張英錫 – Wikipedia

張 英錫(チャン・ヨンソク、장영석、1990年5月14日 – )は、大韓民国出身の元プロ野球選手(内野手)。打者から投手に転向し、再び打者に転向した異色の経歴を持っている選手の一人である。

ネクセンと前身球団の時代[編集]

2009年にソウル・ヒーローズに入団した。

2010年は趙重槿、呉在一などとファースト争いを繰り広げて65試合に出場。しかしレギュラー定着には至らなかった。

2011年には6月21日のLGツインズ戦で2軍に下がった後、打撃不振を理由に投手に転向した。

しかし活躍を見せられずわずか2試合の出場にとどまり、シーズン後には内野手に復帰した。

2012年のシーズン後に警察野球団に志願し、合格した。2013年に契約し翌年に除隊されチームに復帰。

除隊後は主に三塁手として出場するが、2016年のシーズンは一塁手のバックアップでも多くの出場をした。

2017年は7月29日三星ライオンズの林大韓を相手にデビュー初満塁ホームランを打った[1]。さらに9月3日の起亜タイガース戦では金鎭尤を相手にサヨナラ安打を記録し6点差からの大逆転勝利に貢献した[2]。また9月10日はSKワイバーンズ戦でメリル・ケリーを相手にホームランを放ち、初二桁本塁打を記録した[3]

最終的に2017年のシーズンは60試合に出場し、2割台の打率、50安打、30得点、38打点、12本塁打で自己最高記録を記録した。

2018年には前年に見せた姿のために期待を得て個人歴代最多試合に出場したが、成績は前年度より減少し期待以下の姿を見せた。

2019年は序盤こそレギュラー三塁手として打点1位を記録したが、シーズンが進むほど打撃記録が下落した。

起亜時代[編集]

2020年1月、朴峻太とのトレードで起亜タイガースへ移籍した。

しかし起亜では1年半の在籍で僅か4安打2打点0本塁打の記録しか残せず、2021年7月20日に金明燦、文善載、黄仁俊と共にウェーバー公示を要請された[4]。しかし獲得を希望するチームはなく、7月28日に自由契約選手になった。

引退後[編集]

その後8月3日に現役を引退し、かつて勝負操作事件で永久失格になった文宇藍が運営する野球アカデミーの講師として活動することになった。

通算記録[編集]

年度 チーム 平均自責点 試合 完投 完封 勝利 敗戦 セーブ ホールド 勝率 打者 投球回 被安打 被本塁打 四球 四球 奪三振 失点 自責点
2011 ネクセン 13.50 2 0 0 0 0 0 0 12 2 2 0 4 0 0 4 3
通算 1シーズン 13.50 2 0 0 0 0 0 0 12 2 2 0 4 0 0 4 3
年度 チーム 打率 試合 打数 得点 安打 2塁打 3塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁死 四球 死球 三振 併殺 失策
2009 ヒーローズ/ネクセン/キウム 0.182 16 33 2 6 0 0 2 12 4 0 0 3 2 14 1 1
2010 0.232 64 138 16 32 6 0 5 53 19 0 0 12 9 45 3 3
2011 0.179 35 78 7 14 2 1 0 18 7 0 0 5 4 22 2 4
2012 0.000 7 12 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 3 1 0
2015 0.125 6 8 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 1 1
2016 0.192 23 26 6 5 2 0 0 7 3 0 1 7 0 10 1 3
2017 0.269 60 186 30 50 14 0 12 100 38 0 0 17 9 50 4 9
2018 0.224 93 196 24 44 15 0 7 80 25 1 0 23 2 61 2 2
2019 0.247 119 372 41 92 15 0 7 128 62 0 0 27 9 77 14 10
通算 9シーズン 0.233 423 1049 126 244 54 1 33 399 158 1 1 95 35 284 29 33
  1. ^ 넥센 장영석, 개인 통산 첫 그랜드슬램 폭발 – 마이데일리
  2. ^ ‘극적 끝내기’ 넥센 장영석, “‘내가 해냈구나’라고 생각” – 마이데일리
  3. ^ ‘시즌 10호’ 넥센 장영석, 데뷔 첫 두 자릿수 홈런 – 마이데일리
  4. ^ https://www.jnilbo.com/m/view/media/view?code=2021072114375573610