プロキオンステークス – Wikipedia

プロキオンステークスは、日本中央競馬会 (JRA) が中京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。

競走名の「プロキオン(Procyon)」は、こいぬ座のアルファ星[2]。シリウス・ベテルギウスとともに「冬の大三角」を形作る恒星[2]

正賞は地方競馬全国協会理事長賞[3]

1996年に中央競馬のダート重賞路線整備の一環として、5歳(現4歳)以上の馬による重賞競走として新設[4]され、阪神競馬場のダート1400mで第1回が施行された。

1999年までは桜花賞の翌週に行われていたが、2000年から夏季開催に移行[4]。あわせて、出走資格も4歳(現3歳)以上に変更された。創設当初より外国産馬の出走が認められているほか、中央競馬指定交流競走として地方競馬所属馬も出走が可能。2005年からは国際競走に指定され、外国馬も出走可能になった[4]

2012年の番組改定に伴い、施行場を中京競馬場のダート1400mに変更した[4]。またこの年のみ、東海テレビ放送から優勝杯の提供を受け「東海テレビ杯 プロキオンステークス」の競走名で施行[4]

競走条件[編集]

以下の内容は、2017年現在[3][5]のもの。

出走資格:サラ系3歳以上

  • JRA所属馬(3歳未勝利馬と未出走馬は除く)
  • 地方競馬所属馬(4頭まで)
  • 外国調教馬(8頭まで、優先出走)

負担重量:別定

  • 3歳53kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減
    • 2016年7月9日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬3kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GII競走またはGIII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
    • 2016年7月8日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)

賞金[編集]

2017年の1着賞金は3600万円で、以下2着1400万円、3着900万円、4着540万円、5着360万円[3]

  • 1996年 – 5歳以上の馬による重賞競走として新設(創設当初の地方競馬所属馬の出走枠は5頭まで)、阪神競馬場のダート1400mで施行。
  • 1997年 – 負担重量をグレード別定に変更。
  • 2000年
    • 施行時期を4月から6月に変更。
    • 出走資格を「4歳以上」に変更。
  • 2001年 – 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格を「3歳以上」に変更。
  • 2005年
    • 国際競走に変更され、外国調教馬が4頭まで出走可能となる。
    • 地方競馬所属馬の出走枠が4頭に縮小。
  • 2007年 – 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。
  • 2010年 – サマージョッキーズシリーズの対象競走に指定(2013年まで)。
  • 2012年
    • 施行場を中京競馬場に変更。
    • 当年のみ東海テレビ放送から優勝杯の提供を受け「東海テレビ杯 プロキオンステークス」の競走名で施行。
  • 2020年
  • 2021年 – 京都競馬場の改修工事に伴う開催日割の変更のため小倉競馬場ダート1700mで施行(2022年も同様)[6]

歴代優勝馬[編集]

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

コース種別を記載していない距離は、ダートコースを表す。

第26回優勝馬メイショウカズサが記録したタイム1:40.9はダート1700m3歳以上のJRAレコードタイでもある

同名の競走[編集]

重賞競走の創設以前にも、同名の特別競走が行われていた。なお、JRAではこれらの競走を前身としていない。

優勝馬[編集]

施行日 競馬場 距離 条件 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
1991年3月16日 中京 1700m オープン ストロングパワー 牡4 1:43.9 小島貞博 鶴留明雄 谷川牧場
1994年2月26日 中京 1700m オープン ヤグライーガー 牡4 1:47.8 武豊 中尾謙太郎 矢倉敏夫
1995年3月25日 京都 1200m オープン マルタカトウコウ 牡5 1:10.2 田面木博公 吉永正人 高橋義和

脚注・出典[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

各回競走結果の出典[編集]

  • 『競馬成績公報』日本中央競馬会・刊
  • netkeiba.comより(最終閲覧日:2015年7月13日)
    • プロキオンステークス(オープン)
    • プロキオンステークス(GIII)

外部リンク[編集]