静岡朝日テレビ – Wikipedia
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株式会社静岡朝日テレビ(しずおかあさひテレビ、Shizuoka Asahi Television Co., Ltd.)は、静岡県を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行っている、特定地上基幹放送事業者である。
略称はSATV (Shizuoka Asahi TeleVision)。テレビ朝日系列フルネットの放送局である。
1978年7月1日、弁護士の鈴木信雄を社長として、静岡県内で3局目(アナログUHFでは2局目)の民放テレビ局として開局[3]。系列新聞は朝日新聞と中日新聞。テレビ朝日をキー局とするANN系列に属する。
旧社名は静岡県民放送(愛称:静岡けんみんテレビ・SKT)で、1993年10月1日に現社名に変更された[4]。開局から1年間はANN系列と日本テレビ系列(NNN)のクロスネット局だったが、静岡第一テレビ(SDT)開局以降はANN系列に1本化。わずかながら、テレビ東京系列局の番組も現在でも番販扱いで放送されている。
コールサインはJOSI-DTV。リモコンキーIDは5である。本社所在地は静岡市葵区東町(あずまちょう)[5]。在静民放では唯一静岡市葵区に本社、演奏所を置く(コミュニティーFM局のシティエフエム静岡は除く)。他局では、静岡エフエム放送(K-MIX)が浜松市中区のほかは、静岡市駿河区に置いている。また、NHK静岡放送局が2018年に葵区から駿河区に移転したことにより葵区から放送する唯一のテレビ局となった。
2018年に開局40周年を迎えた。キャッチコピーは「テレベンチャー!」。
1980年に放送が開始された土曜早朝の情報ワイド番組『おはようしずおか』以来、地元密着の情報番組制作に力を入れている。この流れは2000年に放送を開始した夕方の情報ワイド番組『とびっきり!しずおか』に引き継がれ、現在に至っている。近年では『霜降り明星のあてみなげ』や『となりのスターさん』などのバラエティ番組の制作にも力を入れており、2021年現在では県内民放の中では自社制作番組の比率が1番多い。
『エンジョイDIY』に林マヤが出演していたことから、さわやか五郎(上々軍団)などアップフロント系列の芸人(元所属を含む)の起用が目立つ。
本社・支社・支局[編集]
資本構成[編集]
企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[6][7][8][9][10]
2021年3月31日[編集]
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
10億円 | 20,000株 | 17 |
過去の資本構成[編集]
1978年3月31日
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 |
---|---|---|---|
10億円 | 20億円 | 5000円 | 200,000株 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
朝日新聞社 | 6,000株 | 3.0% |
読売新聞社 | 6,000株 | 3.0% |
中日新聞社 | 6,000株 | 3.0% |
日本経済新聞社 | 6,000株 | 3.0% |
産業経済新聞社 | 6,000株 | 3.0% |
鈴木信雄 [11] | 6,000株 | 3.0% |
上野次郎吉 [12] | 6,000株 | 3.0% |
近藤久一郎 [12] | 5,000株 | 2.5% |
望月喜多司 [12] | 5,000株 | 2.5% |
井上光一 | 5,000株 | 2.5% |
1992年3月31日
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|---|---|
10億円 | 20億円 | 5万円 | 20,000株 | 41 |
2003年3月31日
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
10億円 | 20,000株 | 28 |
- 10月5日 郵政省が、静岡県を放送区域とする民放テレビ第3波を割り当て。
- 9月24日 予備免許
- 11月19日 静岡県民放送株式会社設立。
- 4月21日 アナログ放送試験電波を発射。
- 6月15日 アナログ放送のサービス放送を開始。
- 7月1日 愛称を静岡けんみんテレビ(略称:SKT)として、アナログ放送の本放送を開始 。当時はテレビ朝日系列と日本テレビ系列とのクロスネットで、ANNとNNN双方に加盟していた。シンボルマークは木の葉をイメージしたデザインのシンボルマークを使用。また、この年に限り第1回となる『24時間テレビ』に参加。
- 7月1日 静岡第一テレビの開局によりNNNから離脱し、ANN系列のフルネット局となる。
- 8月1日 音声多重放送を開始(静岡県内テレビ局では最も遅い)。
- 10月1日 社名を、株式会社静岡朝日テレビ(SATV)に変更と同時に、当時のイメージキャラクターであった「アーサー」(ケツァールをイメージした鳥)を図案化(青い渦巻きに三つの青いノコギリ線(その内右上の線は赤色)したものをシンボルマークとして、使用開始した。
- 3月 データ放送を開始。
- 7月1日 静岡市(葵区)東町に新社屋が完成し、同市(葵区)七間町の旧社屋から移転。なお、新社屋は免震構造となっている。旧社屋はその後しばらくは青葉別館として残していたが、2003年頃に取り壊し、現在、跡地は駐車場となっている。
- 9月 社史『明日へ翔ぶ 静岡朝日テレビ二十年史』(二十年史編集事務局 編集、395ページ)を刊行。
- 3月25日 デジタル放送の試験電波を初めて発射。
- 3月28日 エリア内視聴者向けに局の愛称を「あさひテレビ」に変更。新聞、テレビ情報誌の表記も同時に変更(なお、これはあくまで静岡県内の視聴者向け愛称であり、対外・全国向け表記及び同年11月1日に開始した地上デジタルテレビ放送のEPGは他の系列局との混同防止のため、従来通り正式社名の「静岡朝日テレビ」を使用している)。
- 9月12日 デジタル放送のサービス放送を開始。
- 11月1日 テレビ静岡(SUT)、静岡第一テレビ(SDT)と同時に、デジタル放送の本放送を開始。デジタル放送のウォーターマークは「あさひ」と表記。
- 3月27日 『とびっきり!しずおか』、ニュース映像など自社制作の一部でハイビジョン制作を開始(県内テレビ局では最も遅い)。
- 4月1日 ワンセグの本放送を開始。
- 2月17日 、アナログ放送において「アナログ」のウォーターマークの常時表示を実施(静岡県内テレビ局では最も遅い)。
- 9月6日 アナログ放送において終了告知テロップの常時表示を先行開始(静岡県内初)。
- 9月27日 アナログ放送のレターボックス下段が2行表示になる。受付時間の表記が加わる。1行目は「お問い合わせ先 デジサポ静岡 054-***-****」2行目は「受付:平日9:00 – 21:00 土・日・祝日9:00 – 18:00」
- 7月24日 アナログ放送を終了した。
- 1月30日 若手社員によるWEB放送局・SunSetTVを開局[13]。
- 3月、テレビ朝日ホールディングスによる持分法適用関連会社化(東日本放送、福島放送も同様)[14]。
- 9月、本社隣接地に別館が竣工[15]。この敷地にはかつて、静岡三菱ふそう自動車販売(2006年3月1日に三菱ふそうトラック・バスに吸収合併[16])の本社ビルがあった。
- 9月3日、主調整室(マスター)を更新し、午前4時30分から新マスターで放送開始。(東芝製)[17]。
- 2月21日、新型コロナウイルス感染症の影響で、3月8日に開催を予定していた「静岡マラソン2020」の開催中止を発表。前日・当日に予定していた番組は中止となり、「とびっきり!しずおか」で実施の新人アナウンサー・スミス春子を起用した「スミス春子 静岡マラソンへの道」も途中打ち切りを余儀なくされた[18]。
- 9月28日、新聞のテレビ欄の表記が正式社名と同じ「静岡朝日テレビ」に変更された。
- 10月1日、ウォーターマークとEPGの放送局ロゴを「SATV」の新フォントに変更されたと同時に愛称の「あさひテレビ」を使用終了した[19]。
- 4月1日、正式なロゴマークとしてシンボルマーク「□SATV」を制定。中心から左側寄りのブラウン管テレビの枠の上にマゼンタ色(キー局(テレビ朝日)と同じ色)のフォントで「SATV」と表記されたロゴマークとなっている。このうち「SA」は枠の中に入り、「T」は少し被った形で、「V」は枠の外となっている。同時にウォーターマークとEPGの放送局ロゴを同ロゴマークに変更した[20][21]。
- 10月4日、終夜放送を開始。(静岡民放では2番目)[22][23]。
ネットワークの移り変わり[編集]
クロスネットから単独ネットへ[編集]
1966年以降、朝日新聞社は全国朝日系テレビネットワークを構築すべく、全国各地にUHF新局の開局申請を行い、その結果他系列と相乗り(クロスネット)となる形ながらも、一応全国に朝日系のテレビ局が開局した。しかしながら1970年前後の大量開局時でも静岡県では朝日系のテレビ局を開局できず、取り残された者同士の朝日新聞社・テレビ朝日陣営と読売新聞社・日本テレビ陣営が1975年以降の新局開設申請に動く事となった。朝日は中日新聞社や浜松財界などを味方につけ、浜松市に本社を置く新局の開局を目指した。浜松財界がテレビ局の開局に動いた理由の1つに、テレビの父と呼ばれる高柳健次郎の出身地であることがあった。一方の読売陣営は地元静岡新聞社や県漁協連、林業団体などを味方につけて、静岡市に本社を置く新局の開局を目指した。1973年10月5日にチャンネルプランの修正案に静岡に新しいテレビ局を設置することが盛り込まれてからは、朝日、読売を応援する陣営が次々に開局の申請書を提出するなど、出口が見えない「泥仕合」の様相を呈したため、静岡県知事や県議会も介入せざるを得なくなり、結果として朝日陣営が静岡に本社を置き、読売陣営がこれに協力する形をひとまずとる事として、静岡県民放送がクロスネットの形で開局する事となった(第3局、第4局の開局の経緯は、『静岡朝日テレビ二十年史』、『静岡第一テレビ十年史』において詳細が記されている)。
なお、翌1979年の静岡第一テレビ(日本テレビ系列)の開局により、このクロスネットは1年で終了する。
ちなみに、静岡第一テレビ開局までは静岡県民放送に「第2事業本部」という部署が存在した。名目上は「第3・第4局共通の問題に当たる」ための部署として設置された[24] が、実際には静岡第一テレビの開局準備が主な業務(静岡県民放送の運営は「第1事業本部」が担当)で、静岡第一テレビ開局と同時に廃止された。
この一件を契機として、まず相乗りで新局を開局させ、その局の経営が軌道に乗った所で別途新局を開局させて袂を分かつ開局手法が、以降開局の長野県のテレビ信州(TSB。現在は日本テレビ系列のフルネット局)をはじめとして、朝日・読売両グループ間で多く行われたが、その発端はこの静岡県民放送開局に至る一連の流れであり、この手法は「静岡方式」とも呼ばれていた。
(『静岡朝日テレビ二十年史』、『静岡第一テレビ十年史』などから抜粋し一部引用、一部要約)
クロスネット時代の番組編成[編集]
- ニュース番組
- 朝と夜についてはNNN、昼前と夕方についてはANN、21時前については水金はANN、その他はNNNと20時台の番組に準じて放送する形であった。
- 一般番組
- テレビ朝日系列、日本テレビ系列の両系列を完全な均等比率にて編成するところまではいかなかったようであるが、元来朝日系主導で開局した局であったこと、1年後に日本テレビ系列局の開局が内定していたこともあり、若干ANN系列に軸足が傾いた編成比率であったと言われている。
クロスネット末期の曜日別レギュラー番組[編集]
- テレビ朝日系列の番組、 日本テレビ系列の番組
- 無印 → 同時ネット
- ★ → 時差ネット
主な番組[編集]
現在放送している番組[編集]
自社制作番組[編集]
報道・情報[編集]
『とびっきり!しずおか』関連・姉妹・シリーズ番組[編集]
スポーツ[編集]
-
- 2020年 – 2022年は新型コロナウイルス感染症の影響により大会自体が中止となった為、各年とも未放送。
○は2020年9月からはサブチャンネル 052chにて放送。
バラエティ[編集]
その他[編集]
- 2021年12月25日は『新発見!グッドニュース大賞2021』を放送。(SATVが主体となり上記と同様、メーテレ、abn、HAB、UXとの共同制作)
- 東京一人暮らし(毎年2月放送。KFB、abn、HAB、UXとの共同制作、幹事局は年により異なる。)
テレビ朝日系時差ネット番組[編集]
製作局の表記のないものはテレビ朝日製作。
遅れ日数は一部を除き、すべて2021年10月時点での日数。
放送時間については日によって異なる場合がある。
報道・情報番組[編集]
バラエティ・音楽・ドラマ他[編集]
- ※最終週は『朝まで生テレビ!』放送のため休止。
- ※最終週は『朝まで生テレビ!』放送のため休止。
- スポーツ中継で『とびっきり食堂サンデー』、『とびっきり!サンデー』が繰り上げとなる場合は休止。
他系列の番組[編集]
テレビ東京系の番組[編集]
- 去る2月25日から、平日昼のドラマ再放送枠(「傑作ワイド劇場」)内で『駐在刑事Season3』を『TEAM -警視庁特別犯罪捜査本部-』再放送とのカップリングで放送中(金曜日)。
テレビ東京系列の番組は過去には多く放送していたが近年では自社制作番組の増加などにより減少傾向にある。現在毎週レギュラー放送されている番組は『ポケモンの家あつまる?』のみ。
過去の番組[編集]
自社制作番組[編集]
静岡けんみんテレビ (SKT) 時代に放送していたテレビ朝日系の番組[編集]
★の番組は現在の静岡朝日テレビ(SATV)になってからもしばらくネットしていたもの。また、☆の番組については現在も放送中。
テレビ東京系列の番組[編集]
製作局の表記のない番組はテレビ東京製作。
その他の番組[編集]
静岡第一テレビ開局まで放送していた日本テレビ系の番組[編集]
チャンネル[編集]
デジタル放送[編集]
中継局[編集]
アナログ放送のチャンネル (参考)[編集]
2011年7月24日廃止時点
- 静岡市
- 静岡 JOSI-TV 33ch
- 静岡麻機 59ch
- 静岡賤機 42ch
- 静岡瀬名 50ch
- 静岡羽鳥 60ch(垂直偏波)
- 玉川 60ch
- 清沢 37ch
- 井川 59ch
- 静岡大原 59ch
- 静岡籠上 41ch
- 静岡丸子 26ch(垂直偏波)
- 清水興津 42ch
- 志太・榛原
- 藤枝 26ch
- 藤枝葉梨 57ch
- 藤枝堀之内 28ch
- 岡部 62ch(垂直偏波)
- 島田 50ch
- 島田伊太 32ch
- 島田川根 60ch
- 中川根 42ch
- 中川根徳山 51ch
- 本川根 60ch
- 相良 60ch(垂直偏波)
- 中東遠
- 御前崎浜岡 59ch
- 小笠 53ch
- 森 46ch
- 磐田見付 59ch
- 掛川桜木 59ch
- 浜松市・西遠
- 浜松 28ch
- 三ケ日 45ch
- 佐久間 53ch
- 東佐久間 39ch
- 天竜 38ch
- 天竜横山 58ch
- 天竜船明 39ch
- 浜松阿蔵 53ch
- 水窪 38ch
- 秋葉 59ch
- 春野 45ch
- 南春野 33ch
- 龍山 40ch
- 駿東・富士
- 富士宮 29ch
- 富士川 32ch
- 芝川柚野 57ch(垂直偏波)
- 芝川内房 36ch
- 御殿場 43ch
- 三島 57ch
- 伊豆
- 伊豆長岡 54ch
- 修善寺 42ch
- 伊豆茅野 54ch
- 中伊豆 26ch(垂直偏波)
- 伊豆小土肥 43ch
- 熱海 41ch
- 東伊豆 35ch
- 河津 42ch
- 下田 45ch
- 下田稲梓 23ch・55ch(55chはデジタル在京キー局混信対策)
- 下賀茂 45ch
アナウンサー[編集]
男性[編集]
女性[編集]
異動したアナウンサー[編集]
男性[編集]
女性[編集]
過去に在籍していたアナウンサー[編集]
男性[編集]
女性[編集]
情報カメラ[編集]
情報カメラ(お天気カメラ)を在静のテレビ局としては比較的早くから設置していた。『静岡朝日テレビ二十年史』によると、開局5周年記念事業の一つとして1983年に静岡ターミナルホテル(当時。現在のホテルアソシア静岡)の屋上に設置された。同ホテルの開業に合わせて稼働できるよう、ホテル側と交渉を進めていたといい、同年9月12日に運用を開始した。
在静テレビ局としては静岡放送(本社屋上、1977年12月設置[47])に次いで2例目(テレビ朝日系列でもテレビ朝日、朝日放送に次いで3例目)の設置となった。なお、比較的早い時期に情報カメラを設置したのは、東海地震対策であったという。この情報カメラはハイビジョン対応への改修を経て、2019年7月時点でも同じ場所で運用を続けている[48]。
情報カメラ設置地点[編集]
キャッチコピー[編集]
- みんなのテレビ。けんみんテレビ (開局当時)
- 感動交響局(1993年。開局15周年記念)
- 新しい「朝日」です。(1993年。社名変更時)
- ヨッシャー!
- アッ!と言ったらあさひテレビ
- あさひる、バンバン
- 家族の中にあさひテレビ。30周年のありがとう。(2008年。開局30周年を記念して制定)
- 家族の中にあさひテレビ(2009年 – 2012年)
- (あさひテレビに)おまかせっ!(2012年 – 2016年)
- 39\サンキュー/→40\フォーオール/今年39周年、来年40周年。(2017年)
- テレベンチャー!40thあさひテレビ(2018年。開局40周年記念)
マスコットキャラクター[編集]
現在は使用されておらず、テレビ朝日系列では唯一、正式なマスコットキャラが存在しない。以前のマスコットキャラクターは、プライズ機(ガチャなど)の景品を入れるカプセル(カプセルトイ)をモチーフにした「ココマル」(2005年3月末、愛称「あさひテレビ」の制定時にデビューした)。2010年4月からは、黒いキャラクターの「デビマル」も登場した。この2体のキャラクターは2020年3月31日に使用を終了している。その後、前述の通り社屋に飾られてたイラストや同局の報道機(報道ヘリ)、キャラクター紹介ページなども順次撤去・削除されていった。
初代はケツァールという鳥をモチーフにした「アーサー」で、1993年10月1日 の社名変更時に制定した。アーサーのデザインはイラストレーターの坂井永年[49]。
若手社員発のインターネットテレビ局として、YouTubeチャンネルを開設。2015年1月30日に開始し、2020年3月31日終了[50] した。開設当時は、既存のテレビ局に対する「反逆」をキーワードとしていた[51]。
オリジナル番組を中心に配信し、一部番組は再編集されて同局で地上波放送された[52] 。また『霜降り明星のパパユパユパユ』は、『霜降り明星のあてみなげ』として、2019年4月より地上波レギュラー化された[53]。同番組は、現在TVer等でエリア外に向け配信されている。
早期より、お笑い第七世代の起用や有名YouTuberと共演するなど注目されてきたが、2020年3月31日をもって終了がアナウンスされた。終了後、同年7月に予告なく『LOOK』と名称変更されるも、目立った更新は見られていない。2021年4月、同局では「バズバラ!」(2021年4月~2021年6月)が放送されるも、『SunSetTV』とは無関係と考えられる。
第一期(2015年1月 – 2015年7月)[編集]
若手社員がプロジェクトを担当。マルチクリエイターのスズムと同局アナウンサーの相場詩織(2014年 – 2016年2月退職)が共演する『SunSetTV』と、株式会社KADOKAWAと共同でショートアニメーション『BAR 嫌われ野菜』の配信を開始した。
第二期(2015年8月 – 2016年4月)[編集]
配信休止期間を経て、プロジェクトが再始動される。Twitter漫画家のアーノルズはせがわを迎え『SunSetTV動画』として再スタート。動画に加え、『BAR 嫌われ野菜』を中心とした漫画コラムコンテンツを配信。
第三期(2016年5月 – 2018年5月)[編集]
これまでの若手社員のプロジェクトから、担当者が変更となる。SunSetTVの中心となる番組が立ち上がり、若年層を中心に一定の支持を得られる。お笑い芸人の起用やYouTuberとの共演、他メディアとのコラボ企画が展開された。霜降り明星をはじめとしたお笑い第七世代の冠番組や、第二期より引き続き出演したアーノルズはせがわは、はじめしゃちょーをはじめとしたYouTuberと共演している。
- アーノルズはせがわの4コマ道中膝栗毛(2016年5月 – 2018年12月、主演:アーノルズはせがわ、ゲスト:おるたなchanel等)
- Aマッソのゲラニチョビ(2016年9月 -2020年3月、2016年12月『マジカル・オオギリー・ツアー』地上波放送、主演:Aマッソ、ゲスト:フワちゃん、EXIT、ZAZY等)[54]
- はじめしゃちょーとアーノルズはせがわのしぞーかクエスト(2017年1月-2017年2月、2017年2月地上波放送、主演:はじめしゃちょー、アーノルズはせがわ)
- バッドナイスのドッキリレシピ(2017年5月 – 2017年10月、2018年1月地上波放送、主演:バッドナイス)
- 霜降り明星のパパユパユパユ(2017年9月 – 2019年7月、2019年4月より「霜降り明星のあてみなげ」として地上波レギュラー、主演:霜降り明星)
- k-mix イケボラジオストーリーズ(2017年1月~2017年4月、毎週金曜日22時55分からk-mixでも放送、出演:内田雄馬、細谷佳正、柿原徹也)
- LIG 旅と音楽(2016年10月~2017年3月、LIGブログにも掲載)
第四期(2018年6月~2020年6月)[編集]
担当者が変更。「Aマッソのゲラニチョビ」や「霜降り明星のパパユパユパユ」は継続されるも、新規番組は減少した。また、一部番組がDVD化された。
- トンツカタン森本とフワちゃんのBFF(2019年1月 – 2019年3月、主演:トンツカタン森本、フワちゃん)
- とびだせ!ゲーム人間(2019年3月 – 2019年6月、主演:アーノルズはせがわ)
- かが屋の最悪な予定(2019年11月 – 2020年1月、主演:かが屋)[55]
映像作品[編集]
- 霜降り明星のパパユパユパユDVDスペシャル(2019年6月12日、よしもとミュージック)
- Aマッソのゲラニチョビ マジカル・オオギリー・ツアー~ディレクターズカット版~(2019年11月27日、コンテンツリーグ)
付記・その他[編集]
- シンボルマークは、渦巻の周囲にギザギザの線が3箇所ついたもの。社名変更当時のキャラクターである「アーサー」(先述)のイメージを図案化したもの。
- 神奈川県の独立局、テレビ神奈川(tvk)と社業全般にわたり提携。ANN系列では名古屋テレビ(メ〜テレ)に次いで2局目。
- 本社が静岡市葵区七間町から移転した際、それを告知するCMを制作したが、そのCMには聖飢魔IIがノーギャラで出演している(「ふるさと総・世紀末計画」の一環)。
- 音声多重放送への対応が在静局では一番遅れた。1978年9月28日に世界初の「音声多重放送実用化試験放送」が日本テレビで開始されたが、その直前の開局であったことから放送機器が音声多重に対応できず、結局音声多重放送を開始した時期は開局からおよそ12年が経過し、元号が「平成」に変わった後の1990年8月1日から(主調整室の機材更新時に合わせた)であった。
- 2008年頃から首都圏で行われるクリエティブマン主催のロックイベント(『サマーソニック』、『LOUD PARK』など)にテレビ朝日と共催(共同主催)することが多い。
- 2015年から静岡市清水区でクリエイティブマンと共催のロックイベント『マグロック』を開催中[56]。
- 2018年11月まで日刊スポーツ静岡支局長を務め、「ミヤネ屋」などに芸能コメンテーターとして各局に出演していた柳田通斉(みちなり、1967年~)が2019年8月に日刊スポーツを退社後、翌月に静岡朝日テレビに総合編成局宣伝担当局長として入社[57]、2021年8月末まで在籍した。2021年9月から株式会社creative2編集委員[58]。
本社社屋[編集]
- 旧社屋
- 開局当時の社屋(静岡市葵区七間町)は、興行会社静活が1972年頃に建築所有していたとされている。 同局(当時は静岡県民放送)の開局準備として、当時(1976年)既に閉鎖され使用されていなかったこの建物を、土地込みで静活より購入。内部を改装し、1階に約75坪の制作スタジオ(開局当初はガラス張りのオープンスタジオ、情報番組の公開放送も行われた)と美術倉庫を設置、その他フロアも整備を進め、ビルの1階と2階及び4階を同社が使用。その他フロアと1階の一部はテナントに貸し出す形を取った。開局当時の本社社屋は「テレビ会館」と呼称、「街の中のテレビ局」とのキャッチフレーズも用いて、静岡市中心部にあることをアピールしていた。なお、本社移転後は「静岡朝日テレビ・青葉別館」と改称していた。
- 開局当初は1階に喫茶店(のちにレコード店 洋盤屋)、2階に多目的ホール、雑貨店(アメリカ村)、静岡コピーセンターなども入居していた。
- 1989年秋、報道専用スタジオを整備することとなり、社屋2階に「報道オープンスタジオ(Nスタジオ)」及び「報道副調整室(Nサブ)」を新設。これに併せて報道制作局をそれまでの4階から2階へ移転した。
- 旧社屋には、社名変更後にトリックアートを集めた美術館「アーサー美術館」が開館した。本社移転後もしばらく開館していたが、後に入館者数の伸び悩み等の事情により閉館している。映画「もののけ姫」のプロモーション活動中の宮崎駿監督が来訪したというエピソードも残されている。
- 本社移転理由のひとつに「同ビルの老朽化、耐震性がない」という問題もあったため、ビル解体の方向性が示されていたこともあり、テナントの退去が緩やかに続いた。ビル閉鎖直前にはほとんどのテナントが退去していた。
- 跡地はコインパーキング(パーククラブ七間町)となっている。
- 現社屋
- 本社社屋内には、同社メーンスタジオであるAスタジオ(255平方メートル=約77坪[59])と、報道専用のNスタジオの2つがある。また、在静民放他局には設置されている社員食堂が、同社に限っては設置されていない[60] 。
- 2018年に、本社東側の隣接地(旧:静岡三菱ふそう社屋)を取得し、新館を建設している。
参考資料[編集]
- 二十年史編集事務局編集『明日へ翔ぶ-静岡朝日テレビ二十年史-』静岡朝日テレビ、1998年9月。
- “静岡けんみんテレビクロスの時代”. 2014年6月8日閲覧。 – けんみんテレビ時代NNNとクロスネットしていた頃の事を扱ったページ
外部リンク[編集]
座標: 北緯34度58分36.238秒 東経138度23分49.513秒 / 北緯34.97673278度 東経138.39708694度 / 34.97673278; 138.39708694
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