髙木伴 – Wikipedia

髙木 伴(たかぎ ばん、1990年6月1日 – )は、埼玉県川口市出身[1]の社会人野球選手、元プロ野球選手(投手)。

プロ入り前[編集]

飯塚小学校3年生の時にソフトボールを始めた[2]。西中学校では軟式野球部[3]で主に遊撃手だったが、川口市立川口高等学校では1年生時の冬に投手に転向した[2]。高校3年間で甲子園出場経験は無く、東京農業大学では1年生時の春から出場[4]、東都大学野球・2部リーグでは通算32試合で7勝6敗の成績だった[5]

大学卒業後にNTT東日本へ入社すると、第84回都市対抗野球大会の1回戦に先発登板、6回1/3を投げ自責点1、防御率1.42だった[5][6]
10月には台湾で行われた「2013 BASEBALL CHALLENGE 日本 VS チャイニーズ・タイペイ」の日本代表に選出された[7]。第2戦に登板し、1回を投げ被安打2、自責点1だった[8]
2年目の第85回都市対抗野球大会では2試合(先発1)で計4回1/3、自責点3、防御率6.23だった[5][9]

2014年プロ野球ドラフト会議で、オリックス・バファローズから4巡目で指名され[10]、契約金5,000万円、年俸1,000万円(金額は推定)[11]という条件で入団した[12]。NTT東日本はドラフト会議後の2014年11月に第40回社会人野球日本選手権大会へ出場したが、高木自身には登板の機会がなかった[13]

プロ入り後[編集]

2015年3月5日 京セラドーム大阪にて

2015年、春季キャンプをA組(一軍)でスタート[14]。シーズン開幕後、4月14日に出場選手登録され[15]、26日の対北海道日本ハムファイターズ戦において7回裏に2番手で登板し、2回を投げ被安打2、与四死球0、無失点の成績だった[16][17]。その後6試合に登板したが、勝敗やセーブは付かず、防御率は7.45だった。秋季キャンプでは、一軍投手コーチの酒井勉の勧めもあってサイドスローに挑戦した[18]

2016年、春季キャンプでは臨時コーチを務めた山田久志から投球フォームについて指導を受けた[19]。同シーズンは二軍で38試合に登板、43回を投げ防御率1.04の成績だった[20]

2017年は一軍登板がなく、10月2日に球団から戦力外通告を受けた[21]

退団後[編集]

オリックス退団後はジェイファムコーポレーションの加圧トレーニングスタジオのトレーナーを務めている[22]

また、社会人野球選手としてプレーを継続しており、2018年はジェイファムがサポートしていたクラブチーム・REVENGE99に所属し、背番号は「66」を着用[23]。2019年からはジェイファムがクラブチーム・JFAM EMANONの母体になったことから同チームに移籍してプレーを継続[24]。ここでも背番号は「66」を着用し、投手コーチも兼務した[25]

2020年からは軟式野球に活動の場を移し、東京都軟式野球連盟1部所属の社会人軟式野球クラブ東京ヴェルディ・バンバータに所属[26]。ここでも背番号「66」を着用している。

選手としての特徴・人物[編集]

スリークォーター気味のフォームから[10]、最速149km/hを計測するストレートに、スライダー、フォークなどの変化球を投げる[5]、パワーピッチャー[27]

2014年のオリックスへの入団記者会見では、同年で現役を引退し、二軍投手コーチに就任した平井正史の背番号36を継承し、平井のように強い速球とフォームのコンビネーションで勝負することを目標に挙げた[28]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

年度別守備成績[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 36 (2015年 – 2017年)

登場曲[編集]

  1. ^ 「12球団全選手カラー百科名鑑2017」 廣済堂出版発行(ISBN 978-4-331-80355-4) 113頁
  2. ^ a b Vol.33 高木伴[NTT東日本・投手 週刊ベースボール速報
  3. ^ 2014年ドラフト会議 スポーツ報知
  4. ^ 2014年ドラフト スポニチ Sponichi Annex
  5. ^ a b c d 高木伴 週刊ベースボールONLINE
  6. ^ 都市対抗野球大会/第84回 都市対抗野球大会 NTT東日本 企業情報
  7. ^ 小久保ジャパン初陣 台湾遠征メンバーに小川、中田、大瀬良ら選出 スポニチ Sponichi Annex 2013年10月28日掲載
  8. ^ BASEBALL CHALLENGE 2013野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト
  9. ^ 第85回 都市対抗 本大会 7月25日 東京ドーム 第3試合 3回戦第85回 都市対抗 本大会 7月28日 東京ドーム 第2試合 準決勝
  10. ^ a b 2014年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2014年10月23日配信
  11. ^ オリックス ドラフト4位指名の高木と仮契約、背番36 スポニチ Sponichi Annex 2014年11月27日掲載
  12. ^ 新人選手紹介 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  13. ^ 第40回記念社会人野球日本選手権大会(11月1日~11月11日) NTT東日本 企業情報
  14. ^ オリックス1位山崎福らキャンプ一軍スタート 日刊スポーツ 2015年1月26日掲載
  15. ^ 2015年4月公示 出場選手登録・抹消 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  16. ^ オリックス高木、初登板で2回無失点 デイリースポーツ online 2015年4月26日掲載
  17. ^ 2015年4月26日(日)オリックス vs 北海道日本ハム 成績詳細(出場選手成績) オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  18. ^ オリックス高木 サイドスロー挑戦へ「いろいろと可能性を探って」 スポーツニッポン 2015年11月9日掲載→当該記事リンク切れにつき代用
  19. ^ 山田久志臨時コーチ 昨秋サイド転向・高木にサブマリン道伝授 スポニチ Sponichi Annex 2016年2月7日掲載
  20. ^ 2016年度 オリックス・バファローズ 個人投手成績(ウエスタン・リーグ) NPB.jp 日本野球機構
  21. ^ 戦力外通告のお知らせ オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2017年10月2日掲載
  22. ^

    @kamesweetfish (2018年3月1日). “…いつものように加圧スタジオに行くと、なんと、なんと元オリックスの高木伴投手がいらっしゃいました‼️…” (ツイート). Twitterより2018年3月3日閲覧

  23. ^ 永田遼太郎 (2018年9月23日). “「再び野球に挑むために」REVENGE99 高木、寺嶋、中川ら元プロ選手も所属(2/3)”. 【SPAIA】スパイア (グラッドキューブ). https://spaia.jp/column/baseball/6738?page=2 2019年7月29日閲覧。 
  24. ^ “第90回都市対抗野球 県1次予選出場チーム紹介/下(その1) /神奈川”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2019年4月27日). https://mainichi.jp/ama-baseball/articles/20190427/ddl/k14/050/079000c 2019年7月29日閲覧。 
  25. ^ “第90回都市対抗野球:県1次予選出場チーム紹介/下(その1) /神奈川”. 毎日新聞. (2019年4月27日). https://mainichi.jp/ama-baseball/articles/20190427/ddl/k14/050/079000c 2020年9月3日閲覧。 
  26. ^ @verdy_baseball (2020年9月3日). “高木伴、千葉でのオープン戦で軟式デビュー!” (ツイート). Twitterより2020年3月15日閲覧
  27. ^ オリックス高木 96年日本一以来の山田久志塾開校日刊スポーツ 2016年2月6日掲載
  28. ^ オリックス4位高木、背番36で平井コーチ継承 日刊スポーツ 2014年12月13日掲載
  29. ^ 2015年4月28日 オリックス 対 楽天イーグルス オリックス・バファローズ オフィシャルサイト

関連項目[編集]

外部リンク[編集]