ABCファミリー・ワールドワイド – Wikipedia

ABCファミリー・ワールドワイド(ABC Family Worldwide, Inc.)は、アメリカ合衆国のテレビ番組制作・配給会社。本社はカリフォルニア州バーバンクにある[1]

ウォルト・ディズニー・テレビジョン(ディズニー・メディア・ネットワーク)の子会社で、家族向けテレビチャンネル、フリーフォームなどを運営している[1]

2001年まではニューズ・コーポレーションとサバン・エンターテイメントの共同経営会社、FOXファミリー・ワールドワイド(Fox Family Worldwide, Inc.)であり[2]、設立当初の社名はFOXキッズ・ワールドワイド(Fox Kids Worldwide, Inc.)[3]

1995年12月[4]、FOXキッズ・ネットワークとサバン・エンターテイメントの合併により、FOXキッズ・ワールドワイド社が設立[3][5][6]。合併に際し、サバン社のハイム・サバンはニューズ・コーポレーションのルパート・マードックに共同経営者になることを主張し[3]、ニューズ・コーポレーションとサバン・エンターテイメントの共同経営となった[2]。サバンには合併から5年間の株式買取請求権が与えられた[7]

ハイム・サバンはカートゥーン ネットワークなどの競合局に対抗する為、ケーブルチャンネルの必要性を主張し、ザ・ファミリー・チャンネルを運営しているインターナショナル・ファミリー・エンターテイメントとの合併を計画[7]。1997年[8]、インターナショナル・ファミリー・エンターテイメントを19億ドルで買収し[7]、1998年5月にFOXファミリー・ワールドワイドに社名変更[8]

ザ・ファミリー・チャンネルをFOXファミリー・チャンネルと改め、運営を開始するが、子供や10代の若者向けの番組編成が視聴者離れを招き[1]、チャンネルの人気が急落[7]。1999年にフォックス側はFOXファミリーに2500万ドルの融資を行ったこともあり、2000年のフォックス・エンターテイメント・グループの株主総会でルパート・マードックはFOXファミリーに対し「失望した」と述べている[7]

2000年12月、ハイム・サバンは合併時の契約に基づいて保有しているFOXファミリー・ワールドワイドの株式の買い取りをFOX側に要求[7][9]。交渉の結果、マードックとサバンは会社の売却を決め[7][9]、2001年7月にウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOマイケル・アイズナーと契約を結び[1]、同年10月24日にディズニーに53億ドルで売却された[7][2][10]

売却後、ABCテレビジョン・グループが運営を開始し、現社名に変更された[1]

過去の関連企業[編集]

サバン・エンターテイメント[8]
テレビ番組製作会社で、FOXキッズ・ワールドワイドの前身[3]。ディズニーによる買収後、BVSエンターテイメントに変更された[11]
FOXキッズ・ネットワーク[8]
フォックス放送の子供向け番組放送枠Fox Kidsを運営していた企業で、FOXキッズ・ワールドワイドの前身[3]。ディズニーにより買収後、新たに設立された放送枠ジェティックスの前身となった[12]
FOXキッズ・インターナショナル[8]
1996年設立[6]、南米・ヨーロッパなど51カ国で衛星放送局を開局した[10][2]。ディズニーによる買収後、ジェティックスに変更された後[13][14]、2009年にディズニーXDに変更された[15]
The Fox Kids Web Net
2000年に設立された子ども向けネット広告営業部門[16]

外部リンク[編集]