5,429 | [神奈川県統計 16] |
2015年(平成27年) | 10,841 | 5,479 | [神奈川県統計 17] |
2016年(平成28年) | 11,081 | 5,590 | [神奈川県統計 18] |
2017年(平成29年) | 11,381 | 5,730 | [神奈川県統計 19] |
2018年(平成30年) | 11,561 | 5,835 | [神奈川県統計 20] |
2019年(令和元年) | 11,732 | 5,939 | [神奈川県統計 21] |
2020年(令和02年) | 9,042 | 4,570 | [神奈川県統計 22] |
いずみ野線沿線全般に見られるようにニュータウンであり、駅の開発とともに開発が進んで住宅地が広がっている。当駅は既存の二俣川駅や希望ヶ丘駅にも比較的近いことで開発が進みやすかったほか、隣駅の緑園都市駅周辺のブランド価値を高めたいこともあるのか、大規模な団地は造成されておらず、一戸建てと小規模なマンションで構成されている。
駅の東側には「こども自然公園」(通称:大池公園)があり、市民の憩いの場となっている。
また駅付近の西側には雑木林が広がっており、その北側は柏遊水池となっている。この雑木林は周囲を柵で覆われ長年立ち入りができない状態であったが、2015年には整備を行い、南側の散策エリアと北側の自然保護エリアからなる「柏町市民の森」として開園した[4]。なお、雑木林脇(鳥居付近)にかつてあった沼(宅地の新規造成により現在は消滅)は周辺の住宅地造成以降に出現したものである。
駅の南西、池の谷地区には横浜市の最終処分場の一つである「神明台処分地」があり、駅開業前の1973年10月から2011年3月まで約38年間埋め立てが行われていた。敷地の一部はグラウンド(神明台スポーツ施設)として市民に開放されている[5]。
駅周辺再開発[編集]
いずみ野線沿線は「環境未来都市」における横浜市のモデル地区にも指定されており、また相鉄グループでは同沿線を「ガーデンシティゾーン」とし地域活性化(沿線価値向上)に努めている[6]。その一環として、同グループの成長戦略ロードマップ「Vision 100」でも掲げられている「いずみ野線沿線駅前街区リノベーション計画」が進められており、いずみ野駅周辺の再開発(相鉄ライフ いずみ野)に続く第二弾として当駅周辺の再開発(南万騎が原駅周辺リノベーションプロジェクト)が計画されている[7][8]。さらに、当駅周辺は2013年(平成25年)度に国土交通省の「住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業」に採択されており(同グループではこの事業への取り組みを「みなまきみらいプロジェクト」と呼称している[1])、その際に実施された周辺住民へのアンケート調査結果なども参考にしながら整備を進めていく方針である[1][7][8]。
計画ではまず、「そうてつローゼン南まきが原店」をそれまで駐車場となっていた敷地に移転(移転までは旧店舗で営業を継続)し、同店舗跡の敷地を含むショッピングエリア「まきが原ライフ」[9](正式名称は「まきが原ショッピングプラザ相鉄ライフ」[10]、そうてつローゼン・ハックドラッグ・りそな銀行ATM以外の店舗は2015年7月20日に全店営業終了[11])や「旧YMCA 南万騎が原校」の建物を解体(再開発の対象エリアは駅周辺約2万平方メートル)、跡地には従来のまきが原ライフに代わる商業エリアを整備し専門店などを誘致するほか、住宅エリア(賃貸・分譲・高齢者向け集合住宅)や駅前広場、駐車場の整備にも着手するとしている[7][8][12][13]。
2015年9月11日に新たな商業エリア「相鉄ライフ 南まきが原」の第1期として「そうてつローゼン南まきが原店」が移転オープン[8][14]、さらに2016年4月28日には第2期としてドラッグストア、ベーカリー・カフェ、クリニック・病児保育施設、クリーニング、美容室など生活支援機能を担う施設(11店舗)がオープンしている(※クリニック・調剤薬局・病児保育施設は同年5月以降オープン)[15]。また周囲に配置されている住宅エリアでは、2017年に賃貸マンション「KNOCKS みなまきみらい」(認可保育園・学童クラブ併設)とサービス付き高齢者向け住宅「グランドマストみなまきみらい」(デイサービス・訪問介護事業所併設)が完成、さらに2018年度には分譲マンション「グレーシアみなまきみらい」も完成し、これを以て駅周辺における一連の再開発事業は完了を迎えている[12][16][17]。
- 相鉄ライフ 南まきが原
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相鉄ライフ 南まきが原内のそうてつローゼン(2015年9月)
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同じくそうてつローゼンを南側より撮影(2015年9月)
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右が第1期開業のそうてつローゼン、左が第2期開業施設、奥が建設中の賃貸マンション(2016年5月)
- 旧まきが原ライフ(※ 現在は閉鎖・撤去済み)
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旧まきが原ライフ内のそうてつローゼン(2014年3月)
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旧まきが原ライフ内の商店(2015年2月)
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旧まきが原ライフ内のフラワーショップ(2015年2月)
主な周辺施設[編集]
バス路線[編集]
最寄りの停留所は、駅南側の道路にある「南万騎が原駅」である。以下の路線が相鉄バスにより運行されている。なお、かつて同停留所を経由する路線は旭19系統(二俣川駅南口および緑園都市駅行、平日・土曜に各1本)のみであったが、2016年7月4日より旭89系統および99系統(二俣川駅南口〜希望ヶ丘駅間の路線において、さちが丘陸橋付近の渋滞回避を目的に新設)が朝の時間帯に経由している[18]。さらに2019年3月11日には系統の路線改定が実施されている[19]。
- 二俣川駅南口方面
- 二俣川駅南口行(6時台〜8時台/14時台〜20時台)
- 万騎が原循環経由二俣川駅南口行(9時台〜14時台)
- 希望ヶ丘駅方面
- 希望ヶ丘駅行(5時台〜14時台)
- 隼人中学・高校経由希望ヶ丘駅行(14時台〜20時台)
- 緑園都市駅方面
- 緑園都市駅行 ※平日の夕方に1本のみ
- 過去の路線
- 2015年12月1日から社会実験により3か月間、同停留所も経由する「二俣川駅南口〜緑園都市駅〜緑園地区循環〜緑園都市駅」間の路線バスが開設された[20]。
ドラマ・映画等の撮影[編集]
ここでは南万騎が原駅構内とその周辺の関連施設において撮影されたものについて記す[21]。
- ドラマ
- 映画
- コマーシャル (CM)
- その他
駅名の由来[編集]
駅近くにある古戦場から。万騎が原一帯は平安時代には「牧が原」と呼ばれていたが、この付近で畠山重忠が戦って敗れた北条氏の一万騎兵に因み現在の漢字が当てられたとされる[22]。二俣川駅南口から南方方向に進んだ所にある県営万騎が原団地一角には、1892年(明治25年)に建立された「畠山重忠公遺烈碑」がある。
なお、当駅の計画時における仮称は「万騎が原」であった[23]。また当駅の東側において万騎が原という町名はあるものの、「南万騎が原」という地名は存在せず、駅があるのも柏町である。
- 相模鉄道
いずみ野線- ■通勤特急(平日上りのみ運転)
- 通過
- ■通勤急行(平日上りのみ運転)・■快速・■各駅停車
- 二俣川駅 (SO10) – 南万騎が原駅 (SO31) – 緑園都市駅 (SO32)
- ■通勤特急(平日上りのみ運転)
出典[編集]
記事本文の出典[編集]
利用状況の出典[編集]
- 私鉄の1日平均利用客数
- 私鉄の統計データ
- 神奈川県県勢要覧
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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