インテンショナルプログラミング – Wikipedia
インテンショナルプログラミング(英: intentional programming)は、プログラミングにおいて、ソースコードにインテンション(意図、意向)を可視化することで、その開発者がそのソースコードにどんな内容を記述したのかをわかりやすくするためのプログラミング手法。インテンションとは、プログラマが構想を練る際に頭の中に生じる概念をさす。プログラマの思考と抽象化のレベルをうまく一致させ、ソースコードの閲覧とプログラムの保守を容易にする。 インテンショナルプログラミングはマイクロソフトに長く勤めたチャールズ・シモニーが提唱した考え方である。彼はマイクロソフトリサーチで、この概念を実証する IP と名づけた統合開発環境の開発を指揮した。理由は不明だが、マイクロソフトはインテンショナルプログラミングに関する作業を止めさせたため、IP の開発は2000年代初期に中止された。[1] インテンショナルプログラミングに関するよい解説は「Generative Programming: Methods, Tools, and Applications」という本の11章にある[2]。 開発工程[編集] シモニーの構想によれば、インテンショナルプログラミングのパラダイムを使ったアプリケーションの開発は次のように進められる。プログラマはまず、問題の対象領域(例えば生命保険など)に特化したツールボックスを構築する。次にその領域の専門家がプログラマに協力して、WYSIWYG的手法でアプリケーションがどう動作すべきかを記述する。最後にそのプログラムに関する記述とツールボックスを使って自動化システムが最終的なプログラムを生成する。その後の変更は WYSIWYG レベルでのみ行われ、「ドメイン・ワークベンチ」と呼ばれるシステムを利用する[3]。 ソースコードの格納形式と表示形式の分離[編集] インテンショナルプログラミングの鍵となる利点(同時に広く普及しない障害でもある)は、ソースコードが単なるテキストファイルではなく、独自のメタな構造を持っている点であり、XML にも似ている。XML
Continue reading
Recent Comments