ゴーギー・ジェン – Wikipedia

ゴーギー・サイ・ジェンGorgui Sy Dieng / ; GOR-ghee Jeng / 1990年1月18日 – )は、セネガル・ルーガ州ケベメール出身のプロバスケットボール選手。NBAのアトランタ・ホークスに所属している。ポジションはセンター。

アメリカ留学時代[編集]

高校はウェストバージニア州のハンティントン・プレップ高校に留学。高校通算で平均15.2点、12.6リバウンドの記録を残した。このセネガルの逸材に、マーシャル大学、コロラド大学、マーケット大学そしてルイビル大学などの関係者がリクルートに訪れる中、ディエングはカリスマHCリック・ピティーノ率いるルイビル大学に進学[2]。ゴール下の守護神として活躍し、2013年のNCAA王者に貢献した。

ミネソタ・ティンバーウルブズ[編集]

NCAAチャンピオンを引っ提げ、ディエングは2013年のNBAドラフトにエントリーを表明。21位でユタ・ジャズから指名されたが、同じく14位でジャズから指名されたシャバズ・ムハンマドと共にミネソタ・ティンバーウルブズが9位で指名したトレイ・バークの交渉権の交換でウルブズに交渉権が移動し、NBAデビューした。ルーキーシーズンは苦しんだが、終盤戦にニコラ・ペコヴィッチが怪我で離脱したのを期にチャンスを掴み、2014年3月20日のヒューストン・ロケッツ戦で22点21リバウンドを記録し、ウルブズ史上初の新人選手の ”20得点20リバウンド” を記録した[3]

2016年10月31日、ティンバーウルブズと4年6400万ドルで契約を延長した[4]

メンフィス・グリズリーズ[編集]

2020年2月5日にアンドレ・イグダーラが絡む大型トレードでメンフィス・グリズリーズへ移籍した[5]
2021年3月26日にグリズリーズと契約解消に合意し、FAとなった[6]

サンアントニオ・スパーズ[編集]

2021年3月29日にサンアントニオ・スパーズと契約した[7]

アトランタ・ホークス[編集]

2021年8月9日、アトランタ・ホークスと契約した[8]

セネガルのナショナルチームで、2014年FIBAバスケットボール・ワールドカップに出場し、6試合で平均16.0点、10.7リバウンドを記録した[9]

プレースタイル[編集]

アフリカ出身選手にありがちな個人能力に頼ったプレースタイルではなく、フットワークに優れ、ミドルシュートも得意とする。コートビジョンにも優れ、パスアウトも上手い。また高校時代は平均7.2ブロックを記録するなど、ディフェンスの能力も高く、リバウンドの能力にも優れている。

個人成績[編集]

NBA[編集]

レギュラーシーズン[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2013–14 MIN 60 15 13.6 .498 1.000 .634 5.0 .7 .5 .8 4.8
2014–15 73 49 30.0 .506 .167 .783 8.3 2.0 1.0 1.7 9.7
2015–16 82 39 27.1 .532 .300 .827 7.1 1.7 1.1 1.2 10.1
2016–17 82 82 32.4 .502 .372 .814 7.9 1.9 1.1 1.2 10.0
2017–18 79 0 16.9 .479 .311 .775 4.6 .9 .6 .5 5.9
2018–19 76 2 13.6 .501 .339 .830 4.1 .9 .6 .5 6.4
2019–20 46 17 16.9 .448 .383 .797 5.6 1.3 .8 .9 7.4
MEM 17 0 18.7 .483 .250 .738 5.8 .9 .8 1.0 7.2
2020–21 22 1 16.9 .519 .479 .884 4.5 1.3 .8 .6 7.9
SAS 16 0 11.3 .527 .318 .833 2.6 1.2 .6 .1 5.3
通算 553 205 21.5 .501 .357 .793 6.0 1.4 .8 .9 7.8

プレーオフ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2018 MIN 5 0 14.0 .333 .400 .750 3.6 .8 .4 .8 3.4
通算 5 0 14.0 .333 .400 .750 3.6 .8 .4 .8 3.4

カレッジ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2010–11 ルイビル 29 9 15.6 .618 .000 .538 4.4 .7 .4 1.9 5.7
2011–12 40 40 32.8 .525 .500 .676 9.1 1.1 1.2 3.2 9.1
2012–13 33 32 31.1 .534 .652 9.4 2.0 1.3 2.5 9.8
通算 102 81 27.3 .545 .333 .640 7.9 1.2 1.0 2.6 8.3
  • ジェンはムスリムであり[10]、慈善活動に熱心で、2015年にゴーギー・ジェン基金を設立し、母国のセネガルの医療を改善するための医療機器や備品などの支援を提供してきた[11]。2019年、彼はオフシーズンNBAケアコミュニティアシストアワードを受賞した3人目の選手となった[12]

外部リンク[編集]