サークル線 – Wikipedia

サークル線 (サークルせん、英語: Circle Line) は、ロンドン地下鉄の路線である。ハマースミス駅からエッジウェア・ロード駅を経由し、ロンドン中心部を一周したあとエッジウェア・ロード駅に戻る。かつては日本の山手線のような環状線で環状運転を行っていたが、2009年にエッジウェア・ロード駅からハマースミス&シティ線に乗り入れする形で延長されたため、現在は日本の大江戸線のような「6の字型」運転である。世界で最初に開業した地下鉄であるメトロポリタン鉄道の区間を含み、早期にできた路線[2]であるため、全体的に地表から浅い位置を走る。地下鉄路線図の案内上では黄色に着色されている。1949年までインナー・サークルという呼称だった。

2009年12月12日まで[編集]

日本の山手線のように、以下の路線図の通りに一周20.75kmの環状線の27駅を内回り外回り両方向に運転していた。2006年のダイヤでは内回り外回り合わせて14本の列車が同時に運行し、8分から8分半の間隔で運行していた。

2009年12月13日から[編集]

ハマースミス&シティー線に乗り入れする形でエッジウェア・ロード駅からハマースミス駅まで延長された。これにより、環状運転ではなく、ハマースミス駅方面から来た列車がエッジウェア・ロード駅を通り、ロンドン中心部を一周して再びエッジウェアー・ロード駅に到達するというルートに変更され、ハマースミス支線の列車本数の増加につながった。

以下の区間で他路線と線路を共有している。線路が独立している山手線と京浜東北線や埼京線の関係とは異なり、高崎線と宇都宮線の上野 – 大宮間の関係のように同じ線路やプラットホームを共有している。

メトロポリタン・ディストリクト鉄道[編集]

1871年にインナー・サークル線の運行が始まり、マンション・ハウス駅からムーアゲート・ストリート駅まで、サウス・ケンジントン駅とパディントン駅を通って運行された。ケンジントン(ハイ・ストリート)駅とサウス・ケンジントン駅の間では、両社がそれぞれの線路を保有していた。

メトロポリタン・ディストリクト鉄道は1868年から1933年までロンドンで運行されていた旅客鉄道である。1864年にインナーサークルを完成させるために設立された。開通当初は蒸気機関車とガス灯照明の木製客車で運行されていた。1871年に自社の列車を持つまではメトロポリタン鉄道が運行を行っていた。1905年に電化が始められ同年の終わりには全列車が電車となった。1933年にメトロポリタン鉄道その他の交通機関と合併してロンドン旅客運輸公社となった。メトロポリタン・ディストリクト鉄道の路線は現在サークル線、ピカデリー線、ディストリクト線として運行されている。

関連項目[編集]