LSIメディエンス – Wikipedia

株式会社LSIメディエンス (エルエスアイメディエンス) は、日本の臨床検査業などを行う企業。PHCホールディングスの連結子会社。エスアールエル(SRL)、ビー・エム・エル(BML)と並び日本三大臨床検査センターに数えられる。また世界アンチ・ドーピング機関(WADA)および公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)認定による、ドーピング検査の受託検査業務を行っている日本で唯一の検査機関でもある。

この項目では前身の三菱化学ビーシーエル(略称:MBC)三菱化学メディエンスについても記載する。

主要事業所[編集]

  • 龍角散の社長である藤井康男が日本初の臨床試薬会社となるヤトロンを創業
  • 1988年7月2日 – 前身となる三菱油化ビーシーエルが板橋区の志村三丁目に設立。資本金5億6,600万円。
  • 2007年4月1日 – 三菱化学ビーシーエル・三菱化学ヤトロン・三菱化学安全科学研究所の3社の事業を統合し、新たに三菱化学メディエンスとなる。本社を港区芝浦へ移行。
  • 2014年4月1日 – 生命科学インスティテュートの子会社として、LSIメディエンスと社名変更。本社を千代田区内神田へ移行。
  • 2019年8月1日 – 株式交換により、PHCホールディングスの子会社となる。

ドーピング検査[編集]

当社(当時の社名は三菱化学メディエンス)は、国際審査認定機関NATAよりISO/IEC17025を取得しており、現在世界アンチ・ドーピング機構(WADA)から公認を受けた日本で唯一のドーピング検査機関である。また、合併前の三菱油化メディカルサイエンスが1985年(昭和60年)に国際オリンピック委員会から「ドーピング検査機関」として、アジアで初めて公認されている(これは神戸ユニバーシアード競技大会の開催が契機となっている)。

さらに当社は、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)からもドーピング検査機関として認定されており、日本国内におけるドーピング検査も行っている。日本では、他にWADA並びにJADAから認定を受けたドーピング検査機関が無いため、現在は日本のドーピング検査を、LSIメディエンスが一手に行っている(他国からのドーピング検査も請け負っている)。

検査においては、筋力増強剤などの禁止薬物に加え、大麻や覚醒剤等の違法薬物(いわゆる麻薬)についての検査も行っている。2008年(平成20年)、日本相撲協会においてロシア人力士の大麻汚染問題が明らかとなった際、詳細な検査を行ったことで、その存在がクローズアップされることになった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]