エア・イタリー (2018-2020年) – Wikipedia

エア・イタリー (Air Italy) は、イタリアに存在した航空会社。2020年に会社清算された。

1963年3月29日にアリサルダとして、エアタクシーおよびチャーター便航空会社としてサルデーニャの観光局の援助を得て設立された。1964年から定期便の運航を開始、その後1991年5月の臨時株主総会にてメリディアーナへ改名した。イタリア第2の航空会社である。

2006年12月にはミラノを本拠とするユーロフライの主要株主となって、2008年から同社を実質子会社化した。2010年に同社を統合し、メリディアーナ・フライとなった。また、2011年には初代のエア・イタリーを傘下に収めた。

サルデーニャ島を中心に、格安航空会社としての料金設定の定期便を運航しているが、サルデーニャの住民には特別料金が適用されるなど、地域公共サービスとしての性格も併せ持っている。

2018年2月19日、ミラノでの記者会見にて初代のエア・イタリーと合併し、ブランド変更に伴って新しい社名をエア・イタリーとすることを発表した。

2018年3月1日、エア・イタリーとして正式に操業を開始し、メリディアーナの公式ホームページも新生エア・イタリーへ移行した。

2020年2月11日、株主総会でまた清算決断手続きに入ることが決まった。同日付で航空機の運航は停止され、予約客には払い戻しが行われた。株式の49%を保有するカタール航空は投資を続ける意欲を示していたが、残り51%を保有する持ち株会社アリサルダの同意が得られなかった[1]

就航都市[編集]

保有機材[編集]

運航機材[編集]

2019年8月現在

退役済機材一覧[編集]

機材導入計画について[編集]

当初エア・イタリーは、ボーイング737MAX8を20機、カタール航空からリースされたボーイング787‐8を30機の計50機を導入し、2022年までに機材の一新を図る予定であった。また、その繋ぎとして、2018年から2019年にA330‐200を5機、カタール航空からリースした。しかし、カタール航空においてB787‐8の置き換えとなるはずだったB787‐9の納入遅延、B737MAXの運航停止により、計画は順調に進まなかった。そのため、A330‐200での長距離路線拡大を決定、さらにB737MAXの発注をエアバスA320シリーズへ切り替えることも検討している。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]