ままこ立て – Wikipedia
ままこ立て(ままこだて)は、数学パズルの一種である。継子立、継子立てとも表記する。継子算(ままこざん)[1]とも。 カテゴリー分けされた複数の人または碁石など[2]を交互に環状に並べ、任意の数nを設定し、n番目を順に除いて、残ったものを決める遊び。碁石で行う場合、並べる数は30(黒15白15)または20(黒10白10)、任意の抜き出しの数nを10とする場合が多い[2]。並べる数、抜き出しの数、カテゴリーの数、プレイヤーの数、数え始めるカテゴリー、抜き出しの方向(右回りか左回りか)によって、残るカテゴリーをコントロールできるため、ゲームとしては偶然の余地がなく、パズルとして解くことが可能である。 西洋に『ヨセフスの問題』と呼ばれる類似のパズルがある[3]。 考案者は不明。中国の文献に類似の遊戯は見られないという[3][4]。古い文献では『二中歴』に「後子立」、『簾中抄』に「ままこたて」の名で見えているが、いずれも解答を記しているだけで、詳しい内容を述べていない[4][5]。 真藤啓によれば、複数の人が考えたという。無名の人が考えたものが広がったとも考えられよう。なお、真藤は、「ままこ立て」を「とびとび花占い」と称している、「ままこ」を禁句として言い換えたものと思われるが、この名称は、いまのところ定着してはいない。[要出典] 12世紀頃に信西によって考案された[4][3]とも、室町時代に起こった[2]ともされる。一般には、吉田光由『塵劫記』(1627年)に載った以下の説話によって広く知られたとされる。 ある家には、先妻の子と継母の子が、それぞれ15人ずつ、計30人いた。跡取りを決めるため、継母が一計を案じた。子供たちを交互に並べ、継母の子から右回りに数え、10番目に当たった子供を除いていくと、先妻の子ばかりが除かれていった。最後の1人になった先妻の子が「ここからは、私から左回りに数えてください」と抗議すると、今度は継母の子ばかりが除かれ、抗議したその子だけが残り、めでたく跡取りとなった[2][3]。 暁鐘成『新撰訂正 算法稽古図会(さんぽうけいこずえ)』 (1831年(天保2年)大坂河内屋喜兵衛版) では、史書『吾妻鏡』に載る西行の伝説に付会している[6]。また、関孝和も深く研究している[要出典]。 この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2020年4月) 算数の文章題に使われる。「環状に並べた碁石」、あるいは「積み上げられたカード」などを一定の規則にしたがって取り除いたときに最後に残るものを求める問題。 1から順に番号の書かれているカードが1枚ずつあり、このカードを1から番号順に時計回りに並べる。そして、1の番号がついているカードから1枚おきに時計回りに取り除き、最後に残る番号について考える。例えば、カードが10枚のとき、1→3→5→7→9→2→6→10→8→4の順に取り除き、最後に残るカードは4となる。カードの枚数を変えて、同じ規則でカードを取り除くとき、次の問いに答えよ。 12枚のカードを並べるとき、最後に残るカードの番号を答えなさい。 1→3 というように、1のカードと3のカードの2枚を取ったときに10枚残る。ここで改めて番号を振りなおすと、もともと5,6,7,8…であったものが1, 2, 3, 4,…となり、問題の例から4が残ることが分かる。4の元の番号は8であるから、答えは8である。
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