そらいろメモリアル – Wikipedia

そらいろメモリアル』は、やぶうち優による日本の漫画作品。『ちゃお』(小学館)にて、2020年3月号[1]から11月号まで「第1章」が連載され、「第2章」以降は隔月刊の増刊『ちゃおデラックス』(同)にて2021年3月号より連載中。連載時のサブタイトルは「The way we were」。

ストーリー[編集]

神社の娘以外は普通の小学5年生余目 蒼月(あまるめ そら)は1年前から有森 紅葉(ありもり いろは)と気が合い仲良しになった。いつもドジな蒼月を明るくフォローする紅葉。中学生になっても、大人になってもこの友情は続くと思っていた・・・。

そんなとき蒼月は学校で同じ年恰好のきれいな少年に遭遇する。最初は転入生かと思う蒼月だったが、突然姿を消して人ではない何かを感じる蒼月。次にその少年が現れたのは蒼月の神社。驚く蒼月に少年は翼と大鎌を持ち、自分は『死神』だと名乗る。死神と名乗る少年偲(しのぶ)は今日は1年後に亡くなる小学生の下見をしていたことを明かした。蒼月は勘付いていた、偲はその時紅葉を見ていたことを。追及する蒼月に偲は答えた「有森紅葉は1年後に死ぬ」と。ショックを受ける蒼月だったが、紅葉の「その日」が来るまで最後まで笑っていようと心に決め、1日ごとに様々な思い出(メモリアル)を紅葉と一緒につくっていく。

しかし、紅葉には蒼月に隠している秘密があった・・・。

登場人物[編集]

※声の項はボイスコミック版の声優。

余目 蒼月(あまるめ そら)
声 – 福緒唯
親が神社の神主をしている内気でドジな小学5年生→6年生の女の子。ドジ具合はひどく、転倒したら道路で危うく車にひかれそうになったり、学校の階段を大きく踏み外し(間一髪のところで紅葉に助けられ友人のきっかけになる)怪我寸前になったこともある。泣き虫でなにかトラブルがあると心の中で「ぴえん」と叫んだりするが、困っていることがあるとほっとけなくて、すぐに行動する。しかし、紅葉と出会う前の記憶が抜け落ちたり、誰かに守られていることを勘づいていたりと色々と謎が多い。一番一緒にいたい人は紅葉。
実は1年後に死ぬ運命であったが、紅葉が偲ではない別の死神との取引で生き長らえている。
偲(しのぶ)
声 – 榊原優希
死神見習いの美形の少年。白髪の髪にモノクロのパーカーを纏っている。常にポーカーフェイスでクール。死神の学校に通っているが、成績が優秀なため死神認定試験の資格を得て人間界に降りた。認定試験の対象者の下見の時に蒼月に見られて以来、彼女が試験の邪魔をしないように見張るために蒼月の通う小学校に転校した。蒼月のことが(監視対象として)気になる。
有森 紅葉(ありもり いろは)
声 – 星乃葉月
蒼月の友人の女の子。身長160cm。大人びてしっかり者でさばさばしているが、蒼月をいつも常に明るく笑顔で助けている。1年半前(小学4年生)に東京から転校しており、蒼月とは違うクラスのため接点はなかったが、当時のクラスメイトらがトイレで紅葉の悪口を言っていたところを蒼月が壁越しで注意したことをきっかけで存在を認識するようになり、5年生に進級後、同じクラスになって以降まるで運命のように(蒼月曰く)親友になった。好きな人は蒼月でクラスメイトの男子にハッキリと言っている。
偲から1年以内に死ぬ運命になっているが、偲とは違う死神との取引で蒼月の運命の身代わりになったためであり本来死ぬ運命ではない。当然自分が死ぬことをわかっているが、蒼月には隠している。
文(ふみ)
偲が通う死神学校のクラスメイトの女の子。偲を追いかけて人間界に来た。姫カットのストレートヘアーに全身白で統一したミニ丈の着物を纏う。半人前の死神で、文鳥に変身できるが翼や角が丸出しで隠すことができない。関西弁を話す。死神としての武器は和傘で、人間の魂が回収できる為の点数を稼ぐため、主に小動物や虫の魂を回収する。好きな人は偲で、トウモロコシが好物。
玄(げん)
蒼月と紅葉のクラスメイトの少年。紅葉と同じマンションにも住んでいる。蒼月のことが好き。
紅葉と取引した死神
紅葉が小学5年生の時に出会った本来蒼月の魂を回収するはずだった死神。見た目はブレザー制服にパーカーを纏った紅葉よりも年上の男子学生の姿で、チャラくて口が悪い。若者言葉を使う。紅葉が自分が見えることに驚くも、見えることをいいことに気まぐれで蒼月の死期を伝えた。しかし、紅葉が蒼月の身代わりになると決心すると驚くも、取引を了承して運命をすり替えた。

用語解説[編集]

死神(しにがみ)
人間や動物等の魂を回収する存在。基本的には体から切り離された魂を導く存在で、死神学校で学び、認定試験を通過しないと1人前に認められない。頭に角と大きな翼を生やし黒いローブに大鎌を持つが、普段は見える人間のために人間界になじむ私服をまとう。またばれることを想定して文鳥に変身することもでき、偲はノーマルの文鳥、文は白文鳥になり隠れて回収対象を見守ることもある。また魂の回収は決められており、運命を覆すことができない。覆すと人間界に悪影響を及ぼすことが示唆されている。
虹の橋小学校(にじのはししょうがっこう)
蒼月と紅葉が通う小学校。由来は作者が在住している札幌市内の虹の橋と思われる。

ボイスコミック[編集]

ちゃおチャンネルにて、第1話が前編と後編と分けて、2020年2月に配信。その後、コミックス1巻発売記念として前編と後編をまとめた第1話完全版が2020年8月20日に配信された。

書誌情報[編集]

出典[編集]

以下の出典は『小学館』内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク[編集]