ミー。アイ・アム・マライア – Wikipedia

ミー。アイ・アム・マライア』 (原題: Me. I Am Mariah… The Elusive Chanteuse) は、2014年5月23日にデフジャム・レコーディングから発売された、マライア・キャリーの14枚目のスタジオ・アルバムである。日本では、同年6月4日にユニバーサル・ミュージックより発売された。

「アイランド・デフ・ジャム・ミュージック・グループ」が、「アイランド・レコード」と「デフジャム・レコーディング」に分裂して以来初めてのキャリーの作品となる。

以前は「The Art of Letting Go」というタイトルで2012年にシングル「Triumphant (Get ‘Em) featuring Rick Ross and Meek Mill」の後に発表される予定だったが、同曲は本アルバムには収録されず、アルバム自体の発表も2014年まで延期された。

本作のゲストには、ナズ、ミゲル、ウェールとファボラスが参加し、R. ケリーとメアリー・J. ブライジは、それぞれ、キャリーの2009年発表のアルバム『メモワール』からの楽曲のリミックスに参加している。

オーストラリアでトップ10、米国ビルボードホット100のトップ20のヒットになっている「ビューティフル」(ミゲルとのデュエット)、「ジ・アート・オブ・レッティング・ゴー」「ユーアー・マイン (エターナル)」の3曲のシングルが収録されている。
「ジ・アート・オブ・レッティング・ゴー」「ユーアー・マイン (エターナル)」の2曲は、アルバムに先行してYouTubeにPVがアップされた。

2014年5月29日に、本作から「サースティー」が米国のラジオで解禁され、YouTubeに音声のみのPVもアップされた。

プロモーション活動は、4曲目のシングルとされている「ユー・ドント・ノウ・ホワット・トゥ・ドゥ」を中心に行われているが、当初発表されたこの曲のためのアートワークについて、キャリー自身がTwitter上で「絶対に私が選んだものではない」と発言、その後ファンへ「この曲のためのアートワークを送ってほしい。だって現時点で私もどうしていいかわからないの(I Don’t Know What To Do)!」と曲名をもじって呼びかけていた[4]

前作から5年ぶりとなる今作は、初動売上5.8万枚と前作『メモワール』の初動売上16.8万枚から大幅に売上を落とした。
今作の売上不振の原因は、度重なる発売延期と、先行シングルらの不発であると言える(しかし「ビューティフル」は最高位15位を記録した)。
2015年までに累計は12.2万枚を売上げ、マライアのキャリアの中で最低売上となった。

「ワン・モア・トライ」は、ジョージ・マイケルが1987年に発表した作品のカヴァー曲である。この曲について、マイケル本人はTwitter上で「この曲を収録してくれてありがとう。世界最高の声のひとりに自分の曲を歌ってもらえて、とても名誉に思っている」と感謝の意を述べている[5]

レビュー[編集]

イギリス版「ヴォーグ」誌のWebサイトに、ファッションデザイナーのドナテラ・ヴェルサーチによる本作のレビューが掲載された。
ヴェルサーチは、キャリーとの出会いのきっかけなどを語るとともに、本作からの「聴くのが止められない曲」として数曲を挙げている[6]

曲目リスト [編集]