鶴ヶ峰駅 – Wikipedia

鶴ケ峰駅(つるがみねえき)は、神奈川県横浜市旭区鶴ケ峰二丁目にある、相模鉄道本線の駅である。駅番号はSO09

開業初期より各駅停車のみが停車する駅であったが、近年では各駅停車に加えて快速、通勤特急、通勤急行の停車駅となっている。

当駅は様々なメディア、資料にて「鶴峰駅」と表記されることもある(「ケ」を小書きにする)[注釈 1]。駅名の由来となった鶴ヶ峰での表記揺れと同様である。

なお、駅名看板や駅舎の表記は視認性やデザイン性を重視し、大文字の「ケ」を9割程度に縮小したものを使用している。

相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。改札口は一つだけ。上下線ホームそれぞれにトイレと待合室がある。

南口の再開発とともに、駅舎のバリアフリー設備対応工事によりエレベーターと階段部にエスカレーターが設置され、同時に再開発ビルへの連絡通路と店舗設置部分の増設工事も施工された。

のりば[編集]

ギャラリー[編集]

駅舎施設[編集]

売店、ゆうちょ銀行ATM、ファミリーマート(改札内)が存在する。

利用状況[編集]

1日あたり乗車人員の推移

2020年(令和2年)度の1日平均乗降人員は45,320人である[8]。他路線に接続のない相鉄単独駅の中では利用客数が最も多い。

近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下記の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[9]
年度 1日平均
乗降人員[10]
1日平均
乗車人員[11]
出典
1980年(昭和55年) 27,918
1981年(昭和56年) 28,236
1982年(昭和57年) 28,605
1983年(昭和58年) 28,932
1984年(昭和59年) 29,548
1985年(昭和60年) 30,055
1986年(昭和61年) 30,808
1987年(昭和62年) 31,281
1988年(昭和63年) 32,214
1989年(平成元年) 32,110
1990年(平成02年) 32,096
1991年(平成03年) 32,333
1992年(平成04年) 32,107
1993年(平成05年) 32,452
1994年(平成06年) 32,110
1995年(平成07年) 31,706 [12]
1996年(平成08年) 30,732
1997年(平成09年) 29,989
1998年(平成10年) 29,626 [* 1]
1999年(平成11年) 57,580 29,759 [* 2]
2000年(平成12年) 56,637 29,298 [* 2]
2001年(平成13年) 56,096 28,931 [* 3]
2002年(平成14年) 54,905 28,270 [* 4]
2003年(平成15年) 53,986 27,764 [* 5]
2004年(平成16年) 53,502 27,504 [* 6]
2005年(平成17年) 53,946 27,665 [* 7]
2006年(平成18年) 53,998 27,661 [* 8]
2007年(平成19年) 55,206 28,311 [* 9]
2008年(平成20年) 56,346 28,845 [* 10]
2009年(平成21年) 56,463 28,855 [* 11]
2010年(平成22年) 56,455 28,751 [* 12]
2011年(平成23年) 55,747 28,349 [* 13]
2012年(平成24年) 56,266 28,580 [* 14]
2013年(平成25年) 57,067 28,990 [* 15]
2014年(平成26年) 56,497 28,577 [* 16]
2015年(平成27年) 57,367 29,011 [* 17]
2016年(平成28年) 57,578 29,090 [* 18]
2017年(平成29年) 57,607 29,070 [* 19]
2018年(平成30年) 57,578 29,027 [* 20]
2019年(令和元年) 57,068 28,819 [* 21]
2020年(令和02年) 45,320 22,815

ココロット鶴ヶ峰(2011年8月)

横浜市旭区の行政機関が集中しており、隣接駅の二俣川駅周辺と共に横浜市、および旭区における主要な生活拠点(旧:副都心)に位置付けられている[13][14]。駅南口地区では横浜市が中心となり『ゆめはま2010計画』という位置付けで、マンションを中心とした29階建ての再開発ビルが建設された。ビルの商業テナント部分は「ココロット鶴ヶ峰」という名称で2007年9月6日に開業、ビルの2階と駅舎部が直結する構造となっている。また、当駅は高梨乳業本社・横浜工場の最寄り駅でもある。

神奈川大学附属中・高等学校や神奈川県立保土ケ谷高等学校等の最寄り駅として指定されているため、通学の利用も多い。

北口と南口を車両で往来する方法としては主に駅傍にある踏切を渡るしかなく、鉄道の往来が多くなると遮断時間が長くなり「開かずの踏切」となる。これを解消するため、連続立体交差事業(駅地下化)の予定がある[7]

北口[編集]

大型バスターミナルや国道16号がある。周辺道路はすべて片側1車線であり、タクシーが駅舎近傍まで乗り入れる。踏切の影響もあって慢性的な渋滞がある。帷子川の傍には帷子川親水緑道がある。

駅開業当初から多くの小売商店が集まり、金融・医療機関も複数種類がある。

南口[編集]

駅舎から2階連絡通路で直結するココロット鶴ヶ峰が開業し、医療機関、保育園、スーパーマーケット、ファミリーレストラン、レンタルCDショップ、携帯電話ショップ等が集合した。

バス路線[編集]

最寄りの停留所は「鶴ヶ峰駅」(鶴ヶ峰バスターミナル)、「鶴ヶ峰駅北口」、「鶴ヶ峰駅南口」の3か所があり、横浜市交通局(横浜市営バス)・神奈川中央交通(一部は神奈川中央交通東)・相鉄バスが運行する下記の路線バスが乗り入れている。ほとんどのバス路線は国道16号と橋梁で結ばれているバスターミナルを経由、あるいは起終点としているが、相鉄バス旭75系統のみ「鶴ヶ峰駅南口」停留所が起終点となりバスターミナルには乗り入れない。相鉄バス浜16・旭1系統はバスターミナルを出ると、「鶴ヶ峰駅北口」停留所、「鶴ヶ峰駅南口」停留所の順に経由する(鶴ケ峰駅行きはその逆の順番)。

バスターミナルは一般車両、およびタクシー等の進入は禁止されている。橋梁は歩道も整備されているので、国道16号方面から鶴ヶ峰駅への徒歩アクセスのひとつとなっている。

鶴ヶ峰駅[編集]

駅から北西方向に約200m離れた「鶴ヶ峰バスターミナル」を発着する。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者 備考
1番 129 下白根橋・羽沢団地前・八反橋 新横浜駅前 市営
211 下白根橋 福寿荘前
5
横52
横04
旭10
下白根橋・和田町・洪福寺 横浜駅西口 神奈中
神奈中東
相鉄
峰03 下白根橋・千丸台団地・白山高校 中山車庫 神奈中
2番 浜16 鶴ヶ峰駅南口・くぬぎ台団地入口・市沢町 和田町駅 相鉄 平日の日中のみ
旭1 鶴ヶ峰駅南口・くぬぎ台団地入口・市沢町・万騎が原大池 二俣川駅南口 平日の日中のみ
旭9 都岡辻・横浜旭陵高校前 よこはま動物園 平日朝のみ
3番 未使用
4番 5
115
今宿・川井宿・若葉台近隣公園前 若葉台中央 神奈中 5系統は横浜駅西口始発
峰02 今宿・川井宿・若葉台近隣公園前・若葉台中央 十日市場駅
間01
横04
今宿・川井宿・亀甲山・下鶴間 鶴間駅東口 神奈中
神奈中東
横04系統は横浜駅西口始発
5番 横52
中53
今宿・川井宿・三保橋 中山駅 神奈中 横52系統は横浜駅西口始発
6番 5 今宿 平日朝のみ
115 今宿ハイツ・グリーンヒル上白根 鶴ヶ峰駅 今宿中学校前-今宿ハイツ循環-今宿中学校前
7番 旭11 白根小学校前・上白根町 西ひかりが丘 相鉄
白根小学校前・上白根町・長坂 中山駅
旭15 白根小学校前・上白根町・西ひかりが丘・森の台小学校入口
8番 旭10 白根小学校前・旭台・白根小学校前・上白根町 よこはま動物園 相鉄 日中と夕方のみ
旭12 白根小学校前 旭台
9番 5 今宿・横浜旭陵高校前・よこはま動物園 よこはま動物園北門 神奈中 平日全便・土日の朝夕の便は、よこはま動物園止まり
旭10 白根小学校前・上白根町・よこはま動物園 相鉄

鶴ヶ峰駅北口[編集]

水道道を駅から約300m行くと、鶴ヶ峯駅前郵便局の向かい(A)及び鶴ヶ峰パーキング内(B)にある。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者 備考
A 浜16 鶴ヶ峰駅南口・くぬぎ台団地入口・市沢町・坂本町 和田町駅 相鉄 平日日中のみ運行
旭1 鶴ヶ峰駅南口・くぬぎ台団地入口・市沢町・左近山・万騎が原大池 二俣川駅南口
B 浜16
旭1
鶴ヶ峰駅

鶴ヶ峰駅南口[編集]

水道道を挟んでココロット鶴ケ峰横(A)及びファミリーマート前(B)にある。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者 備考
A 旭75 くぬぎ台団地 介護施設くぬぎ台 相鉄 くぬぎ台団地止まりの便多数。
浜16 くぬぎ台団地入口・市沢町・坂本町 和田町駅 平日日中のみ運行
旭1 くぬぎ台団地入口・市沢町・左近山・万騎が原大池 二俣川駅南口
B 浜16
旭1
鶴ヶ峰駅北口 鶴ヶ峰駅

旧バスターミナル[編集]

鶴ヶ峰駅北口と旭区役所の中間地点に存在したバスターミナルで、利用客増加に伴う周辺道路の混雑と発着路線増加に伴い、1992年に現在のバス専用ターミナル(前述の鶴ヶ峰駅バス停)へ移転した。跡地は現在駐車場に整備されており、駐車場内に一部路線(鶴ヶ峰駅バス停行き)の鶴ヶ峰駅北口バス停として残されている。

当時、旧バスターミナルは相鉄バスのみの発着であり、横浜市交通局(横浜市営バス)・神奈川中央交通は現在の鶴ヶ峰本町バス停を鶴ヶ峰バス停として使用していた。このバス停に至る上りのバスのみが旧国道16号を経由しているのは、バス専用ターミナルがなかった当時はこのバス停付近にある鶴ヶ峰交差点を利用して国道16号方面に折り返す必要があったことの名残りである。

駅名の由来[編集]

駅所在地の地名「鶴ケ峰」から(鶴ケ峰の地名の由来については「鶴ケ峰#地名の由来」を参照のこと)。なお、鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』に登場する「鶴峯」は、この地域のことである。

相模鉄道
SO 本線

特急・急行

通過
通勤特急(平日上りのみ運転)・通勤急行(平日上りのみ運転)・快速・各駅停車

西谷駅 (SO08) – 鶴ケ峰駅 (SO09) – 二俣川駅 (SO10)

注釈[編集]

  1. ^ 当駅の表記は「鶴峰駅」(「ヶ」を小書きする)[1]と「鶴峰駅」(「ケ」を小書きしない)[2]の2種類が混在し、いわゆる表記揺れが生じている。
  2. ^ ただし、2019年12月1日のダイヤ改正より設定された種別である通勤特急、通勤急行の停車駅になったため、当駅を発着する優等列車の本数はそのダイヤ改正以前よりは増加している。

出典[編集]

記事本文の出典[編集]

利用状況の出典[編集]

神奈川県県勢要覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]