マニック・ネヴァーナ – Wikipedia
『マニック・ネヴァーナ』(Manic Nirvana)は、イギリスのロック・ボーカリスト、ロバート・プラントが1990年に発表したソロ名義では5作目のスタジオ・アルバム。
当時のバンド・メンバー全員が曲作りに貢献した。「タイ・ダイ・オン・ザ・ハイウェイ」はクリス・ブラックウェルが自分のスタジオで作った曲で、プラントが歌詞とメロディを追加して完成に至った[9]。他のオリジナル曲は、ウェールズのモンマスにあるプラント所有の家屋で作られた[9]。「ユア・マ・セッド・ユー・クライド・イン・ユア・スリープ・ラスト・ナイト」は、ケニー・ディーノが1961年にヒットさせた曲のカヴァー[10]。
反響・評価[編集]
全英アルバムチャートでは9週チャート圏内に入り、最高15位を記録[3]。アメリカのBillboard 200では13位に達し[2]、1990年5月にはRIAAによってゴールドディスクに認定された[11]。
本作からシングル・カットされた「ハーティング・カインド」は、全英シングルチャートで45位[12]、Billboard Hot 100で46位を記録した[2]。
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「基本的には、ザクザクとしたハードロックの路線を復活させた『ナウ・アンド・ゼン』の延長線上にある。とはいえ、『マニック・ネヴァーナ』は前作よりも少々遠慮深い作風となり、レッド・ツェッペリンの重厚な華麗さよりも、痩せた感じでリフが突き進むロックが中心となっている」と評している[13]。
2007年リマスターCD[編集]
2007年にライノ・エンタテインメントから発売されたリマスターCDには、3曲のボーナス・トラックが追加された。これら3曲は元々、CDシングル「ハーティング・カインド」(1990年)のカップリング曲として発表された曲である[14]。
特記なき楽曲はロバート・プラント、フィル・ジョンストン、ダグ・ボイル、チャーリー・ジョーンズ、クリス・ブラックウェルの共作。
- ハーティング・カインド – “Hurting Kind (I’ve Got My Eyes on You)” – 4:11
- ビッグ・ラヴ – “Big Love” (Robert Plant, Phil Johnstone, Chris Blackwell) – 4:35
- エスエスエス・アンド・キュー – “S S S & Q” – 4:38
- アイ・クライド – “I Cried” (R. Plant, P. Johnstone) – 4:54
- シー・セッド – “She Said” – 5:13
- ネヴァーナ – “Nirvana” (R. Plant, Charlie Jones, Doug Boyle) – 4:30
- タイ・ダイ・オン・ザ・ハイウェイ – “Tie Dye on the Highway” (R. Plant, C. Blackwell) – 5:16
- ユア・マ・セッド・ユー・クライド・イン・ユア・スリープ・ラスト・ナイト – “Your Ma Said You Cried in Your Sleep Last Night” (Mel Glazer, Stephen Schlaks) – 4:17
- アニヴァーサリー – “Anniversary” (R. Plant, P. Johnstone) – 5:02
- ライヤーズ・ダンス – “Liars Dance” (R. Plant, D. Boyle) – 2:34
- ウォッチング・ユー – “Watching You” (R. Plant, P. Johnstone, C. Blackwell) – 4:26
リマスターCDボーナス・トラック[編集]
- ウンパ(ウォータリー・ビント) – “Oompa (Watery Bint)” – 5:47
- ワン・ラヴ – “One Love” – 3:14
- ドント・ルック・バック – “Don’t Look Back” (Billy Vera) – 3:01
参加ミュージシャン[編集]
アディショナル・ミュージシャン
- レイラ・コーエン – バッキング・ボーカル
- キャロライン・ハーディング – バッキング・ボーカル
- ミッキー・グルーム – バッキング・ボーカル(#2)
- ロブ・ストライド – バッキング・ボーカル(#2)
- ジェリー・ウェイン – ヴォイス
- Siddi Makain Mushkin – ヴォイス(#11)
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