コンフォートデルグロ – Wikipedia

ComfortDelGro

種類

公開
市場情報 SGX: C52
業種 陸上交通
車両検査
車両修理
屋外広告
保険代理店
設立 2003/3/29
本社 シンガポール

主要人物

Lim Jit Poh (Chairman and Director)

Kua Hong Pak (Managing Director and Group Chief Executive Officer)

製品 交通関係のサービスを7カ国で展開
売上高 増加 S$3.02 billion SGD (2007)

営業利益

増加 S$334.8 million SGD (2007)

利益

増加 S$223.0 million SGD (2007)

従業員数

22 300 (2007)
ウェブサイト http://www.comfortdelgro.com.sg

コンフォートデルグロ(ComfortDelGro SGX: C52)は世界で2番目に大きな交通会社で、約46,200台[1]を運行している。2003年にシンガポールのコンフォートグループとデルグロ・コーポレーションが統合し誕生した。

本部はシンガポールにあり、シンガポールの他に中国、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ベトナム、マレーシアでも企業活動を行なっている[1]。2007年ではそれら他国での収入が約50%に達する。グループとしては今後5年間で海外での収入を70%まで引き上げることを目標としている。

コンフォートデルグロは世界中に子会社を所有している。SBSトランジットはシンガポールに2つある路線バス運行会社の1つ、VICOM Limitedは車両点検、テスト会社、ComfortDelGro Driving Centreはバイク、自動車の教習所、Metroline (イギリス), Vinataxi (ベトナム)など、交通に関する会社を所有しており、その他にもオーストラリアや中国にも子会社を所有している。

シンガポール[編集]

バス・鉄道[編集]

SBSトランジットの子会社ComfortDelgro Engineeringが改造したボルボ Super Olympian demonstrator

コンフォートデルグロはSBSトランジットの株式を持ち、SBSトランジット自体もシンガポール証券取引所に上場(SGX: S61)している。SBSトランジットはシンガポール最大の路線バス運行会社で2,800台のバスを242のルートで走らせている。
マス・ラピッド・トランジット(MRT)では北東線、ダウンタウン線(2014年開業)、ライト・ラピッド・トランジット(LRT)ではセンカン線、プンゴル線を運行している。
ComfortDelGro Busというチャーターバスもあり、これはシンガポールで最大のチャーターバス会社で200社以上の顧客を持つ。また、マレー半島へのツアーサービスも行なっている。

SBSトランジットの1日平均の輸送人員[2]
2011 2012
バス 鉄道 バス 鉄道
1 2,499,764 479,488 2,502,579 513,232
2 2,407,956 462,422 2,656,166 516,881
3 2,525,379 473,044 2,599,039 512,857
4 2,529,607 473,819 2,588,379 507,860
5 2,488,470 471,687 2,606,904 515,012
6 2,427,359 482,303 2,505,754 519,545
7 2,609,269 502,146 2,670,787 531,032
8 2,555,034 489,654 2,643,235 527,838
9 2,577,544 497,396 2,607,288 530,928
10 2,520,090 501,584 2,610,997 532,144
11 2,474,271 495,914 2,551,998 534,455
12 2,305,976 479,318 2,410,283 538,196

タクシー[編集]

コンフォートタクシー

シンガポール内で走っているコンフォートタクシー、シティーキャブがコンフォートデルグロであり、15,000台以上を運行する国内最大のタクシー会社である。
ComfortDelGro taxi booking system(コンフォートデルグロ・タクシー予約システム)はタクシー内の子機(in-vehicle Mobile Data Terminals (MDTs))をGSMのパケットデータ通信(GPRS)で繋いでおり、予約からピックアップまでがスムーズに行われている。今日では年間約2000万人がこの予約サービスを使っている。

レンタカー[編集]

ComfortDelGro Rent-A-Carは1,200台以上の車両でレンタカー、カーリースを行なっている。

車両工場・検査・教習所[編集]

ComfortDelGro Engineeringは毎月15,000台を超えるタクシー、3,000台以上の自家用車、2,000台以上の商用車を検査をしている。また、シンガポールの保険会社17社の代理店もしている。
VICOM Limitedは事故車の検査、査定をするセンターを7箇所持つ。
ComfortDelGro Driving Centreは日本の調布自動車学校と提携しているバイク、自動車の教習所。また、タクシーやバスなどの自社の養成機関としても使用している。

屋外広告[編集]

Moove Mediaは2005年に旧コンフォートグループ系のComfort Adsと旧デルグロ・コーポレーション系のSBS Transit Advertisingを統合し設立された。2,800台以上のバス、15,000台以上のタクシー、14の駅などがMoove Mediaの扱っている広告スペースである。

論争[編集]

2012年にコンフォートデルグロのタクシーがフェラーリと事故を起こしタクシー運転手を含む3人が死亡し、2人が重症を負った[3]。ニュースはすべてのヒュンダイ・ソナタのタクシーにエアバッグがついていないことを明らかにした[4]

バス[編集]

所有するメトロラインがロンドンで運行するEnviro400

中国[編集]

中国ではジョイントベンチャー企業のShanghai Shen Xin Bus Service Ltdが上海で460台の路線バスを18のルートで運行おり、Shenyang ComfortDelGro Anyun Bus(運行権はShenyang Anyun Group)は300台以上のバスを運行している。また、
Shenyang ComfortDelGro Bus Co, Ltdは省営のShenyang Passenger Transport Groupから20以上のバスルートを取得し、運行している。

イギリス[編集]

イギリスではいくつかの会社を所有しており、ロンドンではロンドンバスを運行するメトロラインアームチェアソープス(Thorps)をロンドン交通局ロンドンバス部の許可のもと運営している。2005年にアームチェアを取得してから、ロンドンを拠点とするバス会社との協力体制が強化された。2006年にはステージコーチグループ(Stagecoach Group)とジョイントベンチャーを設立し、イングランド、スコットランド間をスコティッシュ・シティリンクメガバスのブランドで運行している。

アイルランド[編集]

シティリンク・アイルランドを運営おり、ダブリン、ゴールウェイ、リムリック、コーク間のバス運行をしている。

オーストラリア[編集]

2005年にComfortDelGro Cabcharge Pty Ltd.はニューサウスウェールズ州に拠点を置くオーストラリア最大のバス会社ウエストバスグループを取得し、オーストラリア市場に参入した。ComfortDelGro Cabcharge Pty Ltd.の株式49%はCabcharge Australia Limitedが保有している。2006年にはニューサウスウェールズ州で路線バスを運行するHolroyd Bus Lines Pty Ltd.を取得し、2007年7月にはニューキャッスル州とニューサウスウェールズ州で運行するToronto Bus Servicesを取得した。2008年11月にビクトリア州のオーストラリアで4番目に大きいバス会社Kefford Groupを取得した。

タクシー[編集]

中国では8,800台近くのタクシーを運行している。運行している都市は北京、上海、瀋陽市、成都市、蘇州市、煙台市、衡陽市、廈門市、南寧市、南京市、吉林市。

イギリスではロンドンのコンピューターキャブコンピューターキャブ(エジンバラ)コンピューターキャブ(アバディーン)を所有し、4,000台近くのタクシーをComCab、DataCab、Call-A-Cab、Local Taxisのブランドで運行している。コンフォートデルグロはエディンバラのハイヤー会社、Onward Travel Limitedも所有しており、エジンバラ空港から高級空港ハイヤーサービス認定を受けている。2007年にはバーミンガムのタクシー、ハイヤー会社を買収し、コンピューターキャブ(バーミンガム)へと社名を変更した。

ベトナムではホーチミンでベトナムタクシーを所有し967台のタクシーを運行している。また、州営であったSaigon General Service Corporation (Savico)とComfortDelGro Savico Taxiを設立し、300台以上を運行し、タクシーのコールセンター、修理工場を運営している。

レンタカー・カーリース・車両検査工場[編集]

中国では北京でBeijing ComfortDelGro Yin Jian Auto Servicesが900台以上の車両、成都ではSichuan ComfortDelGro Car Servicingがレンタカー、カーリースをおこなっている。
2004年にはChengdu Jitong Integrated Vehicle InspectionBeijing Tian Long Da Tian Vehicle Inspectionを取得し、自動車部品の販売、車両検査センターの運営を行なっている。

マレーシアではクアラルンプールでCityLimo Leasing (M) Sdn Bhd、Pantas Rent-A-Car Sdn BhdDynaDrive Rent-A-Car Sdn Bhd.が460台の車両でレンタカー、カーリースを行なっている。

カーディーラー[編集]

中国の蘇州市ではSuzhou Auto Hiring Companyとジョイントベンチャーを組み、230以上の店舗でトヨタ車の販売を行なっており2007年には1,004台を売上、トヨタディーラー世界一(Toyota’s Number One Dealer award)を受賞した。

外部リンク[編集]