国道186号 – Wikipedia

国道186号(こくどう186ごう)は、島根県江津市から広島県大竹市に至る一般国道である。

中国地方を南北に縦断する陰陽連絡路線の一つである。旧大朝町経由の島根県道・広島県道5号浜田八重可部線と並んで浜田と広島を結ぶ幹線道路の一翼を担っていたが、浜田自動車道の開通によりその役割はやや低下している。

起点から浜田市まで国道9号と重複。浜田市からは旧金城町を抜けて大佐山の麓を経て広島県内へ。北広島町(旧芸北町)内で太田川支流の滝山川に沿って走り、王泊ダム・温井ダムの脇を過ぎ安芸太田町(旧加計町)へ。ここから安芸太田町(旧戸河内町)を経て中国自動車道と並行して走り廿日市市(旧吉和村)からは小瀬川に沿って南下、小瀬川ダムそばからは小瀬川の左岸を通り、大竹市と山口県岩国市との県境(市境)に沿って大竹市街地に至る(小瀬川が県境になっており、山口県内は通過しない)。

起点は江津市であるが、路肩の距離表示の基準は、浜田市の国道9号との交点になっている。

終点のみどり橋東詰交差点は、国道2号の渋滞の名所として知られており、渋滞情報で目安となることも多い。

路線データ[編集]

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として1953年(昭和28年)に初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は広島浜田線として広島市と浜田市を結ぶ路線であった[4]が、1970年(昭和45年)に起終点を交換し、新しい起点側は浜田市から国道9号上を江津市まで延伸し、新しい終点側は広島県山県郡加計町[注釈 2]から太田川に沿って広島市に至る区間を国道191号に編入し、国道186号は同町から佐伯郡吉和村[注釈 3]を経て小瀬川に沿って大竹市に至る路線に変更することで現在と同等の経路となった[5]

年表[編集]

  • 1953年(昭和28年)5月18日 – 二級国道186号広島浜田線(広島市 – 浜田市)として指定施行[4]
  • 1965年(昭和40年)4月1日 – 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道186号として指定施行[1]
  • 1970年(昭和45年)4月1日 – 起終点を交換し、起点を江津市に、終点を大竹市にそれぞれ変更し、一般国道186号(江津市 – 大竹市)として指定施行[5]

路線状況[編集]

重複区間[編集]

  • 国道9号(島根県江津市・渡津町交差点(起点) – 浜田市・殿町交差点)
  • 国道191号(広島県山県郡安芸太田町・山崎交差点 – 山県郡安芸太田町・戸河内IC入口交差点)
  • 国道434号(広島県山県郡安芸太田町大字加計 – 廿日市市飯山)
  • 国道488号(広島県廿日市市・吉和郵便局前交差点 – 廿日市市吉和)

道の駅[編集]

交通量[編集]

24時間交通量(台) 道路交通センサス

観測地点 平成22(2010)年度
北広島町川小田 02,583
安芸太田町加計 01,159
安芸太田町下殿河内 04,279
安芸太田町中筒賀 01,864
廿日市市栗栖115-1 01,825
大竹市前飯谷 03,504
大竹市油見2丁目 11,124

(出典:「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b c 2004年10月1日に2町1村が合併して山県郡安芸太田町発足。
  3. ^ a b c 2003年3月1日に廿日市市へ編入。
  4. ^ a b c d e f g 2019年4月1日現在

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]