はなちゃんのみそ汁 – Wikipedia

はなちゃんのみそ汁』(はなちゃんのみそしる)は、家族である安武信吾・千恵・はなの3名による日本の随筆。

乳がんを患う千恵(2008年に33歳で死亡)の闘病とその最中に出産した娘のはな、夫の信吾の生活を綴ったブログ『早寝早起き玄米生活(ハンドルネーム:六本松さくら)』の書籍化作品。千恵の死後、西日本新聞社の記者であった夫・安武信吾への取材に基づき、2009年に朝日新聞に紹介記事が掲載され[1]、その反響を受け文藝春秋より2012年に出版された[2]。千恵の死後も母に教わったみそ汁を作り続ける娘・はなのエピソードを含む。

テレビドラマ[編集]

日本テレビ系列『24時間テレビ37「愛は地球を救う」ドラマスペシャル』として、2014年8月30日(土曜日)21:13 – 23:25[3]に放送された単発ドラマ。平均視聴率は22.3%[4](ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

2014年12月17日にDVD & Blu-ray が発売された。

あらすじ[編集]

新聞記者の信吾は、音大生の千恵と出会い、恋人同士となった。幸せな生活が続き、結婚も考え始めた矢先、千恵の乳がんが発覚する。それでも信吾は千恵を支えようと誓い、二人は結婚する。左乳房が摘出され、抗がん剤を用いた治療が始まり、苦しみぬきながらも治療は成功する。しかし、医師から再発のリスクを説明され、子どもを産むとがんが再発する可能性が高くなることを告げられる。それでも千恵は、あきらめかけたものの、妊娠し、長女・はなを出産する。

だが、幸せな生活が訪れた矢先、左肺にがんの転移が見つかる。抗がん剤で辛い思いをした千恵は抗がん剤での治療を拒否し、規則正しい生活と食事療法を実践する。

キャスト(テレビドラマ)[編集]

スタッフ(テレビドラマ)[編集]

批評・反響[編集]

TVドラマ化にあたっては、原作上での名前の変更やエピソードのカットが行われており、ドラマのエンディングで「このドラマは『はなちゃんのみそ汁』をモチーフに作られたフィクションであり、登場人物および物語上の設定の一部は原作と異なります。」との旨のテロップが出た。

本作は賛否両論を呼んだ。青柳美帆子は「ストーリーもいわゆる難病ものとしてもできている。」と褒めつつも、食事療法で2度目のがん治療を成功させた後の千恵が自身の免疫力を過信して治療を拒否した結果、全身転移の発見が遅れ、二人(特に信吾)が後悔する場面の削除を「代替医療を美化している」として批判した[5]

2015年12月19日公開。主演は広末涼子[6]

安武はな役の子役は4歳から12歳までの女児を対象とした公募により[7]、公募参加者最年少の赤松えみなが選出された[8]

北見敏之はテレビドラマ版と映画版の両方に出演した(ドラマ、映画とも信吾の父役)。

キャスト(映画)[編集]

スタッフ(映画)[編集]

その他メディア[編集]

外部リンク[編集]