ケリー・ディール – Wikipedia

ケリー・ディールKelley Deal、1961年6月10日 – )は、アメリカ合衆国のミュージシャン、シンガーソングライター。双子の妹であるキム・ディールと共にロックバンド、ブリーダーズを結成しギタリストとして活動。他にも自身のバンドやコラボレーション等で活動を行っている。

オハイオ州デイトンで、双子の妹であるキム・ディールの11分前に生まれる。高校時代にキムと共にバンドを組み演奏を始める。キムがピクシーズに加入しミュージシャンとして活動する一方で、ケリーはプログラマーとして働き始める。

1989年にキムが新しく結成したブリーダーズで演奏するよう誘われる。当初は仕事の休みが取れずにこの誘いを断るが、1992年に正式に加入した。同年4月にリリースされたEP『サファリ』で初めてレコーディングにギタリストとして参加した[1]。その後ギタリストのタニア・ドネリーが新バンドベリーを結成するためバンドを脱退し、ケリーはバンドのリードギタリストを担当することになる。1993年8月にリリースされたバンドの2ndアルバム『ラスト・スプラッシュ』はミリオンセラーを記録する大ヒットとなった。バンドはツアーを行い、ニルヴァーナのオープニングアクトを務めた。

その一方でケリーは10代からヘロイン中毒の問題を抱えており、『ラスト・スプラッシュ』の成功で中毒は重くなっていった。1994年にヘロイン所持により逮捕され、1995年からミネソタ州の薬物更生施設に通い始める[2]。そのためブリーダーズは活動を一時的に休止した[3]。更生施設でのリハビリ中にケリーは曲を書き溜め、リハビリ後に自身のバンドであるケリー・ディール 6000を結成し、2枚のアルバムをリリース。その後ブリーダーズは活動を再開し、現在も活動を行っている。他にもセバスチャン・バックやジミー・チェンバレンらが結成したザ・ラスト・ハード・メンにベーシストとして参加した。2012年には新バンドR. Ringを結成し2013年にEP『The Rise』をリリースした。

音楽以外の活動[編集]

薬物中毒更生の一環として編み物を始めており[4]、特にハンドバッグ作りに力を入れ、自身のウェブサイトにてハンドバッグの販売も開始している。2008年に自身の編み物の本『Bags That Rock: Knitting on the Road with Kelley Deal』を出版した。

参加作品[編集]

キム(左)と演奏するケリー(2008年8月、テルアビブにて)

ブリーダーズ[編集]

ケリー・ディール 6000[編集]

  • Go to the Sugar Altar (1996年)
  • Boom! Boom! Boom! (1997年)

ザ・ラスト・ハード・メン[編集]

  • The Last Hard Men (1998年/2001年)

R. Ring[編集]

  • “Fall Out & Fire” (7″) (2012年)
  • The Rise EP (2013年)
  1. ^ Wice, Nathaniel (1992年4月). “The Breeders: A Band of One’s Own for Kim Deal”. スピン. http://books.google.com/books?id=BIp60FGwMK4C&pg=PT86 2015年2月27日閲覧。 
  2. ^ Costa, Maddy (2002年5月24日). “The Addict Family”. The Age. http://www.theage.com.au/articles/2002/05/24/1022038473556.html 2015年2月27日閲覧。 
  3. ^ Raha, Maria (2005). Cinderella’s big score: women of the punk and indie underground. Seal. p. 146.

    ISBN 978-1-58005-116-3. http://books.google.com/books?id=8-NGokpBxFcC&pg=PA146 

  4. ^ Saidman, Sorelle (2001年1月30日). “Breeders Booked For Los Angeles Charity Show”. MTV. http://www.mtv.com/news/articles/1438864/breeders-booked-los-angeles-charity-show.jhtml 2015年2月27日閲覧。 

外部リンク[編集]