イーグレットツー ミニ – Wikipedia
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本来の表記は「EGRETⅡ mini」です。この記事に付けられたページ名は技術的な制限または記事名の制約により不正確なものとなっています。 |
メーカー | タイトー |
---|---|
発売日 | 2022年3月2日 |
SoC | ZUIKI Z7213 |
ディスプレイ | 本体に内蔵 |
対応メディア |
プリインストール SDカード(本機専用) |
コントローラ入力 |
スティック+6ボタン(本機に備付) 専用コントロールパッド 専用コントロールパネル(2Pカラー) 専用パドル&トラックボール (いずれも外付・別売) |
イーグレットツー ミニ(EGRETII Mini)は、タイトーより2022年3月2日に発売の家庭用ゲーム機[1]。
外観はタイトーが1996年より自社運営アミューズメント施設を中心に設置していた汎用型ビデオゲーム筐体「EGRETII」(イーグレット ツー)をモチーフにしている。本体内に1970年代後期から1990年代にかけてタイトーが発売したアーケードゲーム作品40タイトルをプリインストールしており、別売りの「拡張セット」を用いることでさらに10タイトルを追加できる[注 1]。タイトーは本機のジャンルを「卓上ゲームセンター」と称している。レイティングはCERO:B(12才以上対象)。
2021年6月、テレビゲーム黎明期からアーケードゲームを多数リリースしてきたタイトーが、その「アーケードゲーム」に拘わった製品を企画・開発・発売していくブランド「TAITO ARCADE SELECTION」を立ち上げた。その初号商品としてリリースするのが本機となる。
商品的にはSNKが国内にて2018年7月にリリースした『ネオジオ ミニ』より端を発する、アーケードゲームソフトを当時より稼働している業務用筐体をイメージした小型ゲーム機に収録した「復刻系アーケードゲーム機」のひとつ[注 2]にあたる。
基本的な仕様・外観[編集]
※ 下記出典はタイトー「EGRETII mini」商品情報ページより
ハード仕様[編集]
外観はオリジナルのイーグレットII(以下「オリジナル」と表現)をベースに、普通の机上に置けるサイズ(幅155mm×奥行き200mm×高さ209mm)に縮小しているが、デスクトップに置く事を想定しオリジナルの筐体下部の、基板や投入硬貨を格納する部分は再現されていない。
- コントロールパネル
- コントロールパネル部に備え付けられたジョイスティックと操作ボタン6個・スタートボタンについては縮小した関係でオリジナルの2P部分は省略され1P専用となっている。このジョイスティックは8方向と4方向の入力が切り替え可能で、各ゲームのコントロール仕様に合わせて随時切り替えが可能。
- オリジナルでは向かって右側の2Pのカラーとして使われた「ブルー」については、別売りのジョイスティックコントローラ「イーグレットツー ミニ専用コントロールパネル」で再現しており、本体裏部に備えられたUSB規格のコントローラ端子に接続することで2人プレイが可能となる。なお、この端子についてはジョイパッドタイプ「イーグレットツー ミニ専用コントロールパッド」や後述する「イーグレットツー ミニ専用パドル&トラックボール」の接続にも使用する。
- ディスプレイ・映像/音声出力
- ディスプレイ[注 3]が筐体と一体化しているオリジナルと同じく、本体には液晶ディスプレイが搭載されており、単体でゲーム映像を出力できる。画面サイズは約5インチで、アスペクト(画面比率)もオリジナルと同様4:3を映す。この搭載ディスプレイには回転機構が実装されておりデフォルトでは横画面で固定されているが、物理的に回転させて縦画面に変更する事が可能であり、これによってオリジナルでは縦画面(画角が縦4:横3で構成されたアーケードゲーム)の仕様であったタイトルも同様のアスペクト比でプレイが可能となる。
- 本体背部にはHDMI映像出力端子があり、付属のHDMIケーブルを接続することで外部モニターへの映像出力が可能で、モニター出力した際には設定によって左右両脇の余白部に各タイトルごとの壁紙を表示させることもできる。外部モニターの縦画面化にも対応しており、左右どちらかに90度回転した状態で出力させることもできる。また全タイトル本体、モニターともに縦・横どちらの画面の状態でも出力させることが可能。ただし本来の画面サイズと異なる状態で出力した場合、画面の上下または左右に余白が生じる。
- 筐体の背面下部にはステレオミニジャックが実装され、⌀3.5 規格のヘッドホンや外部スピーカーなどを接続できる。
- その他
- 電源はUSB Type-Cを備えた汎用のスマートフォン/タブレット用ACアダプタが使える(本体に同梱はされない)。同コネクタを備えた汎用モバイルバッテリーを使用することで、屋外に持ち運んでプレイすることもできる。
ソフト仕様[編集]
公開された仕様によると、本体向かって右側面にはSDカードのスロットがあり、別途に発売予定の「専用SDカード」を挿入することで、本体とは別に新たなタイトルのゲームをプレイすることが可能となる。現時点では後述する「パドル&トラックボールパック拡張セット」に付属するカードに収録された10タイトルが「拡張第1弾」ということになっているが、更なる追加タイトルの発売も予定されている。
収録タイトル[編集]
- 全てタイトーが何らかの形で関わっているソフト(発売のみ担当した作品も含む)が収録されている。
- ソフトラインナップは、ある程度まとめたタイトル数に分けて順次発表するというプロモーション形式を採用した。下記表は発表された区切りの中(詳細後述)で、基本50音順。
- 2022年1月にユーザーからタイトーが少しでも関連するタイトルに限定して収録希望ゲームアンケートを行った結果2000タイトルほどのリクエストがあり、その中から厳選されたタイトルも収録された[2]。
- □は、縦画面ゲーム。
イーグレットツー ミニ専用パドル&トラックボールゲーム拡張セット[編集]
本機と同日に別売するセット品。周辺機器であるコントローラー「イーグレットツー ミニ専用パドル&トラックボール」および、このコントローラーに備え付けられた「パドルコントローラー」か「トラックボール」の、どちらかを使うゲーム10タイトルが収録された専用SDカードが含まれる。
- ◎は、パドルを使用するゲーム。
- 〇は、トラックボールを使用するゲーム。
タイトル | 稼働開始年[注 4] | ジャンル | オリジナルのシステム基板 | 備考 |
---|---|---|---|---|
セット同梱タイトル第1弾(2021年6月4日発表) | ||||
アルカノイド□◎ | 1986年 | ブロック崩し+シューティング | 業務用基板(詳細は不明) | 2人同時プレイ可能 |
アルカノイドリターンズ◎ | 1997年 | ブロック崩し+シューティング | F3システム | |
キャメルトライ◎ | 1989年 | アクションパズル | F2システム | |
サイバリオン○ | 1988年 | シューティング | Hシステム | |
ストライクボウリング□○ | 1982年 | アクション (ボウリング) |
業務用基板(詳細は不明) | 家庭用ゲーム機へは初移植 |
プランプポップ◎ | 1987年 | アクション | 業務用基板(詳細は不明) | |
セット同梱タイトル第2弾(2021年6月25日発表) | ||||
バーディキング□◎ | 1982年 | ゴルフ | 業務用基板(詳細は不明) | 家庭用ゲーム機へは初移植 |
プチカラット◎ | 1997年 | ブロック崩し | F3システム | |
セット同梱タイトル第3弾(2021年7月2日発表) | ||||
アルカノイド リベンジ オブ Doh□◎ | 1987年 | ブロック崩し+シューティング | 業務用基板(セタ設計) | 2人同時プレイ可能。 |
マリンデート□○ | 1981年 | アクション | 業務用基板(詳細は不明) | 家庭用ゲーム機へは初移植 |
周辺機器・セット[編集]
すべて本体と同日に発売された。「コントロールパネル(2Pカラー)」と「パドル&トラックボール」については上の副節を参照。
- イーグレットツー ミニ専用コントロールパッド
- コントロールパッドとしてはスタンダードな、方向キーに6ボタン+スタートボタンを付けた仕様。
- イーグレットツー ミニ 本体+パドル&トラックボールパック
- 初回限定品。:本体と「パドル&トラックボールゲーム拡張セット」に、本体上部のインストラクションカード掲示パネルサイズに縮小した「インストラクションカード ミニ」全50タイトル分、「TAITO70周年/ZUNTATA35周年記念サウンドトラックCD」が同梱。
- イーグレットツー ミニ フルパッケージ 豪華特装版
- 初回限定品。上記のパックセットに「コントロールパネル(2Pカラー)」・「コントロールパッド」および本機50タイトルを網羅した攻略本が追加同梱されたもの。
スティックン[編集]
アーケードスティックをモチーフにしたイーグレットツー ミニのマスコットキャラクター。
本体発売を記念して「スティックンの日常スタンプ」をLINEにて販売した他、関連商品にも掲載されている[3]。
注釈[編集]
- ^ 本機はアーケードゲームを家庭で遊ぶために必要な電源・基板と接続するための端子・ジョイスティックなどをコンパクトな筐体に収めた、いわゆる「コントロールボックス」ではないので、オリジナルのゲーム基板を接続して遊ぶことは出来ない。
- ^ ただしネオジオ ミニは、厳密には業務用のMulti Video System版ではなく家庭用ネオジオ版を収録したものとなっている。
- ^ オリジナルはブラウン管を使用。
- ^ a b 公式サイトでは「初出年」と表現。なお、本表における稼働開始年の記載は基本的にイーグレットIIミニの各作品紹介ページで記載されたデータに準じている。
出典[編集]
関連項目[編集]
- タイトーメモリーズ
- 以下はアーケードゲームを多数収録するというコンセプトが類似する、他社の復刻系家庭用ゲーム機
外部リンク[編集]
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