この項目では、メディアミックス作品「けものフレンズ」及びその関連作品群について説明しています。テレビアニメ作品については「けものフレンズ (アニメ)」をご覧ください。 『けものフレンズ』は、けものフレンズプロジェクト[注 1]による日本のメディアミックス作品。公式略称は「けもフレ」[1]。 キャッチコピーは「あなたは、けものがお好きですか?![2]」「あの子たちと、友達(フレンズ)になれる![3]」。 概要 「アニマルガール」と呼ばれる、萌え擬人化された動物たちが集まる架空の動物園「ジャパリパーク」を舞台にした作品群によるメディアミックスプロジェクト[3]。キャラクター及び世界観のコンセプトデザインとして吉崎観音を起用している。 アニマルガールは「人間が動物の外見をしている」のではなく、一貫して「動物が人間の外見をしているもの」として描かれている。 企画の経緯 2013年にKADOKAWAに持ち込まれた新規IP制作の依頼を発端に[4]、吉崎観音によるキャラクターや世界観を使用した新規IP(知的財産権)の創出を目的として、KADOKAWAの梶井斉が中心となって2014年頃にプロジェクトが発足された[5]。「原作はゲームでもアニメでもなく『動物』である」という吉崎の考えのもと、各メディアが「ジャパリパーク」「サンドスター」といった作品の基本設定を独自に解釈して展開する、複合的なプロジェクトとなっている[5]。これらのプロジェクト方針の一環として、公式でファンサイドの二次創作を認めている[5]。また、版権キャラクターを用いてまだフレンズ化していないオリジナルキャラクターを作る三次創作についても認めている[5]。 デザイン コンセプトデザイン けものフレンズのコンセプトデザインを手がけている吉崎観音の参加は、梶井がクライアントへ紹介を行ったことが発端となった。吉崎は2011年の東日本大震災時の支援でケロロ軍曹以外に支援に使えるキャラクターがなかったことから思い悩んでいた時期であり、新規IPへの参加を快諾している。吉崎はけものフレンズに決定するまで複数の案を提出しており、他の案で決まりかけた。しかし、シンガポールでナイトサファリを見て動物の魅力に気が付いたのち、多摩動物公園にてサーバルキャットを見たことで、けものフレンズとそのキャラクターであるサーバルの創出に繋がった[4][6]。当初はデザインのみの参加を求められていたが、自身が漫画家であり運用にも助力できることから、けものフレンズプロジェクトではコンセプトデザインという形での参加となっている[7]。フレンズの数は当初は100体までという上限を梶井と決めていたが、最高で週に4体描き、2017年に200体を超える勢いと言われ[8]、2019年のけものフレンズわーるど時点で約300体となっている[9][注 2]。 ロゴデザイン けものフレンズの多くの作品でロゴを手掛けているのはY’sの米田龍平である。米田の参加は梶井から声をかけられたことが発端で、イラストと世界観しか素材がない段階からだった[10]。メインのロゴに関しては、いろんな動物、長く愛されるシンプルなイメージ、暖かさ、可愛さ、そしてメインと聞かされていたサーバルのイメージを入れて初期案を複数作成した。その初期案に対し、吉崎は正体でマイルドな視認性の良いものが良く、子どもが書きたくなる油断した感じを出すことを求めた。配色に関しては、動物の柄を使用すると特定のフレンズに限定される問題が生じるため、7文字であることを加味して動物の生息域をベースに配色を行うことになった。「の」のピンクや「ズ」の紫は差し色を入れたかったため、色を先に決定しピンクは日本の桜の色であり、紫はドラゴンクエストで使用されているような沼地の色であるという理由付けを後で行っている[11][12]。 沿革 プロジェクト始動(2014~2017) けものフレンズプロジェクト発足当時のクライアント側からの要望として、ゲーム・漫画・アニメの3つが存在しており、3つのコンテンツが同時進行で制作されることになった[4]。その結果、2015年にスマートフォン用ゲームアプリが先行コンテンツとしてリリースされ[4]、続いて『月刊少年エース』にて漫画版が連載開始した[13]。2016年にはテレビアニメ『けものフレンズ』制作開始が発表され[14]、2017年1月より放映された。このアニメ放映開始までに2.5次元舞台「舞台『けものフレンズ』」の制作も開始しており、2017年6月に上演されている[15]。 アニメ1作目の反響(2017)
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