シークレット・オヴ・アソシエーション – Wikipedia

シークレット・オヴ・アソシエーション[注釈 1]』(原題:The Secret of Association)は、イングランドの歌手ポール・ヤングが1985年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム。

「エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ」は、ダリル・ホール&ジョン・オーツが1980年のアルバム『モダン・ヴォイス』で発表した曲のカヴァーで、オリジナル・ヴァージョンはシングル・カットされていないが、本作のヴァージョンはヤング最大のヒット・シングルとなった[11]。「プレイハウス・ダウン」はアン・ピーブルスのカヴァーで、1984年に本作からの先行シングルとしてリリースされ[12]、全英シングルチャートで9位を記録した[13]。「哀しみのソルジャー」は、トム・ウェイツがアルバム『ソードフィッシュトロンボーン』(1983年)で発表した曲のカヴァーである[14]

反響・評価[編集]

母国イギリスでは、1985年4月6日付の全英アルバムチャートで初登場1位となり[15]、合計49週にわたってトップ100入りした[1]。アメリカのBillboard 200では19位に達し、自身唯一の全米トップ40アルバムとなった[9]。日本では、ヤングのアルバムとしては初のオリコンLPチャート入りを果たし、合計23週トップ100入りして最高17位を記録した[8]

Jose F. Promisはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、アルバムの全体像に関して「豪華なオーケストレーションと、ヤングならではのソウルフルなボーカルにより、彼の最高傑作というだけでなく、1980年代における優れたアルバムの一つとなっている」、「エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ」のカヴァーに関して「オリジナルよりもずっと良い」と評している[16]

特記なき楽曲はポール・ヤングとイアン・キューリーの共作。

  1. バイト・ザ・ハンド – “Bite the Hand That Feeds” (Billy Livsey, Graham Lyle) – 4:29
  2. エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ – “Everytime You Go Away” (Daryl Hall) – 5:24
  3. プレイハウス・ダウン – “I’m Gonna Tear Your Playhouse Down” (Earl Randle) – 5:06
  4. エッジ・オブ・ラヴ – “Standing on the Edge” (Andrew Barfield) – 4:32
  5. 哀しみのソルジャー – “Soldier’s Things” (Tom Waits) – 6:20
  6. 心の道標 – “Everything Must Change” – 5:34
  7. メモリーズ – “Tomb of Memories” – 3:52
  8. ワン・ステップ・フォワード – “One Step Forward” – 3:41
  9. ホット・ファン – “Hot Fun” – 4:26
  10. 恋の終末 – “This Means Anything” – 3:13
  11. チェインズ – “I Was in Chains” (Gavin Sutherland) – 5:42

CDボーナス・トラック[編集]

  1. マン・イン・ザ・アイアン・マスク – “Man in the Iron Mask” (Billy Bragg) – 3:15

参加ミュージシャン[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 日本初回盤LP (28·3P-600)、日本初回盤CD (32-8P-70)、1991年再発CD (ESCA 5438)、2011年再発CD (EICP-1227)の帯に準拠。

出典[編集]