立方根 – Wikipedia

立方根(りっぽうこん、cubic rootroot of third power)とは、ある数が与えられた時、三乗して与えられた数となるような新たな数を指す。三乗根(さんじょうこん)ともいう。

積の定義された集合 E を固定して考える。E の元 a に対し、a = x3 を満たす xE が存在するとき、xE における a立方根であるという。また、立方根を求めることを開立(かいりゅう)という。

a が実数であれば a の立方根は実数の範囲に常にただ一つ存在 し、それを

a3{displaystyle {sqrt[{3}]{a}}}

と表す。

  • 正の数 a に対して、
  • 1 の虚立方根の一つを ω とすると、もう一つの虚立方根は ω2 であり、ω, ω2 はともに 1 の原始冪根である。また、1 + ω + ω2 = 0 が成り立つ。
  • α が 0 でない複素数ならば、α の立方根は常に 3 個あり、それらは複素数平面上で、原点 O を中心とする半径

具体的な数[編集]

複素数の冪根の幾何学的表現

複素数の場合は、実部が最大のものを主要根とする。

極形式では

ここで rは非負の実数、

θ{displaystyle theta }

の定義域は以下とする(偏角は多価関数のため)。

83{displaystyle {sqrt[{3}]{-8}}}

1+3i{displaystyle 1+{sqrt {3}}i}

=83eπi3{displaystyle ={sqrt[{3}]{8}}e^{frac {pi i}{3}}}

) が主要根となる(-2(

=(1+3i)e2πi3{displaystyle =(1+{sqrt {3}}i)e^{frac {2pi i}{3}}}

)ではない)。

主要根の複素数の偏角の範囲は以下となる。

単位円での例

z3{displaystyle {sqrt[{3}]{z}}}

z3{displaystyle {sqrt[{3}]{-z}}}

の主要根の関係を単位円上で示すと(

(z)0{displaystyle Im (z)geq 0}

、偏角

θ=21{displaystyle theta =21^{circ }}

の例)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]