熊谷ゴルフクラブ – Wikipedia

熊谷ゴルフクラブ(くまがやゴルフクラブ)は、埼玉県熊谷市にあるゴルフ場である。

1960年(昭和35年)6月、「熊谷にゴルフ場の適地がある」という話が、日本クレジットビューロー株式会社社長の河村良介の許に持ち込まれたことに始まる[1]。ゴルフ場建設候補地は河川敷だとのこと、早速、現地を見て驚いた、河川敷というより草っ原に近い、杉林、松林、アカシアの森、欅の独立樹などが点々と茂り、隣接地には桑畑、麦畑、野菜畑が広がっていた[1]

建設候補地は25万坪あり、民有地が5万坪で、その他は河川敷だから国有地、埼玉県が管理者である[1]。だが、河川敷の耕されていない所は、ゴミ捨て場になっていて汚染がひどかった[1]。埼玉県と熊谷市は、管理者を求めていたところで、用地賃貸契約や許認可手続きは順調に進んだ[1]。民有地は地元石原農協に委託して買収し、離作した人はゴルフ場職員として雇用した[1]

1960年(昭和35年)9月14日、新たなゴルフ場の建設に向けて経営母体「熊谷観光ゴルフ株式会社」を設立し、社長には河村良介が、役員には国際自動車株式会社社長の波多野元二、株式会社 足利銀行頭取の藤松正憲らが就任した[1]。1961年(昭和36年)10月4日、「熊谷ゴルフクラブ」が創立され、理事長には三和銀行副頭取の宮森和夫、副理事長に波多野元二が就任した[1]

1961年(昭和36年)3月15日、コース設計を株式会社大林組の間野貞吉に依頼し、コースの造成工事が着工された[1]。河村社長は「治水の大本に従い、河川の効用を重んじる趣旨」で設計して貰ったと語った[1]。1962年(昭和37年)4月29日、工事造成工事が完成し、18ホール、距離6,705ヤード、パー72規模のゴルフ場が開場された[1]

コース開場後、河川敷コース離れしたコースだと好評だった[1]。15番、16番ホールは高いヒマラヤ杉が林立し、まるで山コースのようである[1]。10番ホールはフェアウェイに5本の松があり、戦略的に考えたコースとなっている[1]

〒360-0816 埼玉県熊谷市石原1431番地

コース情報[編集]

  • 開場日 – 1962年4月29日
  • 設計者 – 間野 貞吉
  • 面積 – 792,000m2(約23.9万坪)
  • コースタイプ – 河川敷コース
  • コース – 18ホールズ、パー72、6,826ヤード、コースレート72.3
  • フェアウェー – コウライ
  • ラフ – ノシバ
  • グリーン – 2グリーン、ベント、コウライ
  • ハザード – バンカー78、池が絡むホール5
  • ラウンドスタイル – キャディ・セルフ選択可、5人乗りリモコン乗用カート使用
  • 練習場 – 24打席200ヤード
  • 休場日 – 1月1日[2][3]

クラブ情報[編集]

  • ハウス面積 – 1,650m2(499.1坪)
  • ハウス設計 – 株式会社 大林組
  • ハウス施工 – 株式会社 大林組[2][3]

ギャラリー[編集]

交通アクセス[編集]

関連文献[編集]

  • 『ゴルフ場ガイド 東版』、2006-2007、「熊谷ゴルフクラブ」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2021年6月5日閲覧
  • 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「『安い入会金で同行の士が楽しくプレー。コース造営は一級品』が基本方針だった」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年6月5日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]