吉村武司 – Wikipedia

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吉村 武司(よしむらたけし、1946年7月27日 – )は日本の実業家、政治家。

全国27か所の事業所で自動車教習所事業を展開するSDS(Safety Driving System)グループの代表取締役である[1]

2013年4月14日に行われた備前市長選挙に出馬し初当選[2][3][4]

  • 1959年3月 片上町立片上中学校(現 備前市立備前中学校)[6]
  • 1965年3月 岡山県立備前高等学校卒業
  • 1969年3月 関西大学文学部卒業
  • 1981年4月 備前市連合PTA会長就任
  • 2006年1月 備前自動車備前教習所会長就任
  • 2010年11月 備前商工会議所会頭就任
  • 2011年4月  備前市観光協会会長就任
  • 2011年6月  備前ロータリークラブ会長就任
  • 2013年4月  備前市長選挙に当選し、市長就任
  • 同     東備消防組合管理者就任
  • 2017年4月 元市議の田原隆雄に敗れ、市長任期満了
  • 2021年4月 備前市長選挙に出馬し、返り咲き[7]

市長時代の実績[編集]

旧閑谷学校を初の日本遺産に登録[編集]

吉村が市長に就任した2013年度より備前市の将来像を『古くて新しい「教育のまち備前」~学びの現郷 閑谷学校が開かれたまち』と設定して総合計画を策定[8]。平成27年度に文化庁が創設した「日本遺産魅力発信推進事業」に備前市、水戸市、足利市、日田市の共同で申請。2015年4月24日に旧閑谷学校は「近世日本の教育遺産群─学ぶ心・礼節の本源─」として、日本遺産第一号登録を果たした[9][10]

備前焼を日本遺産に登録[編集]

数百年から千年を超える六古窯。すなわち、施釉陶器の瀬戸と焼締陶器の越前・常滑・信楽・丹波・備前である。備前焼は5世紀から続く邑久の須恵器の系譜を引き、平安時代末期から鎌倉時代初頭に備前市およびその周辺に栄えて現在に至る歴史ある産業。備前焼は5人もの人間国宝を輩出する。この歴史ある備前焼を2017年に旧閑谷学校に続き日本遺産への登録を果たした[9][11]

ICTによる教育推進[編集]

吉村の主張『古くて新しい「教育のまち備前」~学びの現郷 閑谷学校が開かれたまち』[8]の具現化として、教育のICT化に積極的に取り組み、市内にある13校の公立小学校および5校の公立中学校の児童・生徒全員にタブレット端末を一斉配布した[12]

ふるさと納税活用による市財源の確保[編集]

吉村が市長時のふるさと納税額は、2015年27億1,568万円(1709自治体中5位)、2016年27億4358万円、2017年21億1963万円と同市の財源を確保した[13]

4、5歳児の保育料無償化[編集]

「若い世代の定住促進のため、国に先駆けて無償化を進めたい。」との吉村の考えのもと、岡山県内で初めて4、5歳の幼稚園児と保育園児の教材費や給食費などの実費は除く保育料の無償化を実現した。対象は保育園児160人、幼稚園児284人の計444人[14][15]

地域の足を守るために路線バス市営化[編集]

備前バスの運行会社である日生運輸株式会社より、備前バスの廃業、路線廃止の申し立てを受け、地域の足を守るために、備前市が運営する「市バス」により廃止路線を継承し「備前市市営バス」として開業[16]

1~3歳児の保育料無償化[編集]

保育園、幼稚園及び認定こども園の負担公平性の確保と子育て支援の充実及び若い世代の定住促進を図るため、既に実施されていた満4歳・満5歳の園児の保育料無料化に続き、さらに満1歳から満3歳の園児の保育料無料化した[17][18]

  1. ^ SDSグループ公式企業サイト”. www.driver.co.jp. 2021年3月25日閲覧。
  2. ^ “(新市長・14日)備前市”. 朝日新聞. (2013年4月15日) 
  3. ^ “選挙:岡山・備前市長選 吉村氏が初当選”. 毎日新聞. (2013年4月15日) 
  4. ^ “岡山・備前市長選 無所属・吉村武司氏が初当選 66歳 会社会長”. NHKニュース. (2013年4月15日) 
  5. ^ よしむら武司はこんな人 :: よしむら武司の公式ホームページ”. i-love-bizen.jp. 2021年3月25日閲覧。
  6. ^ 『岡山県中学校50年』山陽図書出版株式会社、1997年10月1日。
  7. ^ 備前市長選挙吉村氏が返り咲き日テレ2021年4月12日付
  8. ^ a b 吉村武司 (2015). “首長登壇 古くて新しい「教育のまち備前」~学びの現郷 閑谷学校が開かれたまち~」”. 住民行政の窓 417. 
  9. ^ a b 日本遺産ポータルサイト”. 2021年2月1日閲覧。
  10. ^ “世界遺産登録へ弾み 旧閑谷学校が日本遺産に”. 朝日新聞 大阪地方版. (2015年4月25日) 
  11. ^ “日本遺産、県内から2件 倉敷・織物産業、備前・六古窯 /岡山県”. 朝日新聞 大阪地方版. (2017年4月29日) 
  12. ^ “「勉強に役立てて」タブレット配布 備前市の全小中学校”. 朝日新聞 大阪地方版. (2014年12月11日) 
  13. ^ 各自治体のふるさと納税受入額及び受入件数(平成20年度~令和元年度)Excel”. 総務省. 2021年2月1日閲覧。
  14. ^ “備前市 4、5歳児幼保無償化 4月から県内初 子育て負担減狙う”. 山陽新聞朝刊. (2015年2月19日) 
  15. ^ “予算案183億6700万円 若者定住支援に重点 備前市=岡山”. 読売新聞 大阪朝刊. (2015年2月19日) 
  16. ^ “備前バス 9月末廃止 6路線市営化へ 10月から 公設民託を検討”. 山陽新聞 朝刊. (2015年5月21日) 
  17. ^ “保育無償化を拡大 備前市 4月から1~3歳児”. 山陽新聞 朝刊. (2016年2月18日) 
  18. ^ “2016年度予算案 備前市 /岡山県”. 朝日新聞 大阪地方版. (2016年2月18日) 

外部リンク[編集]