基山パーキングエリア – Wikipedia

基山パーキングエリア
(上り線)
ハイウェイコンビニエンスストア ローソン

基山パーキングエリア(きやまパーキングエリア)は、佐賀県三養基郡基山町小倉(門司方面)及び福岡県筑紫野市原田(鹿児島方面)の九州自動車道上にあるパーキングエリアである。

九州自動車道で最も通行台数が多い区間[1] である筑紫野IC – 鳥栖JCT間に位置し、同自動車道のPAの中では最も規模が大きく、SA並かそれ以上という異例のPAである。太宰府IC・福岡高速道路経由で福岡市内と九州各県を往来する場合は福岡高速内に休憩施設がないため、福岡市内に最も近い休憩施設となる。開通当初は他のPA同様に駐車場が少ない小規模だったが、後に改築され現在の形になった。2006年11月17日に、九州自動車道では初のコンビニエンスストアが設置された。

また、2007年7月1日から当PAを通過している九州内の高速バスの大半が併設のバス停(基山バスストップ)に停車するようになり、高速バスの乗り継ぎ拠点としての役割をもつ。

かつて下り線にシャワー施設が設置されていたが、2009年7月17日より吉志PA下り線のシャワーステーションが設置される事に伴い、2009年7月16日をもって閉鎖された[2]

  • E3 九州自動車道
    • なお、上り線・下り線ともに並行する一般道路からウェルカムゲート(24時間開放)を介してPA施設のみ利用可能。ただし本線への進入不可。

上り線(福岡・門司方面)[編集]

下り線(長崎・大分・熊本方面)[編集]

2012年3月より新しいストアブランド「モテナス基山」として営業している。

  • 駐車場
    • 大型 55台
    • 小型 167台
    • 二輪 8台
    • トレーラー 3台
  • トイレ
    • 男性 大12(和式4・洋式8)・小34
    • 女性 48(和式8・洋式40)
    • 車椅子用 3
  • スナックコーナー
    • うどん・そば「つつじ庵」(6:00 – 24:00、西日本高速道路リテール)[3]
    • 基山ラーメン「きざん亭」(6:00 – 24:00、西日本高速道路リテール)
    • 和定食「みずき」(8:00 – 20:00、西日本高速道路リテール)
    • キッチン「みつせ」(8:00 – 20:00、西日本高速道路リテール)
  • ショッピング(6:00 – 23:00、西日本高速道路リテール)
  • ロッテリア(8:00 – 20:00)
  • 宅配サービス
  • コンビニエンスストア「セブン-イレブン」(24時間)[4]
  • ドトールコーヒー(6:30 – 21:00、旧・エクセルシオール カフェ)
  • インフォメーション・FAXサービス(8:00 – 17:00)土日祝は8:00 – 18:00
  • ハイウェイ情報ターミナル
  • 自動販売機
  • 携帯電話充電器(6:00 – 23:00)
  • ウェルカムゲート
  • 郵便ポスト(筑紫野郵便局)
  • 宝くじコーナー(8:30 – 16:00)
  • バス停留所(基山BS)

基山バスストップ[編集]

基山バスストップ(高速基山)下り線

基山バスストップは、基山パーキングエリアに併設されたバス停留所で、バス事業者の間では、高速基山(こうそくきやま)という名称が使われており、一般的にはこの通称名で呼ばれている。

2007年7月1日より国土交通省九州運輸局の主導で当バス停において「高速バスロケを活用した基山PAにおける乗り継ぎ社会実験」と称する社会実験を実施して以降、高速バスの乗り継ぎバス停としての整備が進められており、待合室の拡大、バス運行情報案内表示器の設置などが実施されている(この整備事業の詳細については後述)。停留所はパーキングエリア内に設けられており上下線で別々となるが、乗り継ぎの利便性を図るため、対向側の停留所への案内板が設置されている。下り線側の乗り場は前後に2か所設けられており、方面別に分かれている。上り線側も整備事業開始当初は下り線と同様に乗り場が方面別に分けられ2か所設置されていたが、現在は統合され1か所になっている。

停車する路線[編集]

以下の各路線が停車する。

上記社会実験開始以前は主に近距離の高速バス路線のみ停車していたが、社会実験開始に伴い、ここを通る昼行高速バスの多くが停車するようになった。

高速バス乗り継ぎ社会実験[編集]

2007年7月1日より、当バスストップにおいて「高速バスロケを活用した基山PAにおける乗り継ぎ社会実験」と称する社会実験が開始されている。

実施の経緯[編集]

九州内の昼行高速バスは福岡市を中心とした路線網となっており、福岡市内からは九州内の多くの地域に高速バスが運行され、各路線の運行本数も多い反面、福岡市以外の都市間を結ぶ高速バスは路線数も運行本数も少ない。また、停車地も絞られている路線が多いため、高速バスを乗り継ぐ際に福岡市の天神高速BTや博多BTまで移動しなければならず、所要時間や運賃の面で不利であった。

そこで福岡発着のバス路線が多く通過し、鳥栖ジャンクションにも近い当バスストップを乗り継ぎ停留所とし、当PAを通過する高速バス各路線を停車させ、乗り継ぎの便を図ることになった。これにより福岡市中心部で高速バス相互間の乗継と比べて概ね1時間前後の所要時間を短縮した。

なお、予約制の路線において予約なしでの乗車(いわゆる飛び乗り)が見られることや、予約が不要な路線でも券売機がないこと、待合スペースが狭いなど、ハード面を中心に課題も見えており、バス停の改装工事(待合スペースの拡張など)が行われた。

乗り継ぎ運賃[編集]

当バスストップで高速バス路線を乗り継ぐ場合、乗車区間により乗り継ぎ割引が受けられる場合がある。ただし、天神で乗り継いだほうが運賃が安い場合もある(例えば、大分 – 久留米は基山乗継の割引運賃だと3100円。最安値は天神でとよのくに号と西鉄電車の乗継の2600円)。乗り継ぎ乗車券は最初のバスに乗車する前に、あらかじめ購入しておく必要がある。有効期間は区間にかかわらず2日間。往復割引はない。

パークアンドライド[編集]

2009年2月23日から、基山バスストップ(基山PA)そばに西日本鉄道が設置した高速バス利用者専用の「高速基山バス停パーク&ライド駐車場」[5] が営業を開始した。24時間出入り可能だが、利用者が高速バス降車時にサービス券を受け取る形で利用する有料駐車場である。

バスストップまでの交通手段[編集]

ギャラリー[編集]

E3 九州自動車道
(8-1)筑紫野IC – (PA)基山PA/BS – (9)鳥栖JCT

関連項目[編集]

  1. ^ 2003年度JH年報より。
  2. ^ 新たなリフレッシュスペース『シャワーステーション』がオープンします! – 西日本高速道路サービス・ホールディングス 平成21年7月3日
  3. ^ 現在の建物になる以前から24時間営業であったが、「モテナス」ブランド導入とほぼ同時に現行の営業時間に変更された。
  4. ^ NEXCO西日本管内のSA・PAのコンビニ20店舗が4月27日に「セブン‐イレブン」としてリニューアルオープン!”. 西日本高速道路株式会社・西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社 (2018年3月28日). 2018年5月5日閲覧。
  5. ^ 「高速基山バス停パーク&ライド駐車場」営業開始いたします! (PDF) (西日本鉄道)平成21年2月9日

外部リンク[編集]