捨てられた皇妃 – Wikipedia
捨てられた皇妃 | |
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ジャンル | ファンタジー |
小説 | |
著者 | Yuna |
出版社 | D&C Media Co ((주)디앤씨미디어)(韓国語版) KADOKAWA(日本語版) |
掲載サイト | ジョアラ |
レーベル | BIack Label Club(韓国語版) Flos Comic(日本語版) |
巻数 | 全6巻(本編5巻+外伝1冊)(韓国語版) 既刊1巻(日本語版) |
漫画 | |
原作・原案など | Yuna |
作画 | iNA |
出版社 | D&Cメディア(韓国語版) KADOKAWA(日本語版) |
掲載サイト | カカオページ(韓国語版) ピッコマ(日本語版) |
レーベル | Flos Comic(日本語版) |
発表期間 | 2017年6月9日 – 2021年3月9日(韓国語版) 2018年9月2日 – 2021年3月9日(日本語版) |
巻数 | 韓国: 既刊4巻(2020年3月現在) 日本: 既刊6巻(2022年3月現在) |
テンプレート – ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画 |
ポータル | 文学・漫画 |
『捨てられた皇妃』(すてられたこうひ、韓: 버림 받은 황비、英: The Abandoned Empress)は、Yunaによる韓国の小説、漫画、ウェブトゥーン。
Yunaのデビュー作にして出世作。韓国の小説投稿サイト「ジョアラ」でオンライン小説として連載。2014年11月7日に、韓国の出版社BIack Label Clubにより書籍化される。その後、カカオページにて、2017年06月09日から作画iNAによる漫画版の連載開始[1]、日本語版は2018年9月2日からピッコマにて連載を開始している[2]。日本での単行本は漫画の方が先に発売され[3]、小説版は後から出た。2019年、カカオジャパンマンガ・ウェプトゥンプラットフォームピックコマで「BEST OF 2019」5位に入賞し[4]、累計40万部を突破した[5]。
あらすじ[編集]
主人公アリスティアは、モニーク侯爵家に生まれ未来の皇后として育てられた。しかし、ある日異世界からやってきた美優によって皇后の座を奪われて皇妃となり、その後反逆罪に問われて処刑される。しかし、目覚めたら9歳の自分に転生していた。前世でのトラウマを乗り越えながら、残酷な運命を回避するため様々な行動を開始する[6][7]。
登場人物[編集]
主要人物[編集]
- アリスティア・(フィオニア)・ラ・モニーク
- 本作の主人公。モニーク侯爵家の令嬢にして、皇太子ルブリスの婚約者。銀色の髪に琥珀色の瞳を持つ16歳の少女。愛称は「ティア」。転生前は生まれた時から次期皇后として育てられ我慢を強いられるも、美優にその座を奪われて皇妃となる。皇妃となった後も仕事をしない美優に代わって激務をこなし、ルブリスのために努力する。しかしながら、ルブリスからは冷遇、虐待され、挙句の果てに最期は彼によって処刑される。その後、9歳の自分に転生し神ビタに「フィオニア」という名を授かる。
- モニーク家の後継者になることを決意し、騎士となる。
- ルブリス・カマルディン・シャーナ・カスティーナ
- カスティーナ帝国の皇太子で、後の第34代皇帝。青い髪と瞳を持つ21歳の青年。アリスティアより5つ年上。愛称は「ルブ」。転生前はアリスティアを特に疎み嫌っており、代わりに美優を優遇する。アリスティア本人と彼女の父、そして彼女が自分との間に身籠った子を死に追いやる。
- 二度目の人生でも、最初のころはアリスティアに対し、憤りを感じていたが、ルブリスの心も徐々に変わりアリスティアに優しく接するようになっている。
- カルセイン・デ・ラス
- ラス公爵家の次男で、ルブリスの従兄弟に当たる。「最年少騎士」となるほどの剣技の才覚の持ち主。赤い髪に水色の瞳を持つ。アリスティアより3つ年上。愛称は「セイン」。転生後のアリスティアに剣術を教え、親密な仲になる。
- 史上最年少で騎士になる。
- アレンディス・デ・ベリータ
- ベリータ公爵家の次男。「若き天才」と称えられるほどの明晰な頭脳の持ち主。緑の髪と瞳を持つ。アリスティアより3つ年上。愛称は「アレン」。転生後のアリスティアの最初の友人となり、親密な仲になる。
- 美優
- 異世界からやってきた17歳の神秘的な少女。アリスティアより1つ年上。黒い髪と瞳を持つ。皇后となるべくして生まれた神ビタの「選びし子」。転生前はルブリスの溺愛を受ける。
モニーク家[編集]
- ケイルアン・ラ・モニーク
- アリスティアの父。カスティーナ帝国の第2騎士団長。銀色の髪と青い瞳を持つ。転生前は美優を襲い彼女のお腹の子を殺した黒幕としての容疑にかけられて処刑される。
- 二度目の人生では、愛情をアリスティアに注いでいる。誕生日には、剣や人形を渡している。
- ジェレミア・ラ・モニーク
- アリスティアの母。赤い髪に琥珀色の瞳を持ち、アリスティアと瓜二つの目鼻立ちをしている。アリスティアが4歳のころに亡くなっている。
- リナ
- アリスティアの専属メイド。朱色の髪と瞳を持つ。
- リーグ卿
- 第2騎士団の騎士。茶色の髪と瞳を持つ。
ラス家[編集]
- アルキント・デ・ラス
- カルセインの父。カスティーナ帝国第1騎士団長。赤い髪と瞳を持つ。
- エルニア・シャーナ・デ・ラス
- カルセインの母。帝国唯一の皇女であり、皇帝ミルカンの妹。水色の髪と瞳を持つ。
- カイシアン・デ・ラス
- カルセインの兄。赤い髪と瞳を持つ。
ベリータ家[編集]
- ルース・デ・ベリータ
- アレンディスの父。カスティーナ帝国の宰相。緑の髪と瞳を持ち、メガネをかけている。
- セルビアーナ・デ・ベリータ
- アレンディスの母。茶色の髪と瞳を持つ。
- アレクシス・デ・ベリータ
- アレンディスの兄。深緑の髪と茶色の瞳を持つ。生まれながらに病弱。
皇室[編集]
- ミルカン・ル・シャーナ・カスティーナ
- ルブリスの父。カスティーナ帝国33代目皇帝。白い髪と髭に水色の瞳を持つ。
- ハレン・ス・ディマルク
- ルブリスの付き人にして良き理解者。金髪に緑色の瞳を持つ。
近衛騎士
シーモア卿
近衛騎士団の騎士。ケイルアン率いる第二騎士団が遠征に出た後に皇帝陛下がアリスティアに付けた護衛騎士。アリスティアとカルセインに剣術の指導をする。
ジューヌ卿
近衛騎士団の騎士。ケイルアン率いる第二騎士団が遠征に出た後に、皇帝陛下がアリスティアに付けた騎士。シーモア卿と一緒にアリスティアの護衛を務める。ノベル版では、第二騎士団のリアン卿とは友人である。
- カスティーナ帝国
- 舞台となる千年の歴史を誇る帝国。
- ビタ
- 万物に生命を与える神。代々皇后は神官がビタのお告げに従い決定する。
ちゆは日本のなろう系における悪役令嬢ものに通ずる小説で、大量生産される異世界へ行く作品のアンチテーゼといえるのが本作で、なろう系でもある胸糞悪い描写が上手いことが一番のセールスポイントであるとしている[8]。
韓国のインターネット上では転生した主人公が結局、ルブリスと相思相愛になる結末に対して彼が罰を受けるどころかハッピーエンドになったことで一部読者が作者や出版社に抗議する騒ぎとなったほど批判され、ちゆもその終わり方は「理解に苦しみます」と否定的である[8]。
書誌情報[編集]
小説『捨てられた皇妃』[編集]
漫画『捨てられた皇妃』[編集]
以下の出典は『KADOKAWAオフィシャルサイト』(KADOKAWA)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
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