カイル・アンダーソン – Wikipedia

カイル・アンダーソンKyle F.Anderson, 1993年9月20日 – )は、アメリカ合衆国・ニューヨーク州ニューヨークシティ出身、ニュージャージー州ノースバーゲン育ちのプロバスケットボール選手。NBAのメンフィス・グリズリーズに所属している。通常ポジションはスモールフォワードだが、ポイントガードも熟すポイントフォワードとしてのユーティリティプレーヤー。

ニューヨークで生まれ、ニュージャージーで育ったアンダーソンは、父親がハイスクールで長年バスケットボールのコーチをしていたこともあり、3歳で初めてバスケットボールキャンプに参加した。父親はアンダーソンが幼少から大きかったにもかかわらず、ポイントガードとして育ってほしいと考え[2]、彼を年齢が高く大きいプレーヤとのプレーに参加させ[3]、パス能力の向上の後押しをした。

ハイスクール[編集]

パターソン・カソリック・ハイスクールでは、身長があったためポイントガードの能力があったにもかかわらずポストプレーヤーを務めたが、セント・アンソニー・ハイスクールに転校して、本来の総合的な能力を発揮し、2011、2012年とニュージャージーのチャンピオンとなり、マクドナルド・オール・アメリカン、パレードなど、ハイスクールオールスターにも選ばれ、トッププレーヤーの一人となった。

リクルートクラス[編集]

氏名 出身 高校 / 大学 身長 体重 コミット日
カイル・アンダーソン
SF
ニュージャージー州フェアービュー セント・アンソニー・ハイスクール 6 ft 7 in (2.01 m) 215 lb (98 kg) 2011年9月19日 
Scout:   Rivals:   247Sports: N/A    ESPNグレード: 97
全リクルート順位: Scout: #2   Rivals: #2  ESPN: #1
  • 注意: 多くの場合、Scout、Rivals、247Sports、ESPNの間で身長、体重が一致しない可能性がある。
  • これらの場合、平均をとっている。ESPNグレードは100ポイントスケールに基づいている。

出典:

カレッジ[編集]

2012年から2014年まで、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)[4] で2シーズンプレーし、71試合に出場し、平均12.2得点、8.7リバウンド、5.0アシスト、フィールドゴール成功45.2%、3ポイント37.5%の記録を残した。2014年、オール・パシフィック12カンファレンス・ファーストチームに選出された。

カレッジ成績[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2012–13 UCLA 35 34 29.9 .416 .211 .735 8.6 3.5 1.8 .9 9.7
2013–14 UCLA 36 36 33.2 .480 .483 .737 8.8 6.5 1.8 .8 14.6
通算 71 70 31.6 .452 .375 .736 8.7 5.0 1.8 .8 12.2

NBA[編集]

サンアントニオ・スパーズ[編集]

2014年6月26日、NBAドラフト1巡目30位でサンアントニオ・スパーズに指名された[5]。20位台での指名が予想されていたが、自らのプレースタイルに最もマッチしているスパーズに指名されたことを上位指名以上に喜んだ[6]

2014–15シーズンは、2014年11月6日のロケッツ戦で初出場を果たし、4得点8リバウンド4アシスト2スティールの記録を残した[7]。初スターター出場は同年12月11日のネッツ戦で、9得点5リバウンド3アシスト2スティールを記録した[8]。ルーキーシーズンは度々Dリーグのオースティン・スパーズに加わり[9]、実戦経験を積み、2月9日に週間優秀選手に選ばれ[10] 2月の月間優秀選手に選ばれた[11]
2015年のサマーリーグでは好調を維持し、チームの勝利にも貢献しラスベガスにおいてサマーリーグを制しMVPに選出された。[12]

2015–16シーズンは開幕戦から10人目のローテーションとして出場し、10月30日にスパーズは2016–17シーズン契約のチームオプションを行使し、契約が延長された[13]

72試合、内14試合にスターターとして出場したが目立った成績を残すことはできなかった[14][15]

2017–18シーズンはカワイ・レナードが大腿筋の損傷で長期離脱したことに伴い開幕戦からスターターとして出場を続け、出場時間を得てスティールでリーグ18位となる115を記録しデフェンス能力の成長を見せ、アシストも202を記録し、ユーティリティプレーヤーらしさを発揮した[16]。2018年1月30日、ホームでのデンバー・ナゲッツ戦でキャリアハイとなる18得点を上げ、更に4リバウンド5アシスト2ブロック1スティールを記録し勝利に貢献した[17]

メンフィス・グリズリーズ[編集]

2017–18シーズン終了後に制限付きフリーエージェントとなり、2018年7月6日、メンフィス・グリズリーズから4年、3720万ドルのオファーを得て[18] 7月9日、スパーズがこれにマッチすることを放棄したため、グリズリーズへの移籍が決まった[19]

プレースタイル[編集]

スピードを抑えたゆったりと落ち着いた動きからスローモーの愛称を持つ。

体躯からは、スモールフォワードに区分されるが、パワーフォーワードレベルのリバウンド力と、ポイントガードレベルのパス能力を持つ、ユーティリティプレーヤーで、ボリス・ディアウと比較される。スピードを抑えたゆったりと落ち着いた動きからスローモーの愛称を持つ。

個人成績[編集]

NBA[編集]

レギュラーシーズン[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2014–15 SAS 33 8 10.8 .348 .273 .643 2.2 .8 .5 .2 2.2
2015–16 78 11 16.0 .468 .324 .747 3.1 1.6 .8 .4 4.5
2016–17 72 14 14.2 .445 .375 .789 2.9 1.3 .7 .4 3.4
2017–18 74 67 26.7 .527 .333 .712 5.4 2.7 1.6 .8 7.9
2018–19 MEM 43 40 29.8 .543 .265 .578 5.8 3.0 1.3 .9 8.0
2019–20 67 28 19.8 .474 .282 .667 4.3 2.4 .8 .6 5.8
2020–21 69 69 27.3 .468 .360 .783 5.7 3.6 1.2 .8 12.4
通算 436 237 20.9 .483 .335 .724 4.2 2.3 1.0 .6 6.5

プレーオフ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2016 SAS 10 0 12.9 .320 .333 .857 2.4 .7 . 6 .3 2.3
2017 15 1 13.0 .571 .300 .727 3.0 1.7 .7 .1 5.5
2018 5 1 14.8 .600 .000 .750 2.6 .6 1.2 .2 5.4
2021 MEM 5 5 28.4 .429 .250 .750 5.0 3.2 2.8 .0 8.4
通算 35 7 15.4 .490 .241 .769 3.1 1.5 1.0 .2 5.0

外部リンク[編集]