アーロン・ウィルカーソン – Wikipedia

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アーロン・ダニエル・ウィルカーソン（Aaron Daniel Wilkerson, 1989年5月24日 – ）は、アメリカ合衆国テキサス州フォートワース出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。NPBの阪神タイガース所属。

プロ入りと米独立リーグ時代[編集]

2013年にカンバーランド大学（英語版）から米独立リーグ・ユナイテッドリーグ・ベースボールのフォートワース・キャッツに入団し、プロデビューを果たした。その後、シーズン半ばにフロンティアリーグのフローレンス・フリーダムにトレードされ、最終的にアメリカン・アソシエーションのグランドプレーリー・エアーホッグス（英語版）でシーズンを終えた。シーズンでは3つのリーグで19試合に先発し10勝2敗、防御率2.96だった[1]。

レッドソックス傘下時代[編集]

2014年はシーズン途中までエアーホッグスに在籍していたが、8月にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ。A-級・ローウェル・スピナーズ（英語版）で8試合に先発し、5勝1敗、防御率1.62という成績を残した[2]。

2015年はA+級・セイラム・レッドソックスで17試合（12先発）に登板し7勝2敗、その後AA級ポートランド・シードッグスで7試合に先発し4勝1敗という成績を残した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した[3]が、第1回WBSCプレミア12アメリカ合衆国代表のロースターに選出されたため途中退団となった（最終的に出場なし）[4]。

2016年は引き続きAA級ポートランドで8試合に登板して2勝1敗の成績を残し、4月下旬にAAA級ポータケット・レッドソックスに昇格した。8試合に登板し、4勝1敗 [5]。

ブルワーズ時代[編集]

7月7日、アーロン・ヒルとの交換トレードでウェンデル・リホと共にミルウォーキー・ブルワーズに移籍[6]。残りシーズンをAAA級コロラドスプリングス・スカイソックスで過ごした。

2017年、AA級ビロクシ・シャッカーズでシーズン開幕を迎え、11勝4敗の成績を残す。プレーオフには再びAAA級コロラドスプリングスに昇格し、9月15日には支配下40人枠に登録された[7][8]。10月1日のセントルイス・カージナルス戦で7回を1失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた。

2018年、メジャー公式戦に3試合登板するも9イニングを投げて10自責点と打ち込まれ降格。その後も昇格はなく、AAA級コロラドスプリングスでシーズンの大半を過ごすこととなった[9]。

2019年4月17日のカージナルス戦でマイケル・ワカから本塁打を放ち、メジャー初ヒットとホームランを同じ打席で記録した。 9月1日、故障者リスト入りしていたジミー・ネルソンとブレント・スーターを復帰させるため40人枠から外れた[10]。

2020年、新型コロナウイルスのパンデミックによりマイナーリーグのシーズンが中止となったため、試合に出場することはなかった[11]。11月2日、フリーエージェントとなった。

楽天モンキーズ時代[編集]

2020年12月17日、CPBLの楽天モンキーズと契約を結んだ[12]。しかし、家族の事情からシーズン前に契約をオプトアウトした。

ドジャース傘下時代[編集]

2021年5月1日、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ[13]。AAA級オクラホマシティ・ドジャースで23試合（19先発）に出場し、8勝5敗の成績を残した[14]。

阪神時代[編集]

2021年12月5日、NPBの阪神タイガースと契約したことが発表された。推定年俸は65万ドル（約7280万円）。背番号は52[15]。新型コロナウイルスの水際対策により来日が遅れていたが、規制が緩和されたため3月6日に来日し、同10日に入団会見を行った[16][17]。

投球スタイル[編集]

最速92.9mph（約149.5km/h）の速球が投球の約半分を占める。変化球は、スライダーとカーブとチェンジアップをほぼ均等に投げる。

プロ入り前に食品会社の冷凍食品部門での勤務経験があることから、ニックネームはフリーザー（Freezer）[19]。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

  • 2020年度シーズン終了時

記録[編集]

MLB投手記録[編集]

MLB野手記録[編集]

  • 初安打・初本塁打・初打点：2019年4月17日、対セントルイス・カージナルス戦（ミラー・パーク）、5回裏にマイケル・ワカから左越ソロ

背番号[編集]

  • 56（2017年 – 2019年）
  • 52（2022年 – ）
  1. ^ “Aaron Wilkerson Independent, Minor, Fall & Winter Leagues Statistics & History” (英語). Baseball-Reference.com. 2021年12月2日閲覧。
  2. ^ “Aaron Wilkerson Independent, Minor, Fall & Winter Leagues Statistics & History” (英語). Baseball-Reference.com. 2021年12月2日閲覧。
  3. ^ “Red Sox Arizona Fall League Update: November 3-9” (英語). BoSox Injection (2015年11月10日). 2021年12月2日閲覧。
  4. ^ “USA Baseball names WBSC Premier 12 roster” (英語). MLB.com. 2021年12月2日閲覧。
  5. ^ Aaron Wilkerson profile. MiLB.com. Retrieved on June 25, 2016.
  6. ^ “Red Sox acquire infielder Aaron Hill from Brewers in exchange for prospects”. Boston Herald (2016年7月7日). 2017年9月15日閲覧。
  7. ^ “Brewers call up RHP Wilkerson”. Fox Sports Wisconsin (2017年9月15日). 2017年9月15日閲覧。
  8. ^ “Wilkerson on his way to give Crew extra arm” (英語). MLB.com. 2021年12月2日閲覧。
  9. ^ “Aaron Wilkerson Independent, Minor, Fall & Winter Leagues Statistics & History” (英語). Baseball-Reference.com. 2021年12月2日閲覧。
  10. ^ “Brewers Activate Nelson, Suter; Designate Wilkerson, Stokes” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年12月2日閲覧。
  11. ^ “2020 Minor League Season Canceled” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年12月2日閲覧。
  12. ^ Rob (2020年12月17日). “Rakuten Monkeys Sign Aaron Wilkerson” (英語). CPBL STATS. 2021年12月2日閲覧。
  13. ^ “Minor MLB Transactions: 5/10/21” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年12月2日閲覧。
  14. ^ “Aaron Wilkerson Independent, Minor, Fall & Winter Leagues Statistics & History” (英語). Baseball-Reference.com. 2021年12月2日閲覧。
  15. ^ “阪神・ウィルカーソン　選手契約締結を発表　長身からの直球武器、背番号は「５２」”. デイリースポーツ online (2021年12月5日). 2021年12月5日閲覧。
  16. ^ “阪神、新助っ人右腕カイル・ケラー＆アーロン・ウィルカーソン来日を発表 最短10日に合流 – プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2022年3月10日閲覧。
  17. ^ “阪神史上最強のイケメン助っ人コンビ誕生？ ケラー＆ウィルカーソンの両投手が入団会見 – プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2022年3月10日閲覧。
  18. ^ “player” (英語). baseballsavant.com. 2021年12月2日閲覧。
  19. ^ “阪神”フリーザー”ウィルカーソンと1年契約「タイガースを日本一に」”. nikkansports.com. 日刊スポーツNEWS. 6 December 2021. 2021年12月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]