法雲寺 (堺市) – Wikipedia
法雲寺(ほううんじ、法雲禅寺 とも)は、大阪府堺市美原区今井にある黄檗宗の寺院。山号は大宝山。本尊は釈迦如来。河内西国霊場第6番札所。
前身は、空海開基の神福山長安寺(ちょうあんじ)という名の真言宗の寺院であったが、元和6年(1620年)に、狭山池の堤防が決壊し、西除川の洪水により、寺地及び寺は流出した。
明暦年間(1655年 – 1657年)頃に、曹洞宗の僧・宗月が、長安寺の寺地と寺を今井村中から譲り受け、寛文11年(1671年)に地中より観音像を掘り出し、草庵に安置して再興した。
翌、寛文12年(1672年)に、宗月は宇治・黄檗山万福寺の開祖の隠元隆琦の弟子である慧極道明(えごくどうみょう、1632年~1721年)に寺地と寺を譲り、寛文13年(1673年)に慧極は幕府の許可を受け、寺号を大宝山法雲寺と改め、黄檗宗の寺となった。
慧極は、延宝5年(1677年)に禅堂を、延宝8年(1680年)に鐘楼を建立し、その後、30年をかけて大門、大方丈、開山堂、斎堂、天王殿、長生閣などの二十数棟を整備した。
元禄10年(1697年)に、狭山藩(後北条氏の末裔が藩主)の5代藩主北条氏朝は、慧極と師弟の約を結び、以後、北条家の菩提所となった。墓地の中央には、第11代藩主北条氏燕の墓がある。
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- 山門
- 「大寶山」の扁額がある。
- 天王殿
- 黄檗宗独特の建物であり、宇治の万福寺と当寺だけに現存する。内部には、弥勒菩薩像と四天王像がある。
- 本堂
- 本尊に釈迦如来、脇侍に薬師如来・阿弥陀如来があり、背後に3333体の仏が並んでいる。
- 開山堂
- 慧極道明禅師坐像があり、遺骨が石室内に納められている。「大機」の扁額がある。
- 耀先殿
- 北条早雲、狭山藩初代藩主の北条氏盛及び第5代藩主北条氏朝が祀られている。
- 市指定有形文化財[1]
- 山門
- 天王殿
- 大雄宝殿
- 開山堂
- 方丈
- 鎮守堂
- 河内西国霊場
- 5 大林寺 -- 6 法雲寺 -- 7 壺井寺
参考文献[編集]
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- 「大阪府の地名II」、1986年、平凡社
- 「美原町史 第1巻」、1999年、美原町
- 「大阪府の歴史散歩(下)」、2007年、山川出版社
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