累積分布関数 – Wikipedia

累積分布関数(るいせきぶんぷかんすう、英: cumulative distribution function, CDF)や分布関数(ぶんぷかんすう、英: distribution function)とは、確率論において、実数値確率変数 Xx 以下になる確率の関数のこと。連続型確率変数では、負の無限大から x まで確率密度関数を定積分したもの。

累積分布関数は同時確率分布でも条件付き確率分布でも定義される。

実数値確率変数 X の累積分布関数は以下で定義される[1]:p. 77。この確率は下側確率 (lower-tail probability) とも呼ばれる。

Xa < b の時の半開区間 (a, b] の確率は以下になる[1]:p. 84

連続型確率変数の累積分布関数は確率密度関数が存在する場合は以下になる[1]:p. 86

累積分布関数は広義単調増加関数であり[1]:p. 78、右連続関数である[1]:p. 79。さらに以下が成立する。

離散型確率変数 X では以下が成立する。

連続型確率変数 X では以下が成立する。

派生関数[編集]

相補累積分布関数[編集]

相補累積分布関数 (complementary cumulative distribution function, CCDF) とは、以下で定義される関数。この確率は上側確率 (upper-tail probability) とも呼ばれる。