ハジロビタキ – Wikipedia

ハジロビタキ(羽白鶲、学名:Ficedula dumetoria)とは、スズメ目ヒタキ科に分類される鳥類の一種である。

体長は11.5-12cmである[1]

オスは翼に白い帯が入っている。喉から胸は淡いオレンジ色である。メスは目先とアイリングがバフ色で、翼は錆びたバフ色である。喉から胸は淡い[1]

マレー半島やボルネオ島、スマトラ島、ジャワ島から小スンダ列島などの島に留鳥として分布している[2]

日本では、2002年に新潟県でオスとみられる個体が保護された記録がある[3][注釈 1]

  • Ficedula dumetoria dumetoriaWallace,1864)基亜種。ジャワ島、小スンダ諸島に分布している[2]。日本で確認された個体は、この亜種と思われる[3]
  • Ficedula dumetoria muelleriSharpe, 1879)マレー半島、ボルネオ島、スマトラ島に分布している[2]

陸生で、山地から低地の湿った森林に生息している[4]
小川の近くで、主に空中を飛ぶ昆虫を摂食している[4]

繁殖期は4月から9月である。下草が密集して生えている場所に巣を作る[4]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、飼育個体の可能性もある[3]

出典[編集]

  1. ^ a b Craig Robson (2020). Field Guide to the Birds of Thailand. Bloomsbury. p. 182.

    ISBN 9781472981400. https://books.google.co.jp/books?id=UU_ODwAAQBAJ&pg=PA182&hl=ja&source=gbs_selected_pages&cad=2#v=onepage&q&f=false 2020年4月30日閲覧。

     
  2. ^ a b c HBW Alibe Rufous-chested Flycatcher”. HBW Alive. 2020年4月30日閲覧。
  3. ^ a b c 小林さやか、梶田学、百瀬邦和、米田重玄、風間辰夫「新潟県におけるハジロビタキFicedula dumetoria の記録」『山階鳥類学雑誌』第41巻第2号、山階鳥類研究所、2010年、 214-219頁、 doi:10.3312/jyio.41.214ISSN 1348-5032NAID 1300021128682021年9月1日閲覧。
  4. ^ a b c BirdLife International (2016). “Ficedula dumetoria”. IUCN Red List of Threatened Species. Version 3.1. International Union for Conservation of Nature. 2020年4月30日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]