ギフト (企業) – Wikipedia
株式会社ギフト(ぎふと、英: GIFT Inc.)は、東京都町田市に本社を置く企業。横浜家系ラーメンチェーン店「町田商店」などのラーメン店の運営や、ラーメン店のプロデュースを主な事業とする[2]。 2008年1月に社長の田川翔らが東京都町田市で創業した町田商店1号店を事業の源流とする[3][4]。2009年12月に「株式会社町田商店」(現・株式会社ギフト)として法人化[2]:4。2010年8月に2号店を開業し、以後店舗数を増加させていった[3][4]。2018年10月、東証マザーズへ株式を上場[2]:4。2020年9月、東証一部へ市場変更[5]。 事業内容は、町田商店をはじめとする直営店の運営と、ラーメン店のプロデュースである[2]:7。直営店事業部門では、国内で横浜家系ラーメンや豚骨ラーメンなどの店舗を運営するほか、海外にも3店舗を展開する[2]:5-8。プロデュース事業部門では、店舗運営ノウハウのコンサルティングを提供しつつ、麺・タレ・スープなどの自社食材の継続取引から利益を上げる形態を採る[2]:7[3]。 麺は大半を平塚市・横浜市の自社製麺工場で製造しているが、タレ・スープは大手食品メーカーに生産を委託している[2]:11。子会社の株式会社ラーメン天華に食材を卸していた株式会社ケイアイケイフーズを2019年8月に買収し、同社那須工場で餃子を製造する[2]:4,8。関西地方向けに2020年10月に丹波篠山市に丹波篠山工場(製麺工場)を新設した[2]:4,19。 創業[編集] 創業者の田川翔は高校卒業後の2001年11月、10年以内の独立を目標に壱六家を運営する有限会社ヒロキ・アドバンスに入社[2]:4[6]。修行を重ね、2005年11月には磯子本店の店長に就任[2]:4[6]、独立のため2007年8月に退職した[7]。開業地を探す中で町田の街を気に入り[7]、2008年1月に開業に漕ぎ着けた[8]。田川によると「町田商店」の店名は、家系ラーメン店の定番である「◯◯家」をあえて外し、親しみを持てるように地名の「町田」と暖かみを感じる「商店」を組み合わせたという[4]:3[8]。当初は独自にスープを開発したが、理想とするスープに仕上がらず店を開けないときもあり、壱六家で修行した方法をもとに安定したスープを展開する決断を下した[4]:4[8]。 2号店[編集] 売り上げは順調に増加し、オープンから2年後には2号店の出店の話が持ち上がった[8]。ラーメン店の匂いに難色を示す大家が多く物件探しが難航する中、スープを他の場所で作ることを条件に契約できる物件にたどり着く[4]:4[8]。そこで、レシピを使ったスープ製造を委託できる業者を探したところ、どの業者も少なくとも10店舗分以上のロットが必要という[4]:4[8]。開拓の結果、スープを共同で用いるラーメン店10店舗を集めることができた[4]:4[8]。こうして2010年8月に2号店となる「代々木商店」を代々木に出店した[8]。 プロデュース業[編集] スープの共有先のオーナーの紹介で、スープを使いたいという他のラーメン店にもスープを提供するようになる[9]。店舗運営ノウハウなどのコンサルティングもあわせて行うことで、多くの繁盛店を生み出したという[4]:4[9]。ここからラーメン店プロデュース業としても拡大していった[9]。 直営店舗[編集] 町田商店[編集] 町田商店のラーメン 壱六家の系譜「壱系」の横浜家系ラーメンで、豚ガラを乳化するまで煮込んだ濃厚でクリーミーなスープが特徴[4]:3[10][11]。 自社製麺工場「四之宮商店」で3種類の小麦を独自に配合して製造された中太麺などを使用する[2]:5[3]。 海苔、ほうれん草、ウズラの卵、チャーシューが基本のトッピング[11][12]。 麺の固さ、スープの濃さ、脂の量をカスタマイズして注文できるほか、客席には豆板醤やラー油などの調味料と並んで漬物や刻みショウガ・刻みタマネギ・おろしニンニクなどが常備されており、無料でトッピングすることができる[2]:5[10][11]。 主に都市部では、「代々木商店」「池袋商店」「四谷商店」のように、地名を冠した「◯◯商店」の店名での出店も多い[10][11]。一方で、ロードサイド店舗では「町田商店」の店名で出店している[4]:3。これらの町田商店系列の店舗を総称して「町田商店系」とも呼ばれる[4][13]。
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