タトラT3 – Wikipedia
タトラT3 | |
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タトラT3 |
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基本情報 | |
製造所 | ČKDタトラ |
主要諸元 | |
最高速度 | 65 km/h |
車両定員 |
T3 – 110人(座席23人) T3SU – 95人(座席36人) |
自重 | 16 t |
全長 | 14,000 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,050 mm |
主電動機 | TE022 |
主電動機出力 | 40kW |
搭載数 | 4基 / 両 |
タトラT3(Tatra T3)とは、チェコのプラハに本社を置くČKDタトラによって生産された路面電車(タトラカー)。
1960年から1989年にかけて、計13991台が生産された。この数は、世界中の路面電車で最も多い生産台数である。またČKDが1994年に民営化された後に車体や制御装置を刷新した増備車が製造されている。
タトラT3を開発する上で課された条件は、前モデルであるタトラT2と同様の乗客を乗せつつ、その生産をより容易にするというものであった。そのため、若干ボディが薄くなり、座席にも改良が図られた。タトラT3は、チェコスロバキアの各地で運行されたほか、旧共産圏の各国へ輸出された。
チェコスロバキアから各国に輸出されたT3は、その末尾に輸出先の国を示すアルファベットがつけられた。タトラT3SUは、ソ連(SU)に輸出されたモデルであり、1963年よりモスクワで用いられたのを最初に、33の都市で導入された。このソ連型のモデルは、チェコスロバキア国内でも用いられるようになり、T3SUCS(CSはチェコスロバキア)と称された。タトラT3Dは、東ドイツに輸出されたモデルであり、まず1964年よりドレスデンで導入され、のちにシュヴェリーンやカール=マルクス=シュタット(現在のケムニッツ)でも導入された。現在でもケムニッツでは、T3Dが市電で用いられている。その他、ユーゴスラビア向けのT3YUや、ルーマニア向けのT3Rなどが生産された。
B3[編集]
1973年から1988年にかけて製造されたタトラT3と同型の付随車。T3から運転台を取り除いた外見となっている。
122両がチェコスロバキアや東ドイツへ導入され、T3など動力車に牽引される形で用いられている。
T3R[編集]
1990年代に展開された、T3のモデルチェンジ形式。インダストリアルデザイナーのパトリック・コタスが手掛けた新規デザインの全面形状が採用された他、回生ブレーキが使用可能な電機子チョッパ制御方式の制御装置が搭載され、消費電力が50 %削減されている。新造車に加え、従来のT3の台車や機器を再利用した機器流用車も試作された[1][2]。
主要諸元 | ||||||||||||
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形式名 | 電圧 | 全長 | 全幅 | 全高 | 自重 | 最高速度 | 出力 | 歯車比 | 着席定員 | 立席定員 | 軌間 | 備考・参考 |
T3R | 直流600V | 14,000mm | 2,500mm | 3,075mm | 17.3t | 65km/h | 188kw | ? | 22人 | 138人 | 1,435mm | [1] |
T3RF[編集]
1990年代に展開された、T3のモデルチェンジ形式の1つ。T3Rと同型の車体や電気機器を搭載しているが、集電装置が菱形パンタグラフである点や乗降扉が両開きの2枚折り戸式になっている点などが異なる。主にロシア連邦の都市に導入された[3][4]。
主要諸元 | ||||||||||||
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形式名 | 電圧 | 全長 | 全幅 | 全高 | 自重 | 最高速度 | 出力 | 歯車比 | 着席定員 | 立席定員 | 軌間 | 備考・参考 |
T3RF | 直流600V | 14,000mm | 2,500mm | 3,060mm | 17.0t | 65km/h | 180kw | ? | 22人 | 138人 | 1,435mm 1,524mm |
[3] |
更新工事[編集]
1990年代以降、チェコやロシアなどタトラT3が多く活躍している国では、制御機器の交換、車体更新、それに伴う低床化など、T3の近代化工事が行われている。
タトラT3が導入された主な都市・路線[編集]
- 土佐電気鉄道(現・とさでん交通) - 「世界の電車」計画の一環として、元プラハ市電の6319号を1994年2月に購入し[5]、自社桟橋車庫に搬入されたが、導入計画は中止となり営業運転に使用されることはなく、2006年に解体処分された。
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