景東府 – Wikipedia

景東府(けいとうふ)は、中国にかつて存在した府。元代から清代にかけて、現在の雲南省景東イ族自治県一帯に設置された。

1331年(至順2年)、元により景東府が置かれた。

1382年(洪武15年)、明により景東府は景東州に降格し、楚雄府に属した。1384年(洪武17年)、景東州は景東府に昇格し、雲南省に属した[1]。陶氏が土司として知府を世襲した。土司中では最も恭順と称された[2]

1665年(康熙4年)、清の改土帰流により景東府は流官の統治するところとなった。1770年(乾隆35年)、景東府は景東直隷庁と改められた[3]

1913年、中華民国により景東直隷庁は廃止され、景東県と改められた。

  1. ^ 『明史』地理志七
  2. ^ 『明史』土司伝四
  3. ^ 『清史稿』地理志二十一