秋田県立角館高等学校 – Wikipedia

秋田県立角館高等学校(あきたけんりつ かくのだてこうとうがっこう 英称:Akita Prefectural Kakunodate High School)は、秋田県仙北市に位置する県立の高等学校。略称は「角高(かくこう)」または「北高(きたこう)」。「北高」は、以前の名称が「秋田県立角館北高等学校」だったことに由来する。

2014年、秋田県立角館高等学校と秋田県立角館南高等学校の統合校として、旧角館南高校跡地に暫定開校。その後、全日制課程の新校舎を旧角館高校跡地に、定時制課程校舎を暫定校舎である現校舎を改修して設置される。

校歌、校章は両校から引き継いだため2つずつある。なお、両校は1951年(昭和26年)4月に一旦統合し1952年(昭和27年)7月には再び分離した歴史がある。

旧制中学を前身とする旧角館高等学校と旧制高女を前身とする角館南高等学校が2014年(平成26年)春に統合して誕生した県立高等学校である。

旧角館高は1925年創立の旧制県立角館中学校を前身とする。一期生の修学旅行先は樺太であった。旧校地は武家屋敷の一等地で、校舎は輸入材を使用したピンク色であった。制服は3つボタンの背広にネクタイ、海軍式のゲートルとモダンであり。制服に背広とネクタイを採用したのは東京府立第五中学校(現在の東京都立小石川高等学校)に次いで全国二校目であったが、現在は詰め襟(男子)である。1995年には県内で初めて冷暖房を備えた多目的学習施設「弘道館」が完成した。施設名は旧藩時代の郷校・弘道書院に由来する。1980年松竹配給の映画「思えば遠くへ来たもんだ」(武田鉄矢主演)のロケは同校でおこなわれた。

角館南高は1928年(昭和3年)3月19日、秋田県立角館高等女学校として開校。「駒草精神」を校是とした。

旧角館高校[編集]

  • 1924年12月23日 – 文部省告示第423号により開校認可される。
  • 1925年4月8日 – 「秋田県立角館中学校」として開校する。
  • 1946年 – 「夏の甲子園」県大会優勝・奥羽大会準決勝で惜敗する。
  • 1948年4月1日 – 「秋田県立角館北高等学校」に改称する。
  • 1949年 – 「夏の甲子園」県大会準優勝・奥羽大会初戦敗退
  • 1951年4月1日 – 「秋田県立角館南高等学校」と統合し「秋田県立角館高等学校」と改称、同校を北校と称する。
  • 1952年7月1日 – 再び南北校が分離し、「秋田県立角館北高等学校」と改称。
  • 1952年 – 秋季高校野球秋田県大会優勝
  • 1954年4月1日 – 「秋田県立角館高等学校」に改称。
  • 1960年 – 第15回熊本国体馬術部全国優勝
  • 1965年5月21日 – 創立40周年 記念式を挙行
  • 1973年6月14日 – 新校舎へ移転
  • 1984年 – 秋田インターハイで山岳部全国優勝
  • 1985年10月18日 – 創立60周年 記念式を挙行
  • 1987年 – 「夏の甲子園」県大会準優勝
  • 1995年10月20日 – 創立70周年 記念式を挙行
  • 1997年5月15日 – 教育後援会発足
  • 2005年10月7日 – 創立80周年 記念式を挙行
  • 2013年 – 「夏の甲子園」県大会準優勝
  • 2013年 – 秋季高校野球秋田県大会優勝
  • 2013年 – 秋季高校野球東北大会ベスト8。第86回選抜高等学校野球大会21世紀枠東北地区候補校に選出される。
  • 2014年3月31日 – 秋田県立角館南高等学校と統合し、閉校。

旧角館南高校[編集]

以下、公式サイトより転記[1]

  • 運動部
    • 野球部、サッカー部、男子バスケットボール、女子バスケットボール部、バレーボール部、スキー部、男子ソフトテニス部、女子ソフトテニス部、卓球部、柔道部、弓道部、陸上競技部、山岳部、ソフトボール部
  • 文化部
    • 吹奏楽部、飾山囃子部、書道部、演劇部、写真部、美術部、文芸部、インターアクト部

統合初年度の2014年には夏の高校野球県大会を制し、野球部創設84年目にして、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。

旧角館高の流れを汲む1959年創設の馬術部は県内唯一のもので好戦績を残している。

旧角館南高はバレーボール部の強豪として知られ、全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春校バレー)の第2回大会で準優勝するなど計8回の春高バレー出場を果たしている。第2回大会決勝で対戦した岩手県立高田高等学校とは現在も交流が続いている。

若杉(わかすぎ) – 平福百穂画伯(旧角館町出身)図案。以下、公式サイトより引用[2]

「杉は多数植栽され美林を形成し、直幹天を摩す大木となり、その材は広き用途をもつ良材である。その枝葉素朴にして花美ならずと雖も万樹を凌ぐ価値をその内に存す。杉の如く侈ることなく、互いに協調しつつ真直に成長を続け、将来天下の人材として社会に貢献すべき意を含むものである。」

校歌・應援歌[編集]

校歌「若杉」[編集]

[3][4]

校歌「駒草」[編集]

応援歌[編集]

[3]

  • 角髙賛歌 – 作詞:松本健、作曲: 小西良悦
  • 復興歌 – 作詞:高橋清次、作曲: 佐藤長太郎
  • 應援團歌 – 作詞:小林和也、作曲: 小西良悦
  • 應援歌一番
  • 應援歌二番
  • 應援歌三番
  • 應援歌四番

著名な関係者[編集]

出身者[編集]

旧角館高校

旧角館南高校

  • 若草キャンパス(仮称)…仙北市角館町細越町37番地
    旧角館高校跡地に建設された全日制課程の校舎。電話番号は、旧角館高校全日制のものを使用。
  • 駒草キャンパス(仮称)…仙北市角館町小舘77番地2
    同校の暫定校舎(旧角館南高校跡地)として使用後、改修の上で定時制課程の校舎として使用。
    2016年4月、同じ敷地内に秋田県立大曲支援学校せんぼく校を新規設置。

注釈[編集]

  1. ^ 所在地の番地表示は角館町小舘90番地から角館町小舘77番地2に変更。電話番号は、旧角館高校のものを継承した上で、旧・角館南高校の番号は2015年度以降統合校定時制課程のFAX番号に転用。

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 創立60周年記念誌「若杉」昭和60年10月18日発行

関連項目[編集]

外部リンク[編集]