ケンバ・ウォーカー – Wikipedia

ケンバ・ハドレイ・ウォーカーKemba Hudley Walker、1990年5月8日 – )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブロンクス区出身のプロバスケットボール選手。NBAのニューヨーク・ニックスに所属している。ポジションはポイントガード。

学生時代[編集]

ニューヨーク州ハーレムにあるライス・ハイスクールからコネチカット大学に進学。2011年にはNCAAトーナメントで優勝に導いた[1][2]

カレッジ[編集]

大学 シーズン GP GS MIN FG% 3FG% FT% RPG APG SPG BPG PPG
コネチカット大学 2008–09 36 2 25.2 .470 .271 .715 3.5 2.9 1.1 0.2 8.9
コネチカット大学 2009–10 34 34 35.2 .405 .339 .767 4.3 5.0 2.0 0.4 14.6
コネチカット大学 2010–11 41 41 37.6 .428 .330 .819 5.4 4.5 1.9 0.2 23.5
Career 111 77 32.8 .428 .325 .782 4.3 4.4 1.7 0.2 16.1

シャーロット・ボブキャッツ//ホーネッツ[編集]

2011年のNBAドラフトの1巡目9位でシャーロット・ボブキャッツに指名された[3]。1年目はD・J・オーガスティンの控えとして起用され、2年目から先発に定着した。

2013-14シーズン、久しぶりのプレーオフに進出するが、1stラウンドで、ディフェンディングチャンピオンのマイアミ・ヒートに4戦全敗でスイープ負けを喫した。

2015-16シーズン、2016年1月18日のユタ・ジャズ戦では、球団記録記録となる1試合52得点を記録した(従来の記録はグレン・ライスの48得点)[4][5]。このシーズンは81試合に平均35.6分の出場で、20.9得点・4.4リバウンド・5.2アシスト・1.6スティールなどを記録した。

2016-17シーズン、2017年1月26日、NBAオールスターゲームにヘッドコーチ推薦での初出場が決定した[6]。このシーズンは79試合に平34.7均分の出場で、23.2得点・3.9リバウンド・4.4アシスト・1.1スティールなどを記録した。

2017-18シーズン、2018年2月4日に行われたフェニックス・サンズ戦で18得点を記録、試合はホーネッツが115-110で勝利した。この試合でウォーカーはキャリア通算930本目の3ポイントシュートを成功させた。これによりデル・カリーが保持していたチーム最多3ポイントシュート成功記録929本を更新した[7]。2018年2月8日、負傷により欠場が決まったクリスタプス・ポルジンギスの代わりに2月18日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われるオールスターゲームへの出場が決まった[8]。同日行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦で40得点を記録、試合はオーバータイムの末ブレイザーズに109-103で敗れた[9]。3月22日に行われたメンフィス・グリズリーズ戦でキャリア通算9度目の40得点以上となる46得点、10本の3Pシュートを記録、試合はホーネッツがNBA史上6番目に大きい点差となる140-79で勝利した[10]。3月26日に行われたニューヨーク・ニックス戦でオーバータイムの11得点を含む31得点を記録、試合はホーネッツが137-128で勝利した[11]。このシーズンは80試合に平均34.2分の出場で、22.1得点・3.1リバウンド・5.6アシスト・1.1スティールなどを記録した。

2018-19シーズン、2018年11月17日のフィラデルフィア・76ers戦で自身初の60得点を記録した[12]。このシーズンは全82試合に平均34.9分の出場で、25.6得点(リーグ10位)・4.4リバウンド・5.9アシスト・1.2スティールなどを記録し、自身初のオールNBAチーム(3rd)を受賞した。

2019年5月に楽天NBAのゲストで日本に初来日している。

ボストン・セルティックス[編集]

2019-20シーズン開幕前の2019年6月30日にボストン・セルティックスと4年総額1億4100万ドルのマックス契約を結んだ[13]

ニューヨーク・ニックス[編集]

2020-21シーズン終了後の2021年6月18日にアル・ホーフォード、モーゼス・ブラウンとのトレードで、ドラフト指名権と共にオクラホマシティ・サンダーに放出され[14]、8月5日にサンダーとバイアウトに合意しFAとなった[15]。その後、11日に地元ニューヨークに本拠地を置くニューヨーク・ニックスと2年契約を結んだ[16]

2021-22シーズンは開幕から先発出場していたが、11月に調子を落として同月末にローテーションから外され、トレードの噂も浮上した[17][18]。しかし、新型コロナウイルスの影響で欠場者が続出していたため、12月19日からローテーションに復帰[19]。23日のワシントン・ウィザーズ戦では44得点を記録した[20]

その後、2022年2月23日にニックスのフロントと面談し、このシーズンの残りの試合には出場しないことで合意した[21]

プレースタイル[編集]

得点力に優れたポイントガード。ボールハンドリングとスピード・クイックネスに優れるため、ドリブル途中で一瞬のシュートフェイクを折り込み、間とスペースをコントロールできる。そのままゴール付近へ切り込む若しくは、スペースを作ってミドルシュートを沈めるプレーを得意としている。ゴール下へ自ら切り込むケースでは、味方選手へパスを出す目線とモーションのフェイクを非常に有効に活かし、ディフェンスの対応を後手にし、素早いジャンプからレイアップシュートを楽に沈めることができる。アウトサイドシュートに関してはガードの選手としてはあまり効率の良いものではなく、2013-2014シーズンにおいてはFG%が4割を切るなど、シュート全体の確実性に改善が求められる。1試合あたりのアシスト数はNBAのポイントガードとしてまずまずの数字を残している。守備面においてはマッチアップ相手に素早さで劣ることは少なく、周囲の味方選手と協力し、ファウルを抑えて相手ガードを上手く追い込んでいる。

個人成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2011–12 CHA 66 25 27.2 .366 .305 .789 3.5 4.4 .9 .3 12.1
2012–13 82 82 34.9 .423 .322 .798 3.5 5.7 2.0 .4 17.7
2013–14 73 73 35.8 .393 .333 .837 4.2 6.1 1.2 .4 17.7
2014–15 62 58 34.2 .385 .304 .827 3.5 5.1 1.4 .5 17.3
2015–16 81 81 35.6 .427 .371 .847 4.4 5.2 1.6 .5 20.9
2016–17 79 79 34.7 .443 .399 .847 3.9 5.5 1.1 .3 23.2
2017–18 80 80 34.2 .431 .384 .864 3.1 5.6 1.1 .3 22.1
2018–19 82 82 34.9 .434 .356 .844 4.4 5.9 1.2 .4 25.6
2019–20 BOS 56 56 31.1 .425 .381 .864 3.9 4.8 .9 .5 20.4
2020–21 43 43 31.8 .420 .360 .899 4.0 4.9 1.1 .3 19.3
2021–22 NYK 37 37 25.6 .403 .367 .845 3.0 3.5 .7 .2 11.6
通算:11年 741 696 33.3 .418 .360 .840 3.8 5.3 1.2 .4 19.5
オールスター 4 2 20.9 .452 .280 2.3 4.5 .8 .0 11.3

プレーオフ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2014 CHA 4 4 38.3 .473 .500 .778 3.8 6.0 2.0 .8 19.5
2016 7 7 37.1 .366 .326 .943 3.0 4.0 1.3 .6 22.7
2020 BOS 17 17 36.9 .441 .310 .852 4.1 5.1 .9 .4 19.6
2021 3 3 30.3 .317 .176 .900 4.0 4.0 .3 .0 12.7
出場:4回 31 31 36.5 .412 .324 .868 3.8 4.8 1.1 .5 19.6

外部リンク[編集]