吉田大八 (映画監督) – Wikipedia

よしだ だいはち
吉田 大八
生年月日 (1963-10-02) 1963年10月2日(58歳)
出生地 日本
職業 映画監督
ジャンル 映画、テレビドラマ、ミュージック・ビデオ、舞台
活動期間 1987年 –
主な作品
映画
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
『パーマネント野ばら』
『桐島、部活やめるってよ』
『紙の月』
『美しい星』
『羊の木』
『騙し絵の牙』

 

受賞

東京国際映画祭
観客賞
2014年『紙の月』
日本アカデミー賞
最優秀監督賞
第36回『桐島、部活やめるってよ』
その他の賞
受賞歴参照
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吉田 大八(よしだ だいはち、1963年10月2日 – )は、日本の映画監督、CMディレクター。鹿児島県出身。2013年、『桐島、部活やめるってよ』で第36回日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀作品賞を始め各賞を受賞[1]

ラ・サール高等学校、早稲田大学第一文学部卒業[2]。高校までは音楽をやっていて映画はあまり関心がなかったが[3]、上京後に観た『爆裂都市 BURST CITY』で映画にはまり[3][4]、大学4年間で映画を観まくり、『仁義なき戦い』や『太陽を盗んだ男』などに感銘を受けた[3][5]

1987年にCM制作会社のティー・ワイ・オーに入社[2]。以降、20年間CMディレクターとして数百本のテレビCMを手掛け[3][6]、様々な広告賞を受賞している。テレビCM以外には、ミュージック・ビデオやテレビドラマ、ショートムービーなども演出しており、2007年には、初の長編劇場用映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を監督し、同年の第60回カンヌ国際映画祭の批評家週間部門に招待され話題となる。

2013年、『桐島、部活やめるってよ』で第36回日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀作品賞を始め各賞を受賞[6]。同作は初動こそ振るわなかったものの、鑑賞者による口コミの広がりにより6か月以上に及ぶ異例のロングラン上映となった。

2017年に「僕そのものの考え方を半分くらい作った」と語る程、自身の創作に多大な影響を受けていたミュージシャン平沢進と対談を行う[7]

映画[編集]

  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年、ファントム・フィルム)- 監督・脚本
  • クヒオ大佐(2009年、ショウゲート)- 監督・脚本
  • パーマネント野ばら(2010年、ショウゲート)- 監督
  • 桐島、部活やめるってよ(2012年、ショウゲート)- 監督・脚本
  • 紙の月(2014年、松竹)- 監督
  • 美しい星(2017年、ギャガ)- 監督・脚本
  • 羊の木(2018年2月3日公開、アスミック・エース)[8] – 監督
  • 騙し絵の牙(2021年3月26日公開、松竹)[9] – 監督・脚本

舞台[編集]

  • ぬるい毒(2013年9月、紀伊國屋ホール、原作:本谷有希子、出演:夏菜、池松壮亮)

ショートムービー[編集]

  • 男の子はみんな飛行機が好き(出演:三浦友和)*『SO-RUN MOVIE ソーラン・ムービー』の中の1編
  • dolce 実況ホテル/2つの教室/カリスマ写真家
  • ミツワ(出演:板尾創路、樋口可南子、市川実日子、中村獅童)

テレビドラマ[編集]

  • STAFF ONLY TAKE-99(CX 出演:宇崎慧、松尾スズキ)
  • 離婚なふたり(2019年4月5日・12日、テレビ朝日) [10]

PV[編集]

  • スピッツ「流れ星」「愛のしるし」(撮影:松永正之)
  • 高橋優「陽はまた昇る」

映画祭実績[編集]

  • 男の子はみんな飛行機が好き
    • ショートショートフィルムフェスティバル2002 招待上映
    • 第6回水戸短編映像祭 招待上映
    • TJSFF トロント日本短編映画祭(カナダ/2004)
    • クレルモン=フェラン国際短編映画祭 (フランス/2005年)
    • プラネット映画祭05
    • ドレスデン・アニメーション&短編国際映画祭(ドイツ/2005年)
    • THE JAPANESE FILM SEASON(ロンドン/2005年)
  • 「dolce 実況ホテル/2つの教室/カリスマ写真家」
    • クレルモン=フェラン国際短編映画祭 参加(フランス/2003年)
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
    • カンヌ国際映画祭 “批評家週間”
    • カルロヴィヴァリ国際映画祭 Another View部門
    • 釜山国際映画祭 A Window On Asian Cinema部門
    • ワルシャワ国際映画祭 Free Spirit Competition部門 大賞受賞
    • “2Morrow” 国際映画祭(モスクワ)コンペティション部門
    • AFI(アメリカ映画協会)International Feature Competition部門
  • パーマネント野ばら
    • プチョン国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞(アジア最優秀映画賞)
  • 第34回ヨコハマ映画祭作品賞および監督賞(『桐島、部活やめるってよ』)
  • 第67回 毎日映画コンクール日本映画優秀賞および監督賞(『桐島、部活やめるってよ』)[11]
  • 第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞及び最優秀監督賞(『桐島、部活やめるってよ』)
  • 第38回日本アカデミー賞 優秀監督賞(『紙の月』)[12]
  1. ^ 岸田智 (2014年10月16日). “吉田大八監督は勘違い女の映画ばかり撮っている?”. シネマトゥデイ. 2014年10月16日閲覧。
  2. ^ a b “吉田大八 プロフィール”. 映画24区スクール. http://eiga24ku-school.jp/lecturer/profile/yoshida-daihachi.html 2018年6月16日閲覧。 
  3. ^ a b c d 塩田時敏「『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』監督・吉田大八インタビュー 『シニカルでブラックで”笑える”映画に…』」『シナリオ』2007年8月号、日本シナリオ作家協会、 52 – 57頁。
  4. ^ 映画『紙の月』監督 吉田 大八さん – Creative Village
  5. ^ 吉田大八インタビュー – HogaHolic | ホウガホリック
  6. ^ a b 岸田智 (2014年10月16日). “吉田大八監督は勘違い女の映画ばかり撮っている?”. シネマトゥデイ. 2014年10月16日閲覧。
  7. ^ CDジャーナル 2017年5月号 
  8. ^ “錦戸亮主演×吉田大八監督「羊の木」映画化!共演に木村文乃、松田龍平、市川実日子”. 映画ナタリー. (2016年9月23日). http://natalie.mu/eiga/news/202781 2016年9月23日閲覧。 
  9. ^ “大泉洋主演×吉田大八監督のタッグで『騙し絵の牙』映画化決定 共演に松岡茉優、佐藤浩市”. Real Sound (株式会社blueprint). (2019年10月30日). https://realsound.jp/movie/2019/10/post-437474.html 2019年11月13日閲覧。 
  10. ^ リリー・フランキーと吉田大八がドラマでタッグ、小林聡美と岡田将生も出演”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2019年2月21日). 2019年2月21日閲覧。
  11. ^ 鈴木隆; 広瀬登 (2013年1月18日). “毎日映画コンクール:大賞は「終の信託」”. 毎日jp. 毎日新聞社. pp. 1-2. 2013年1月18日閲覧。[リンク切れ]
  12. ^ 第38回日本アカデミー賞最優秀賞発表!、日本アカデミー賞公式サイト、2015年1月16日閲覧。

外部リンク[編集]