Peace Of Mind (アルバム) – Wikipedia
『Peace Of Mind』(ピース・オブ・マインド)は、日本の音楽ユニット・B’zのボーカリスト・稲葉浩志の3作目のオリジナル・アルバム。2004年9月22日にVERMILLION RECORDSから発売された。
初のソロツアーが開催された2004年に制作されたオリジナル・アルバム。
初めてシングル作品が収録され、本作以降はアルバムに先行してシングル作品が製作されるようになる。本作では3rdシングル『Wonderland』から2曲が収録されているが、前年に発売された2ndシングル『KI』は全曲未収録となった。
初回限定盤には「正面衝突」のライブ映像が収録されたDVDが付属されている。
ギターには以前より親交があったスティーヴィー・サラスが参加、またソロツアーに参加した、doaの徳永暁人と大田紳一郎が参加している。
アルバムはアコースティック・ギター主体の楽曲が最初と中盤、最後に配置されている構成で、この3曲は他の収録曲に比べて演奏時間が短い。
当初は9月15日にリリースされる予定だったが、初のソロツアー「Koshi Inaba LIVE 2004 〜en〜」終了後の9月22日に変更された。ちなみに9月22日はB’zのデビュー日の翌日、そして自身の40歳の誕生日の前日でもある。
- CD
- おかえり(2:46)
- イントロなしでサビから始まる、アコースティック・ギターがフィーチャーされた楽曲で、徳永暁人と大田紳一郎によるコーラスも導入されている。本作収録曲で最も短い曲。
- 2004年のソロツアー「Koshi Inaba LIVE 2004 〜en〜」で一足先に演奏された。
- Wonderland(4:05)
- 3rdシングル。
- THE RACE(4:48)
- 競争社会を題材にしている。歌詞の“木偶の坊”は、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」からとったもの。
- 稲葉によると、デモではもう少しヘヴィだったが、サラスの強力なバッキングで曲が変化していったという。
- 同年のソロツアー後半の客出し曲として流れたが、2014年のライブ「Koshi Inaba LIVE 2014 〜en-ball〜」で初演奏された。
- 正面衝突(4:29)
- イントロのブルースハープは、稲葉自身が演奏している。スティーヴィー・サラスらとのセッションにより制作された(作曲も共同クレジットになっている)。稲葉曰く「結構、いやらしい曲」で「オケはほとんど一発録りで“正面衝突”の部分だけが最初にあって足していった」という。
- 2004年のTHE ROCK ODYSSEYに参加した際に未発表曲として1曲目に演奏され、本作の初回盤付属DVDにはその模様が収録されている。
- サラスの3rdアルバム『BE WHAT IT IS』の3曲目収録「Head On Collision」に稲葉がボーカルで参加しているが、これはこの曲の英語バージョンであり、サラスと稲葉が新たに英詞を書き下ろして新録した。その際、サラスに合わす為、自身のキーを下げて歌っている。
- 水平線(4:43)
- 同年のソロツアーで初披露された楽曲で、PVも制作された。
- アコーディオンはアレンジャーの寺地秀行のアイディアで打ち込みになっている。
- すべての幸せをオアズケに(4:40)
- 詞先で作られた楽曲で、稲葉曰く「タイトルだけみると嫌なヤツって思われるかも」とのこと。
- イントロとアウトロにギターソロはサラス、間奏のギターソロは大賀好修による。
- 同年のソロツアー前半の客出し曲として流れた。
- Tamayura(5:42)
- タイトルは「玉響(たまゆら)」を指し、「ほんの少しの間」という意味である。本作最長の楽曲で、稲葉によると「まとめるのに苦労した曲」とのこと。
- 2010年のソロツアー「Koshi Inaba LIVE 2010 〜enII〜」では1曲目に抜擢された。これは、制作した当時から絶対1曲目に演奏しようと思っていたという。
- ハズムセカイ(4:17)
- 「正面衝突」同様、サラスとのセッションによって制作された。
- 2010年のソロツアーのアンコールで初披露された。
- 幸福への長い坂道(2:48)
- 「おかえり」と同じくアコギ中心で、徳永と大田がコーラスで参加している2分台の楽曲。エレクトリックピアノが使用されている。
- 横恋慕(4:11)
- 琴の音色がサンプリングされている。
- SAIHATE HOTEL(3:54)
- イントロの叫び声はドラムを担当したケニーである。
- 「Koshi Inaba LIVE 2016 〜enIII〜」にて初演奏となった。
- I AM YOUR BABY(4:33)
- 3rdシングル「Wonderland」のカップリング。
- 表記はされていないがアルバムバージョンであり、ブルースハープが別テイクになっている。
- 透明人間(4:49)
- 詞先で2003年に書いた楽曲。
- 2010年のソロツアーで初披露された。
- あの命この命(3:36)
- 最後に製作された曲で、「これだけは書かなきゃ」と歌詞が書かれ、その後曲がついた。
- ほぼアコースティック・ギター1本で演奏されている。
- 2004年のソロツアーの客出し曲で、初日の長野公演のみ流れた。
- DVD (初回限定盤のみ)
タイアップ[編集]
参加ミュージシャン[編集]
出典[編集]
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