玉正鳳萬平 – Wikipedia
玉正鳳 萬平(たましょうほう まんぺい、1993年3月6日 – )は、モンゴル国ウランバートル市出身で片男波部屋(入門時は春日山部屋、一時期は追手風部屋→中川部屋)所属の現役大相撲力士。本名はエルデンビィールグ・エンクマンライ(モンゴル語キリル文字表記:Эрдэнэбилэгийн Энхманлай)、愛称は「マンちゃん」[1]。身長189cm、体重116kg。最高位は東幕下2枚目(2022年1月場所)。好物はモンゴル料理のボーズ。好きな漫画はONE PIECE[2][1]。
父はモンゴル相撲と柔道の監督。父の教え子には朝青龍、日馬富士、朝赤龍、時天空、白馬、龍皇と、錚々たる関取衆がいる[1]。エンクマンライ本人は相撲には全く興味がなく、バスケットやアイススケートに夢中であった[1]。入門直前に相撲の良さを知り、2011年6月に来日し、当時の高島部屋に入門[1]。しかし新弟子検査を受ける前に高島部屋は所属力士0人となったため消滅に至り、同年7月場所に春日山部屋の力士として新弟子検査を受けた。このため、公式記録上は高島部屋の所属力士であったことはない。興行ビザの獲得のため初土俵は9月場所。当時の四股名は高春日望(たかかすが のぞみ)であり、これは見習いとしての自分の世話をしてくれた13代高島の現役時代の四股名「高望山」から「高」と「望」を取り、新しい師匠の20代春日山の現役時の四股名「春日富士」から「春日」を取って作られたものである。初土俵から2年余りの2013年11月場所に幕下に昇進するなどある程度の実力は持っていた。しかし所属していた春日山部屋は、21代春日山(元前頭・濱錦)の師匠辞任勧告により2016年10月19日に閉鎖され、高春日を含めた旧春日山勢は追手風部屋預かりとなった。その後、2017年2月3日日本相撲協会より1月26日付で15代中川が師匠として旧春日山部屋の再独立が認められたことが発表され、所属部屋が中川部屋となった。中川部屋力士となってからしばらくして、15代中川の勧めで高春日をかわいがっている後援者の種子島という人物から名前を貰い、さらに下の名前も本名のエンクマンライから取り、2017年5月場所から四股名を種子島万来(たねがしま まんらい)と名乗ることにした[1]。元々太れない体質だが、1日4食から5食を食べ、そのほかにもプロテインと夜食を口にしている。食事は稽古よりも厳しいが、体を大きくするために頑張っている。春日山部屋時代までは四つ相撲であったが、中川部屋所属となってからは相撲も押しに変えている[1]。2017年11月場所から旭蒼天万来(きょくそうてん まんらい)へ改名。2020年7月場所の直前、師匠の15代中川に不適切な指導があったとして中川部屋が閉鎖されたため、片男波部屋に移籍[3]。同年9月場所に玉正鳳萬平(たましょうほう まんぺい)へ改名[4]。
エピソード[編集]
- 入門からお家騒動などで部屋が5回(高島部屋[5]→春日山部屋→追手風部屋→中川部屋→片男波部屋)、一門が3回(伊勢ヶ濱一門→時津風一門→二所ノ関一門)、師匠が6人(13代高島、20代春日山、21代春日山、11代追手風、15代中川、14代片男波)も変わっている。[1]。
- 玉鷲(片男波部屋)は姉の夫(義兄)。東京ではたまに姉の自宅に呼んでもらい、姉に手作りのモンゴル料理を振る舞ってもらっている[1]。玉鷲とは別の部屋に所属していたが、2020年7月に先述の経緯により自身が玉鷲の所属する片男波部屋に移籍し、同部屋所属となった[3]。
- 春日山部屋がお家騒動で消滅した際、玉正鳳(当時、高春日)は兄弟子の水口からこれを機に引退しようと持ちかけられたが、これに対して「今引退したらモンゴルに帰ることになるので、日本で暮らしている玉鷲関にも姉さんにも会えなくなっちゃいます」と固辞した。
- 2017年4月、同じ一門の力士となっていた勢にヘビの玩具を使った悪戯をされた。これは、玉正鳳(当時、高春日)がゴキブリの玩具を使った悪戯を行ったその仕返しである[6]。
- アニメ好きであり、コスプレイベントにも参加している。ただし、自身はコスプレをせず着物姿で参加している[7]。
- 食べ物はボーズの他にもチョコレートや肉が好きであり、Twitterでもそれらの写真をしばしばアップロードしている。
主な成績[編集]
- 2022年1月場所終了現在
通算成績:225勝202敗(62場所)
一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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2011年 (平成23年) |
x | x | x | x | (前相撲) | 西序ノ口16枚目 6–1 |
2012年 (平成24年) |
東序二段38枚目 5–2 |
東序二段2枚目 2–5 |
西序二段33枚目 2–5 |
西序二段66枚目 6–1 |
西三段目97枚目 4–3 |
東三段目78枚目 5–2 |
2013年 (平成25年) |
東三段目45枚目 2–5 |
東三段目68枚目 4–3 |
東三段目50枚目 4–3 |
西三段目34枚目 5–2 |
東三段目11枚目 4–3 |
東幕下60枚目 2–5 |
2014年 (平成26年) |
東三段目20枚目 2–5 |
西三段目42枚目 優勝 7–0 |
東幕下30枚目 2–5 |
東幕下45枚目 3–4 |
東幕下55枚目 1–6 |
東三段目24枚目 3–4 |
2015年 (平成27年) |
東三段目38枚目 5–2 |
西三段目9枚目 4–3 |
西幕下58枚目 3–4 |
東三段目11枚目 4–3 |
西幕下59枚目 4–3 |
東幕下50枚目 4–3 |
2016年 (平成28年) |
西幕下40枚目 3–4 |
東幕下48枚目 5–2 |
西幕下29枚目 4–3 |
東幕下23枚目 3–4 |
西幕下30枚目 3–4 |
東幕下40枚目 3–4 |
2017年 (平成29年) |
西幕下46枚目 4–3 |
西幕下36枚目 3–4 |
西幕下44枚目 4–3 |
西幕下33枚目 3–4 |
西幕下46枚目 4–3 |
東幕下38枚目 2–5 |
2018年 (平成30年) |
東幕下58枚目 5–2 |
西幕下39枚目 4–3 |
東幕下32枚目 3–4 |
東幕下39枚目 3–4 |
西幕下49枚目 4–3 |
東幕下40枚目 4–3 |
2019年 (平成31年 /令和元年) |
西幕下33枚目 4–3 |
東幕下25枚目 3–4 |
東幕下33枚目 5–2 |
西幕下22枚目 4–3 |
東幕下19枚目 5–2 |
西幕下11枚目 3–4 |
2020年 (令和2年) |
西幕下15枚目 3–4 |
西幕下22枚目 6–1 |
感染症拡大 により中止 |
西幕下6枚目 2–5 |
東幕下15枚目 4–3 |
西幕下10枚目 3–4 |
2021年 (令和3年) |
西幕下12枚目 4–3 |
西幕下9枚目 3–4 |
西幕下16枚目 3–4 |
西幕下23枚目 5–2 |
西幕下13枚目 4–3 |
東幕下8枚目 5–2 |
2022年 (令和4年) |
東幕下2枚目 2–5 |
東幕下13枚目 – |
x | x | x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 – 十両 – 幕下 – 三段目 – 序二段 – 序ノ口 幕内序列:横綱 – 大関 – 関脇 – 小結 – 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
- 高春日 望(たかかすが のぞみ)2011年7月場所 – 2017年3月場所
- 種子島 万来(たねがしま まんらい)2017年5月場所 – 2017年9月場所
- 旭蒼天 万来(きょくそうてん まんらい)2017年11月場所 – 2020年7月場所
- 玉正鳳 萬平(たましょうほう まんぺい)2020年9月場所 –
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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