トミー・ラステラ – Wikipedia

トーマス・フランク・ラステラThomas Frank La Stella, 1989年1月31日 – )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州バーゲン郡クロスター英語版出身のプロ野球選手(内野手)。右投左打。MLBのサンフランシスコ・ジャイアンツ所属。

プロ入りとブレーブス時代[編集]

アトランタ・ブレーブス時代
(2014年6月12日)

2011年のMLBドラフト8巡目(全体266位)でアトランタ・ブレーブスから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA級ローム・ブレーブス英語版でプロデビュー。63試合に出場して打率.328、9本塁打、40打点、2盗塁を記録した。

2012年はA+級リンチバーグ・ヒルキャッツとルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブレーブスでプレー。A+級リンチバーグでは85試合に出場して打率.302、5本塁打、56打点、13盗塁を記録した。

2013年はA+級リンチバーグで7試合に出場後、5月にAA級ミシシッピ・ブレーブスへ昇格。81試合に出場して打率.343、4本塁打、41打点、7盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属。16試合に出場して打率.290、1本塁打、10打点、1盗塁を記録した。同リーグが選出する「トッププロスペクト・チーム」に二塁手として選ばれた[1]。11月にはMiLBとTopps社が選出するAA級のオールスターチームに二塁手として選ばれた[2]

2014年はAAA級グウィネット・ブレーブスで開幕を迎えた。47試合に出場して打率.293、1本塁打、23打点、1盗塁と結果を残し、5月28日にブレーブスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同日のボストン・レッドソックス戦でメジャーデビュー。「8番・二塁手」で先発起用され、4打数2安打だった[4]

カブス時代[編集]

シカゴ・カブス時代
(2016年7月16日)

2014年11月16日にアローディス・ビスカイーノとのトレードで、シカゴ・カブスへ移籍した[5]

2016年1月29日に背番号を「2」に変更した。同年は控え内野手として、74試合に出場。打率.270、2本塁打、11打点という成績を残した。

エンゼルス時代[編集]

2018年11月29日に金銭または後日発表選手とのトレードで、ロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[6]

アスレチックス時代[編集]

2020年8月28日にフランクリン・バレトとのトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍した[7]。オフの10月28日にFAとなった[8]

ジャイアンツ時代[編集]

2021年2月4日にサンフランシスコ・ジャイアンツと3年総額1875万ドルの契約を結んだ[9]

プレースタイル[編集]

選球眼に優れ、出塁率の高いのが特徴である[10]。また、左打ちの打者ながら左投手に強く、2014年は対左打率.311という高率をマークしている[10]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

  • 2021年度シーズン終了時

年度別投手成績[編集]

  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手(P) 一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B)









2014 ATL 88 146 216 6 54 .984
2015 CHC 14 12 33 0 4 1.000 12 3 3 1 0 .857
2016 9 11 9 1 2 .952 33 12 32 4 4 .917
2017 1 0 0 0 0 —- 21 27 26 1 13 .981 18 9 14 0 0 1.000
2018 1 0 0 0 0 —- 15 12 19 1 3 .969 26 3 24 3 4 .900
2019 LAA 3 3 0 0 0 1.000 46 58 82 4 18 .972 30 10 38 1 4 .980
2020 10 64 10 0 4 1.000 15 29 22 3 10 .944
OAK 18 19 35 1 7 .982 6 2 7 0 1 1.000
’20計 3 3 0 0 0 1.000 33 48 57 4 17 .963 6 2 7 0 1 1.000
2021 SF 54 76 105 1 28 .995 5 1 5 0 0 1.000
MLB 1 0 0 0 0 —- 14 67 10 0 4 1.000 280 390 547 18 139 .981 130 40 123 9 13 .948
  • 2021年度シーズン終了時

記録[編集]

背番号[編集]

  • 7(2014年)
  • 11(2015年)
  • 2(2016年 – 2018年)
  • 9(2019年 – 2020年8月28日)
  • 3(2020年9月4日 – 同年終了)※アスレチックス加入後初出場の2020年8月29日はジャッキー・ロビンソン・デーのため背番号42を着用
  • 18(2021年 – )
  1. ^ Fall League names Top Prospects Team”. MiLB.com. Minor League Baseball (2013年12月9日). 2014年5月29日閲覧。
  2. ^ Pair of Cubs head Double-A All-Stars”. MiLB.com. Minor League Baseball (2013年11月12日). 2016年1月30日閲覧。
  3. ^ Zach Dillard (2014年5月28日). “Braves promote 2B prospect Tommy La Stella to majors”. FOX Sports. 2016年1月30日閲覧。
  4. ^ Scores for May 28, 2014”. ESPN (2014年5月28日). 2016年1月30日閲覧。
  5. ^ Braves reacquire Vizcaino, add to international budget
  6. ^ エンゼルス、カブスからラステラをトレードで獲得”. 日刊スポーツ (2018年11月30日). 2018年12月2日閲覧。
  7. ^ Athletics To Acquire Tommy La Stella For Franklin Barreto” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月29日閲覧。
  8. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月17日閲覧。
  9. ^ Giants Sign Tommy La Stella” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月4日閲覧。
  10. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、403頁。

    ISBN 978-4-331-51921-9。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]