スリランカの大統領 – Wikipedia

スリランカの大統領(スリランカのだいとうりょう、シンハラ語: ශ්‍රී ලංකා ජනාදිපති, タミル語: இலங்கை சனாதிபதி)は、スリランカ民主社会主義共和国の元首(大統領)である。

スリランカにおける大統領職は1972年にセイロンからスリランカ共和国に国名を改称し、イギリス連邦から離脱して共和制に移行すると同時に、それまでのセイロン総督に代わる国家元首職として設置された。ただし、当時のスリランカは議院内閣制であり、大統領の権限や役割は従来のセイロン総督と同様、儀礼的・象徴的なものに限られていた。

1978年に現行憲法が制定され、国名がスリランカ民主社会主義共和国に改称されるとともに、議院内閣制から大統領制(半大統領制)に移行し、大統領の権限が強大になった。任期は5年で国民投票で選出される。3選は禁止されている。

1984年に首都がコロンボからスリジャヤワルダナプラコッテへ遷都したが、大統領府以下、行政庁舎は旧都・コロンボに残ったままである。

選出方法[編集]

大統領は有権者による直接選挙によって選出される。選挙方法としては単記移譲式が用いられる[2]

スリランカ憲法により、就任から5年間と定められている。ただし、任期が切れる前に次期大統領選挙が実施された場合、選挙管理委員長が選挙の勝者を宣言した時点で任期終了となる。その後、2週間以内に大統領就任の宣誓を行うことで、次期大統領が正式な大統領に就任する[1]

大統領の一覧[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b スリランカ大統領選挙に35人の立候補者(スリランカ)|ビジネス短信”. 日本貿易振興機構 (2019年10月31日). 2020年12月16日閲覧。
  2. ^ 三輪博樹「第3章 スリランカ:社会における亀裂の重要性」『アジア開発途上諸国の投票行動 : 亀裂と経済』、日本貿易振興機構アジア経済研究所、2009年、 109-154頁、

    ISBN 9784258045778、2020年12月11日閲覧。

  3. ^ 前首相。在任中に反政府勢力タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)の自爆テロにより暗殺される。
  4. ^ 1999年、任期を約1年残して大統領選挙を繰り上げ実施し、再選。元々の1期目の任期満了時から2期目が開始され、2006年末まで在任出来ると主張したが、最高裁の裁定により2005年末で任期満了。
  5. ^ 第6代大統領マヒンダ・ラージャパクサの弟。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]