蒙化府 – Wikipedia

蒙化府(もうかふ)は、中国にかつて存在した府。元代から清代にかけて、現在の雲南省巍山イ族回族自治県一帯に設置された。

唐のとき、蒙舎城に置かれた陽瓜州を前身とする。大理国により蒙舎鎮とされた。

1257年(憲宗7年)、モンゴル帝国により蒙舎城に千戸が置かれた。1274年(至元11年)、元により蒙舎城に蒙化府が置かれた。1277年(至元14年)、蒙化府は蒙化路に昇格した。1283年(至元20年)、蒙化路は蒙化州に降格した。蒙化州は大理路に属した[1]

1448年(正統13年)、明により蒙化州は蒙化府に昇格した。蒙化府は雲南省に属した[2]。左氏が土司として知府を世襲した[3]

1665年(康熙4年)、清の改土帰流により流官の統治するところとなった。1770年(乾隆35年)、蒙化府は蒙化直隷庁と改められた[4]

1912年、中華民国により蒙化直隷庁は廃止され、蒙化県と改められた。

  1. ^ 『元史』地理志四
  2. ^ 『明史』地理志七
  3. ^ 『明史』土司伝四
  4. ^ 『清史稿』地理志二十一