POSSIBILITY (中森明菜のアルバム) – Wikipedia

POSSIBILITY』(ポシビリティ)は、日本の歌手中森明菜の6枚目のスタジオ・アルバム。このアルバムは1984年10月10日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)よりリリースされた (LP: L-12592, CT: LKF-8092)。

『POSSIBILITY』は、中森の8枚目のシングル「サザン・ウインド」、9枚目のシングル「十戒 (1984)」を収録した7枚目のアルバムである[4][5]。本作のディスクジャケットにも”7th ALBUM”と表記されている[1]。スタジオ・アルバムとしては通算6枚目で、1984年に発表した2枚目となるスタジオ・アルバムである[6]。このアルバムは1984年10月10日に、LP (L-12592)、CT (LKF-8092)の2形態で同時発売された[1][6][3]。同年10月25日には、CD (35XL-47)でも発売された。

本作のプロデュースは、前作『ANNIVERSARY』に引き続き島田雄三が担当した[7][1]

レコーディングは、アオイスタジオ、チェリーアイランドスタジオで行われた[1]。本作は主に、この時期までに中森のシングル作品を担当してきた作家陣が手掛けている[6]

本作10曲目には7枚目のシングル「北ウイング」の続編曲「ドラマティック・エアポート -北ウイング Part II-」が収録されている[4][1]

本作収録楽曲は、1985年7月6日より開催された全国コンサート・ツアー『BITTER & SWEET』で披露された[1][8][9]

シングル[編集]

「サザン・ウインド」が、本作からのリード・シングルとして1984年4月11日に発売された[10][1][4]。この楽曲は1984年のオリコン年間シングルチャートでトップテン入りを果たした[11]。続いて本作から2枚目となったシングル「十戒 (1984)」が、同年7月25日に発売された[12][1][4]。この楽曲も、同社年間シングルチャートにてトップテン入りを果たした[11]。同年12月15日には、本作4曲目の「リ・フ・レ・イ・ン」が、シングル「北ウイング/リ・フ・レ・イ・ン」として発売された[1][13][14]。この楽曲は、TBS系スペシャルドラマ『恋はミステリー劇場』のエンディング・テーマに起用された[13]

『CDジャーナル』は、本作について「ジャケットのきわどい雰囲気の写真そのままに、大人びた女を感じさせる曲で構成されている。」と批評した[15]。『Hotwax presents 歌謡曲 名曲名盤ガイド 1980’s』の馬飼野元宏は、本作の収録楽曲はシングル楽曲を連想させ、その路線を進めたものであると楽曲について指摘し、「彼女のこれまでの歩みを総括した作品集で、シンガーとしての安定した力量を堪能できる。」と批評した[6]

本作はオリコン週間LPチャートの1984年10月22日付で初登場し、最高順位1位を記録、以降翌週の1984年10月29日付まで2週連続で1位を獲得した[16][3]。1984年のオリコン年間アルバムチャートでは18位を記録した。

Side 2
# タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
6. 「哀愁のMidnight」 有川正沙子 玉置浩二 萩田光雄
7. 「十戒 (1984)」 売野雅勇 高中正義 高中正義・萩田光雄
8. 「白い迷いラビリンス 来生えつこ 来生たかお 萩田光雄
9. 「Blue Misty Rain」 有川正沙子 松田良 萩田光雄
10. 「ドラマティック・エアポート―北ウイング Part II―」 康珍化 林哲司 萩田光雄

合計時間:

クレジット[編集]

『POSSIBILITY』のライナー・ノーツより[1]

ミュージシャン
スタッフ

リリース履歴[編集]

セルフカバー[編集]

このアルバムの提供作家である来生たかおが、本作8曲目の「白い迷い(ラビリンス)」をセルフカバーし、タイトルを「白いラビリンス(迷い)」として1984年11月1日にシングルリリースしている[1][22][23]。来生のこの楽曲は、同年12月1日発売の来生のアルバム『LABYRINTH』にも収録された[1][24]
また、編曲はポール・モーリアが担当している。

外部リンク[編集]