中村佑子 – Wikipedia

中村 佑子(なかむら ゆうこ、1977年 – )は日本の映画監督、テレビディレクター、作家。

来歴・人物[編集]

映画監督、テレビディレクター。テレビマンユニオン所属。

1977年 東京生まれ。桐朋学園小学校、桐朋女子中学校・高等学校出身。慶應義塾大学文学部哲学科哲学専攻卒。
在学中はシネマ研究会に所属し、毎年8ミリ作品を発表。

卒業後(株)哲学書房入社(哲学書房は、ニュー・アカデミズムの旗振り役として、また朝日出版社時代に『現代思想』『エピステーメー』の創刊者としても知られる名編集者・中野幹隆が独立して作った出版社)。編集者として、西田幾多郎、香山リカ著『善の研究—実在と自己』や、養老孟司著『能と生命と心-第一回養老孟司シンポジウム』等を担当。

退社して、塚本晋也監督の現場へ。 『六月の蛇』の美術スタッフ[1]、『VITAL』の助監督[2]をつとめる。

2005年 株式会社テレビマンユニオン参加。NHK『エジソンの玉手箱』、WOWOW『ご縁のひと アートディレクター・森本千絵』、WOWOW『石井岳龍の挑戦 3Dのその先へ』等の企画、ディレクター、プロデューサーを務める。

2010年 WOWOWの放映番組として制作した『はじまりの記憶 杉本博司』が国際エミー賞・アート部門にノミネート。
同作を劇場公開版として再編集し、2012年『はじまりの記憶 杉本博司』渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開[3]。3ヶ月半のロングランを果たした後、全国20館上映。

2013年 NHK『ニッポンのジレンマ』、NHKBSプレミアム「幻の東京計画 首都にあり得た3つの夢」を放送。同作は2015ギャラクシー賞奨励賞を受賞。(出演は、槙文彦、神谷宏治、八束はじめ、豊川斎赫、中島直人、藤村龍至/スタジオ出演 隈研吾、猪子寿之、永山祐子、五十嵐太郎)、NHKEテレ「建築は知っている ランドマークから見た戦後70年」(出演:藤村龍至ほか)放送。

2015年『あえかなる部屋 内藤礼、光たち』が渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開[4]
北米最大のドキュメンタリー映画祭HOTDOCS正式招待作品。

2016年長女出産。文芸誌『すばる』にて翻訳家・西山敦子との往復書簡エッセイ連載「食卓でエクリール」開始(2017年まで)。Vogue Blogにて映画エッセイを不定期連載。

2017年より『すばる』で論考「私たちはここにいる—現代の母なる場所」連載開始(隔月)。

2018年より共同通信 美術展評〈アート逍遥〉担当。
11月、NHK BS1「地球タクシー レイキャビク 篇」演出。

2019年3月、シアターコモンズ2019 リーディング公演に参加。スーザン・ソンタグ『アリス・イン・ベッド』 構成、演出。

12月、『すばる』の連載終了。Vogue Changeにてブックレビュー連載。

2020年12月、連載を『マザリング 現代の母なる場所』と改題し、書籍刊行(集英社)。

2021年2月、シアターコモンズ2021 AR体験映画『サスペンデッド』(脚本、演出)、公開。

4月、NHKEテレ「ズームバック×オチアイ」第3回環境論、演出。

監督作品[編集]

長編映画[編集]

テレビ演出作[編集]

「はじまりの記憶 現代美術家 杉本博司」企画、構成、演出(WOWOW、2010年)

「ニッポンのジレンマ」演出、キャスティング(NHK Eテレ、2012年〜2013年 )

「幻の東京計画 —首都にあり得た3つの夢」企画、構成、演出(NHK BSプレミアム、2013年)

「ETV特集 建築は知っている —ランドマークから見た戦後70年」企画、構成、演出(NHKEテレ、2014年)

「地球タクシー レイキャビク」演出(NHK BS1、2018年)

「ズームバック×オチアイ 第3回環境論」演出(NHKEテレ、2021年)

演劇作[編集]

スーザン・ソンタグ『アリス・イン・ベッド』 リーディング公演(シアターコモンズ2019)

『サスペンデッド』AR体験型映画(シアターコモンズ 2021)

外部リンク[編集]