クレイジーケンバンド – Wikipedia
クレイジーケンバンド(英語: CRAZY KEN BAND)は、日本のバンド。
略称CKB、クレケン、クケバ。
- 1997年に横山の適当な命名による「ゲロッパ1600GT」(略称:ゲロG)というバンド名で結成。
- 現在の名前を提案したのは小野瀬。「個人名のついたバンド名がいいのでは」ということから、「クレイジーケンバンド」になった[2]。
- 1998年アルバム『PUNCH! PUNCH! PUNCH!』でデビュー。
- 2005年に、2002年に発表シングル曲「タイガー&ドラゴン」を基に、ドラマ『タイガー&ドラゴン』が制作・放送。メンバーの洞口信也と廣石恵一が、舞台の浅草演芸ホールの掃除夫として(連続ドラマ版)レギュラー出演。主題歌「タイガー&ドラゴン」はシングルが再発売、更にiTunes Storeでドラマ開始1週間以上、iTunes Storeランキングに上位にランクインを続けた。和田アキ子・甲斐よしひろ・大西ユカリと新世界・RIKIがカバー。但しRIKI版は「タイガー&ドラゴン 大阪挽歌(エレジー)」タイトルで歌詞が異なる。
- 2009年、ユニバーサルミュージックと契約。
概要・特徴[編集]
- ロックンロール、ポップス、歌謡曲、ソウル、ジャズ、ファンク、ブルース、渋谷系、演歌、ロカビリー、ラテン、ボサノヴァ、R&B、AOR、ヒップホップ、アジア歌謡等、多くのジャンルの要素を柔軟に取り入れた自由奔放なミクスチャー音楽が特徴で、幅広い年代のファンを持つ。[3][4]
- ステージに登場する時によく使用されるキャッチコピーは、「時代の最先端を爆走し、ナウなフィーリング・エイジ達の度肝を抜く、東洋一のサウンドマシーン」。[5][6][7]
- バンド名はサディスティック・ミカ・バンドから来ている。[8]また、バンドの編成はミカバンドも影響を受けたロキシー・ミュージックの色合いも伺える。略式名称はCKB。当初の略名として横山剣が「クケバ」を提案したが満場一致で却下された(現在「クケバ」は関連サイトで販売するTシャツにデザインされている)。 本人曰く「クレケンとは云わないで。それじゃ「バンド」がないじゃない」。
- 松任谷由実、高橋克典、小西康陽、近田春夫、光石研 [9]、谷原章介、小沢仁志、ベッキー[10]、そして森光子 [11][12](横山いわく「最高齢のファンだと思います」)ら、業界内にも熱心なファンが多い。
- 60年代、70年代の日本の歌謡曲の技法の中から「かっこいい要素」を抽出して作られた楽曲(及びボーカル横山の唱法)が、初期には多かった。また、楽曲が昭和風ではなくても、歌詞の内容で、昭和の文化をリスペクトしているものが多い。また「昭和レジデンス」の歌詞中では、「昭和昭和昭和昭和昭和」と昭和を連呼している。[13][14]リーダーの横山剣が、「自分たちのバンドは、平成のビート歌謡バンドとでもいいますか……」と発言したり、「ヨコワケハンサム」を称える歌詞や発言を繰り返し、イベント名にまで採用。その他にも横山は、「現在は昭和○○年、昭和は続いている」と言ったり、コラムやインタビュー等で昭和時代の文化を称える発言を繰り返した。そのため、音楽的にも交流があった渚ようこ、大西ユカリらとともに「昭和歌謡ブーム」の一員として広く認知された。だが、雑誌『SWITCH』の2003年8月号の特集「昭和歌謡と呼ばないで」に収録されたインタビューのなかで横山は、「クレイジーケンバンドのサウンドは、もっと広いものである」と、「昭和歌謡」と決め付けられることへの嫌悪感を表明。実際、その発言をした頃の活動においては、楽曲に「昭和的な要素」は(おそらく意図的に)薄くなっていたが、さらにその後は再び初期の路線に戻ってきている。
- コンサートは通常3時間前後の長丁場となることが多く、これは横山いわく「興奮すると時間感覚というのがなくなってしまう」とのことで、サービスでやっているという。[16]
- 多数のアーティストとの共演も特徴。和田アキ子[17]、ゴスペラーズ[18]、Rhymester[19]、m-flo[20]などをはじめとして大西ユカリと新世界 [21]、渚ようこ [22][23]、What’s Love?、野坂昭如[24][25]、堺正章[26]、シシド・カフカ [27]、松崎しげる [28]、市川由紀乃(横山のみ)[29]、FIRE BALL [30]、PAPA B、ラッパ我リヤのQなど、ジャンル・世代の壁を越えた共演歴がある。
- 神奈川県横浜市中区(本牧)を本拠地とし、横山剣が横浜市のゴミ分別プロジェクト『ヨコハマはG30』のテーマソング「いいね! 横浜G30」[31]や、横浜市立みなと総合高等学校の校歌の作曲を手がける[32]など、地元に密着した地道な活動に力を入れているのが特徴である。また2004年には横浜ベイスターズの公式ソングとして小野瀬雅生をフィーチャーした曲「BE A HERO」を発表。横浜スタジアムのホームゲームなどで使用され、CD化もされた。また、2017年にはメンバーの横山、小野瀬、中西が横浜スタジアムで行われた「横浜DeNAベイスターズ対中日ドラゴンズ」戦の始球式に登場した。[33][34][35]
- 横山剣のキメ台詞は「イイネ!」(発音は“イーネッ”)。この時、右手の人差し指と親指を90度に広げ、あごの左あたりに持っていくポーズをとる。コンサートなどでもファンの合言葉になっている。ドラマ『池袋ウエストゲートパーク「スープの回」』に出演した時にもこれを連呼、コカ・コーラのTVCMでも見られた。また歌唱の際、「ィヨコハマ」、「ィヨコスカ」、「ィ夜」など、ヤ行で始まる言葉の前に「ィ」を付ける。
メンバー[編集]
- 横山剣(よこやま けん)
- 唄・コーラス・作詞・作曲・編曲・キーボード。自称東洋一のサウンドクリエイター、通称crazyken、剣さん。
- レコード会社「ダブルジョイレコーズ」の代表取締役である。
- 小野瀬雅生(おのせ まさお)
- エレキギター・キーボード・コーラス他。通称のっさん。
- 小野瀬雅生ショウ(CKBの高橋利光も参加)のリーダーとしても活動。容姿的に似たリリー・フランキー、安斎肇らと交流がある。ファンである映画監督アキ・カウリスマキに、ファン・レターも兼ねて、グループのCDを送っていたところ、カウリスマキに気に入られ、「ハワイの夜」と「Motto Wasabi」が、映画『過去のない男』のサウンドトラックに使用された。
- 新宮虎児(しんぐう とらじ)
- エレキギター・キーボード。通称ガーちゃん。1963年3月30日生まれのAB型。[36]
- 洞口信也と共に、The MOJOSの一員としても活動。スカ・バンドSKA-9としても活動。妻は大西ユカリ。
- 中西圭一(なかにし けいいち)
- サックス・フルート。通称ジャッカル。1966年12月2日生まれ。
- ステージ上では“スター”、“セクシー”と称され、(ある意味、ネタとして)讃えられている。
- 洞口信也(ほらぐち しんや)
- ベース・叫び。通称シンヤマン、ドナルドダックダンシンヤ(略称D.D.D.S)。1964年11月12日生まれ。
- 新宮虎児と共に、The MOJOSの一員としても活動。
- 廣石恵一(ひろいし けいいち)
- ドラム・パーカッション・バンドマスター。通称廣石組長、K-1(ケーワン)。1960年11月15日生まれ。
- 元杉山清貴&オメガトライブのメンバー。横山とは長年のバンド仲間。一時期作曲のみに専念し、バンドでの音楽活動をあきらめかけていた横山を引き戻した人物。
- 高橋利光(たかはし としみつ)
- キーボード・編曲。通称ヨン様、トシちゃん。
- “ヨン様”の由来は、一時期ソフトなパーマ、色の薄いサングラス、そして微笑み(これは不変)と、ペ・ヨンジュンにその見た目がよく似ていたことから。“シャリマール”(CKBの同名曲の一節“シャリマールは よい男”に由来)と呼ばれていた時期もある。小野瀬雅生率いる小野瀬雅生ショウの一員でもある。ちなみに、田村直美、鈴木康博、BEREEVEなどといった、月光恵亮プロデュース楽曲の制作時は鷹羽仁(たかば・ひとし)名義でアレンジを行っていた。
- 菅原愛子(すがわら あいこ)
- 唄・コーラス。通称sgw、愛子ちゃん。1981年7月4日生まれ。
- 地元のクラブで活動しながら横山剣の妻が店長を務める洋服店でバイトしていたところ、『パパ泣かないで』のデュエット相手として抜擢され、その後正式加入。ヒップホップクルーI.S.O.P.でも活動。2018年後半から第二子出産のため育児休業中。
- スモーキー・テツニ
- 唄・コーラス、各種打楽器。本名:高林 辰男(たかばやし たつお)。通称てっちゃん、ミスターGT。1965年10月10日生まれ。
- CKBの前身「CK’s」のメンバーでもあった。2003年加入。
- 河合わかば(かわい わかば)
- トロンボーン・フルート。通称WAKABA。
- BIG HORNS BEE(米米CLUBのホーンセクションとして知られる)の一員でもある。
- 澤野博敬(さわの ひろのり)
- トランペット・フリューゲルホーン。通称澤の鶴。1967年12月1日生まれ。
- CKBの前身「CK’s」に在籍していた時期あり。
- Ayesha(アイシャ)
- 唄・コーラス。本名:長沼 アイシャ 幸子(ながぬま アイシャ さちこ)。通称アイシャちゃん。1985年2月15日生まれ。
- パキスタン人の父と日本人の母の元生まれる。スイス生まれの横浜育ち。
備考[編集]
- 2002年以降、初期からのメンバー6人(横山、小野瀬、新宮、中西、洞口、廣石)でライブを行う際は“CKB-Classix”と呼称している。
- 中西、河合、澤野のホーンセクション3名は“Trio The Dog Horns”とも呼ばれている。由来は「三人とも犬顔だから」。
- 横山剣と音楽ライター藏真一郎とで選曲、作詞活動を行う場合は「横山剣音楽事務所」名義を使用している。
ディスコグラフィ[編集]
シングル[編集]
オリジナル・アルバム[編集]
ベスト・アルバム/コンピレーション・アルバム[編集]
12インチ・リミックス・アルバム[編集]
ライブ・アルバム[編集]
カヴァー・アルバム[編集]
ライブ映像作品[編集]
- CRAZY KEN BAND LIVE AT STUDIO COAST(2004年)
- 満漢全席クレイジーケンバンドショウ 2004(2005年)
- SOUL PUNCH 2005 クレイジーケンバンドショウ LIVE DVD-BOX(2006年。横山剣フィギュア等付属の限定販売品。)
- CRAZY KEN BAND in Honmoku Red Hot Street Heat 1(2006年。上記DVD-BOXから分売。本牧市民公園野球場での野外ライブ)
- CRAZY KEN BAND in NIPPON BUDOKAN(2006年。上記DVD-BOXからの分売。)
- CRAZY KEN BAND GALAXY TOUR 2K6 神奈川県民大ホール(2007年)
- CRAZY KEN BAND Soul電波 TOUR 2K7 パシフィコ横浜(2008年)
- HONMOKU MASSIVE(2010年。初回限定生産盤:4枚組DVD-BOX)
- MINT CONDITION 2010(2011年)
- NAKAYOSHI 2011(2012年)
- ITALIAN GARDEN CRAZY KEN BAND TOUR 2012-2013(2013年)
- CRAZY KEN BAND TOUR FLYING SAUCER 2013(2014年)
- 20/20 Video Attack! Live at 神戸 CRAZY KEN BAND TOUR 香港的士 2016(2017年)
ミュージック・ビデオ(MV)集[編集]
- CKBMV(2004年)
- CKBMV2(2009年)
参加作品[編集]
- 肉体関係 part 2 逆featuring クレイジーケンバンド(2002年10月9日、元々CKBの曲だった「肉体関係」をRhymesterが逆フィーチャリング。CKBのライブでも、もっぱらこの「part 2」のスタイルで演奏されている)
- Cosmic Night Run(2004年、m-flo loves 野宮真貴 & クレイジーケンバンド名義、m-floのアルバム『ASTROMANTIC』に収録)
- MOTHER3+(2006年。『MOTHER3』サントラ。CKBから廣石恵一、小野瀬雅生、洞口信也、高橋利光の4名が参加)
- ほか多数。
楽曲提供(CM等)[編集]
CM[編集]
- J-フォン(CMソング)「クリスマスなんて大嫌い!!なんちゃって」「あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。」「OLDIES BUT GOODIES」
- ベネッセこどもちゃれんじ(CMソング)「かわいいかわいいかわいいベイビー」
- 明治乳業 カフェフレッソ(CMソング。後半になって横山剣も出演し、「いいね!」をもじって「おいしぃ〜ね!」というフレーズも生まれた。)「プチッ!チュウ!カフェフレッソ」
- コカ・コーラ(CMソング)「コカ・コーラの唄(スカッとさわやか)」出演も
- JR北海道 温線紀行(CMソング)「秋になっちゃった」
- 三菱地所 (CMソング)「生きる。」
- 花王アタックプレミアムギフト (CMソング)「Precious Precious Precious」「eye catch/公園の仔猫ちゃん」
- SEIYU (CMソング)
- NON STOP KYキャンペーン 「昼顔」「1107」
- お金うきうきキャンペーン「浮いてウキウキ」
- 夏ヤスコキャンペーン「いっぱい いっぱい」
- その他 「地球が一回転する間に」「eye catch – 夏・15秒 -」
- 男性用スカルプケアシリーズ『リガオス』(CMソング)「ワイルドで行こう!!!」[39]
- iRobot「新ルンバ」(CMソング)「不良倶楽部」
- ゼノンコミックス 「花の慶次 」「義風堂々!!」(CMソング)「no comment」[40]
- 元町ショッピングストリート・チャーミングセール(CMソング)「モトマチブラブラ」出演※横山のみ[41]
- デルモンテ (リコピンリッチ トマトケチャップ CMソング)「GARDEN」[42]
- 西原商会(CMソング)「世界、西原商会の世界!」[43]
テレビ番組[編集]
- ハマトラ深夜族 (TVK)
- 金曜ショータイム(NHK総合) – テーマ音楽を担当。
- 週刊こどもニュース(NHK総合) – テーマ音楽、コーナーテーマなどを担当。
- 日めくりタイムトラベル(NHK BS2) – テーマソングとして「昭和レジデンス」(『グランツーリズモ』に収録)を提供。
- みんなのKEIBA(フジテレビ系列) – テーマソングとして「馬力」を提供。
- 知りたがり!(フジテレビ系列) – オープニングテーマとして「あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。」、挿入ジングルに「た・す・け・て」「てんやわんやですよ」を提供。
- みいつけた!(NHK教育) – うたコーナーにて「サボさんまいったな」を提供。
- 2018年10月エンディングテーマにとして新たに「さばくにおいでよ」を提供。
- 読売テレビ・日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」内にてエンディングテーマ「さざえ」を提供。
- テレビ朝日「じゅん散歩」内にて2020年6、7月度エンディングテーマ「IVORY」を提供。[44]
その他多数
ドラマ[編集]
映画[編集]
テレビアニメ[編集]
- おじゃる丸 (NHK教育)第23シリーズエンディングテーマとして「夢の夢」を提供。(2020年4月1日~) [49]
ゲーム[編集]
- 龍が如く2(楽曲提供)
- MOTHER3(CKBから廣石、小野瀬、洞口、高橋の4名がサントラに参加)
社歌[編集]
CKB-Annex(シーケービーアネックス)とは、横山剣が率いるCKBの別動隊。
主に他アーティストの曲のRemixに活動する。和田アキ子、松平健、m-flo、パフィー、キリンジ、ザ・タイガース ほか、作品多数。
※クレイジーケンバンドとしての出演のみ。横山剣#出演ほかも参照。
※CMソング等は楽曲提供を参照。
CM[編集]
ドラマ[編集]
テレビアニメ[編集]
映画[編集]
- イイネ!イイネ!イイネ!(2016年・島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭出品作品) – 主演 [51]
ラジオ番組[編集]
舞台[編集]
- 横山剣 大座長公演(2013年5月6日~5月9日、浅草公会堂ホール)
関連書籍[編集]
- 川勝正幸+下井草秀+クレイジーケンバンド『CKBD―Crazy Ken Band Dictionary』ソニーマガジンズ, 2004.7
- クレイジーケンバンド+大野ケイスケ『マイ・クレイジーケンバンド』スペースシャワーネットワーク 2012.9
外部リンク[編集]
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