国際民主同盟 – Wikipedia
国際民主同盟(こくさいみんしゅどうめい、英語: International Democrat Union、略称:IDU)は、世界各国の保守主義政党による国際組織[2]。1983年発足[2]。国際民主連合または国際民主主義連合と訳されることもある。
1978年に結成されたイギリス・ロンドンに本部を置くヨーロッパ民主同盟と、1982年に日本・東京で発足した太平洋民主同盟(本部はオーストラリア・キャンベラ)に加盟する中道右派政党が1983年6月にロンドンにおいて設立した保守政党の国際組織である[3]。当初の本部はイギリス保守党内に置かれていた[3]。1986年にはカリブ民主同盟も合流した[3]。現在はドイツ連邦共和国・バイエルン州・ミュンヘンに本部がある[4]。
国際民主同盟は保守主義という点で共通の認識を保持する政党が加盟し、政策や、組織の問題に関する見解を交換することができるフォーラムを提供している。また、国際民主同盟に加盟する諸政党は、相互に保守主義の政策を推進するために研究や政治行動を確立し、国際社会、国際政治上に一つの強い発言力として発信することを表明している。保守政党の国際組織というのはこれが初の試みであり、保守主義インターナショナル(Conservative International)とも呼ばれている[3]。
国際民主同盟の創立宣言に署名した19名の中には、当時の西側首脳であるマーガレット・サッチャー英首相、ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ米副大統領、ジャック・シラクRPR総裁、ヘルムート・コール独首相(肩書きはいずれも当時)らが含まれる。日本からは自民党を代表して田中龍夫が19名の署名者に加わっている[5]。
著名な会員にはジョン・ハワード元オーストラリア首相やホセ・マリア・アスナール元スペイン首相がいる。
国際民主同盟には、以下のような地域ごとの組織がある。
他に、国際青年民主同盟、国際女性民主同盟がある。
著名な加盟政党にはアメリカ合衆国の共和党、イギリスの保守党、フランスの共和党、ドイツのキリスト教民主同盟、韓国の国民の力などがある。2019年時点で60を超える国から80を超える政党が加盟している[1]。かつては日本の自民党も加盟していたものの1997年に脱退している[2][6]。かつて自民党が加入していた関係で1989年9月の第4回党首会議(総会)と1993年4月の第24回執行委員会は東京で開催されている[3]。
加盟政党[編集]
2019年11月時点の加盟政党[1]
正式加盟[編集]
アジア・オセアニア[編集]
アフリカ[編集]
南北アメリカ[編集]
ヨーロッパ[編集]
準加盟[編集]
- ^ a b c IDU Membership 2019.11.21閲覧
- ^ a b c デジタル大辞泉「IDU」[1]
- ^ a b c d e ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「国際民主同盟」[2]
- ^ Burnell, Peter J. (2006). Globalizing Democracy: Party Politics in Emerging Democracies. London: Taylor & Francis. p. 63.
ISBN 978-0-415-40184-5. https://books.google.com/books?id=bA59TOV-4X0C
- ^ International Democrat Union, minutes of founding meeting, 1993
- ^ 川田侃, 大畠英樹編『国際政治経済辞典』 改訂版. 東京書籍 , 2003.5 p.280
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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