ホワイト・アルバム (カエターノ・ヴェローゾのアルバム) – Wikipedia
『ホワイト・アルバム』(原題:Caetano Veloso)は、ブラジルのミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾが1969年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム。
1968年12月27日、ヴェローゾと盟友ジルベルト・ジルは理由も明らかにされないまま逮捕され、2か月拘置された後、ロンドンへ亡命するまで自宅軟禁を余儀なくされた[1]。そして、亡命の直前の1969年6月、ヴェローゾとジルの2人だけで本作のベーシック・トラックが録音され、その後ホジェーリオ・ドゥプラの編曲により他の楽器がオーバー・ダビングされた[2]。オリジナル曲のうち「エンプティ・ボート」と「ロスト・イン・ザ・パラダイス」の2曲は英語で作詞された[1]。
Alvaro Nederはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「アルバムの全体的なトーンは、ヴェローゾや他の同胞達が経験した憂鬱な時期を終始反映している」と評している[3]。
2012年にユニバーサルミュージックから発売された日本盤SHM-CD (UICY-94809) には、シングル「アトラス・ド・トリオ・エレトリコ」のB面曲「トルノ・ア・ヘペチール」等4曲がボーナス・トラックとして追加され、2015年の再発盤(UICY-76442)も同様の仕様となっている。
特記なき楽曲はカエターノ・ヴェローゾ作。
- イレーニ – “Irene” – 3:51
- エンプティ・ボート – “The Empty Boat” – 4:20
- マリニェイロ・ソー – “Marinheiro Só” (Traditional) – 3:32
- ロスト・イン・ザ・パラダイス – “Lost in the Paradise” – 3:31
- アトラス・ド・トリオ・エレトリコ(トリオ・エレトリコを追って) – “Atrás do Trio Elétrico” – 2:44
- オス・アルゴナウタス(大胆な航海者たち) – “Os Argonautas” – 2:48
- カロリーナ – “Carolina” (Chico Buarque) – 2:37
- カンバラッチェ – “Cambalache” (Enrique Santos Discépolo) – 2:33
- ナォン・イデンチフィカード(未確認飛行物体) – “Não Identificado” – 4:08
- シューヴァス・ヂ・ヴェラォン(夏の雨) – “Chuvas de Verão” (Fernando Lobo) – 2:48
- アクリリーリコ(アクリル・リリック) – “Acrilírico” (Caetano Veloso, Rogério Duarte, Rogério Duprat) – 3:02
- アルフォメガ – “Alfômega” (Gilberto Gil) – 5:57
日本盤SHM-CDボーナス・トラック[編集]
- トルノ・ア・ヘペチール – “Torno a Repetir” – 3:17
- シネマ・オリンピア – “Cinema Olympia” – 3:37
- イノ・ド・エスポルチ・クルビ・バイーア(エスポルチ・クルービ・バイーアのクラブ歌) – “Hino do Esporte Clube Bahia” (Adroaldo Ribeiro Da Costa, C. Veloso) – 3:16
- シャルリス、アンジョ45 – “Charles, Anjo 45” (Jorge Ben) – 4:37
カヴァー[編集]
「エンプティ・ボート」は、ガル・コスタのアルバム『シネマ・オリンピア』(1969年、原題:Gal)で取り上げられた[4]。
参加ミュージシャン[編集]
脚注・出典[編集]
Recent Comments